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タイヤ交換

 今年はエルニーニョ現象で冬型の気圧配置が長続きしないため、観測史上類を見ないほどの暖冬なのだそうだ。去年の今頃は大雪が降って、凍りつくような寒さだった。それと比べれば、ここ数日寒くはなったといっても、まだまだ大したことはない気がする。
 しかし、用心というものは早め早めにしておくものだ。いろんなことで泥縄式の生活を送っている私であるが、ことバスのタイヤに関してだけは常に先回りするように心がけている。生徒の大事な命を預かっているのであるから、それは当然のことだ。溝が減ってスリップしやすくなったら、すぐに新しいものと買えるし、寒さが少しでも厳しくなれば、全車スタッドレスタイヤに交換する。私の住む町は、名古屋から20kmほど東に位置するだけであるから、さほど寒冷地ではない。しかし、1年に1度か2度は毎年積雪があり、少し山間部に行くと長く雪が残っている。そうした場合に備えてタイヤを交換しておくのだが、その作業がなかなか大変だ。送迎用のバス4台のタイヤ全部を私一人で交換するのは正直面倒だ。スタンドに持っていけばあっという間に済むのだが、1台交換するのに2500円かかる。4台で1万円、やっぱり自分でやろうという気になってしまう。
 
 
 
このタイヤの列を見ただけで尻込みしそうになるが、そんな甘いことも言ってられない。去年ホームセンターで買ってきたジャッキとスパナと私の力だけで交換しようというのだから、F1のピットのような目にも止まらぬ速さで作業ができるはずもない。ゆっくりでいいから、しっかりやろう、と気持ちを引き締めながら作業を始めた。

  

スパナでナットを緩めておいてから、ジャッキを架って車体を上げて、タイヤを外す。普段力仕事をしない私のような惰弱な人間には、これだけでも結構きつい。いくらバットの素振りや腕立て伏せをずっと続けているといっても、使う筋肉がまったく違う。力を入れるたびに筋肉がきしむのが分かる。

  

スタッドレスタイヤを運んできて、装着する。あとは、スパナでナットを締めていくのだが、このタイヤのホイールは人から安く譲り受けたアルミホイールで、見た目はかっこいいのだが、ナットを通す穴が狭い。そのため通常のスパナでは穴の大きさにあわず、ナットを締め付けられない。それを見かねた私の父が研磨機でスパナの先端部を削ってくれて、何とか穴の中に入るようになった。ジャッキも押しやすいように、鉄の棒を継いで長くしてくれた。私ではとても思いつけないような創意工夫が施されていて、使いやすく作業の能率も上がる。


もう動かなくなるまで、腕の力で締め付けておき、あとは足でスパナをグイグイと押していって、ギュッギュッと音がするまで締め付ける。自分でやったものは何となく信用がおけないので、何度も確かめてから、1本のタイヤの交換が終わる。あとはこれを繰り返していくだけなのだが、1台目は1時間近くかかってしまった。(工具をあれこれ探すのにかなり時間がかかってしまった。いつものことながら、まったく準備が悪い)。

 2日かかかって何とか4台分作業を完了したのだが、1万円節約するのも大変だ。だが、この労力が無駄になっても全く構わないから、雪よ、降らないでくれ!!
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