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99%

 バレンタインの頃母さんブログで話題になっていた、カカオ成分が表示されたチョコレートがワンパックになった商品を見つけた。その名も、Meiji「チョコレート効果」。


63%、72%、86%、99%とカカオ分が書かれているが、要するに数字が大きくなるにつれ苦味が増すということなんだろう。だけど、実際にどれだけ違うものなのだろう。それには、自分で味わってみるに如くはない、試すしかない。--なんだか、最近こんな展開が多いけれど、まあ、楽しいから仕方がない。さあ、始めよう!!
 
 まずは、63%。ラベルには「カカオの華やかな香りとコク、ほどよい甘さのマイルドな味わいが特徴です」と書いてある。食べてみると、確かに甘い。でも、すぐに苦味が出てきて、甘いのだか、苦いのだか、何だか分からなくなった。甘さがある分だけ、かえって苦味が強調されてしまって、私には苦くて仕方がなかった。もともと、ミルクチョコレートが一番好きな私だが、こんな中途半端な甘さならいらないと思った。
 次に、72%。「カカオの華やかな香りとコク、そして上質な苦味が特徴です」と、ラベルに書かれていた通り、口に入れると甘みは感じられない。それだけ苦味を素直に味わうことができて、63%よりおいしいと思った。甘みと苦味を比較対照するのではなく、やや押さえ気味に苦味だけの味付けになっているのが快かった。だが、これより%が高くなればかなりの苦味を感じるだろうな、と先が思いやられもした。
 さあ、86%だ。ラベルには、「カカオの力強い香りとコク、上質な苦味、ほのかな甘さが特徴です」と書いてあったが、甘みなんて毫も感じられなかった。ひたすら苦味が口の中に広がった。もうこれが限界かもしれない。これ以上のカカオ分は食べられたものじゃないだろうな、と思いながらも、気持ちを奮い立たせて最後の99%に挑んでみた。
 やっぱり、やめておけばよかった・・・苦いと言うよりも、「何だこれは?」というのが率直な感想だ。娘がこれを食べたとき、「人間の食べるものじゃない」と言い捨てたそうだが、その気持ちがよく分かる。炭のようなものが口の中でどろどろしている、うまくも何ともない。一人の高校生が、「まずいけど、結構クセになるよ」と評していたが、まったく意味が分からない。こんなものがクセになってどうする、今度会ったら、もっとまともなものを食べるように注意してやろう・・・

 しかし、これで終わってしまっては何の発展性もない。「まずい!どうしようもない!」で終わってしまっては、ただの不平不満だ。この99%という過酷な食べ物をもし万一何かの間違いで買ってしまった人がいたとして、それを食べて、買ったのを後悔していたとしたら、バカな奴だと笑っていては余りに可哀そうだ。何かいい食べ方を見つけ出しておくのは、決して無駄なことではないだろう。などと考えていたら、妻が「チョコを溶かして牛乳と混ぜてココアにして飲んでみたら?」とナイスなアドバイスをしてくれた。「それはいい考えだ、試してみよう!」

  

試食した残りの99%チョコを電子レンジに入れて、4分間熱するとどろりと溶けた。これに温めた牛乳をたっぷり注ぎ込んだものがこれだ。


妻は、「これに生クリームを浮かべたら、ほどよい甘みが加わってもっとおいしくなると思う」と言ったが、このままでも十分おいしかった。これからますます寒くなっていくから、こんなココアも体が温まっていいかもしれない。それにカカオには、ポリフェノールが多く含まれているそうだから、体にもいいだろう。ちなみに、63%だと、このチョコ1枚中にポリフェノールが240mgだが、99%だと460mgになるらしい。恐るべし、99%の力!


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