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冬の草花

 今週になってぐっと冷え込んできた。朝は早起きしなくてもすむ私だが、塾が終わる深夜12時近くになると、吐く息が真っ白になる。これからしばらく寒さに凍える日々が続くのかと思うと心が重くなる。周りを見回しても、冬枯れの野原が目に付き、物悲しさが募ってくる。

 

しかし、自宅や近所の家の庭先には、この季節でも人目を惹く草花が結構咲いているものだ。少し写真に収めてみた。

  
まずは南天。左は親戚の家に生えていたものだが、葉まで真っ赤で大きな実がたわわに生っていた。木全体が真っ赤な印象を受けるほど鮮やかな赤だった。中央は実が白い南天、珍しくて思わず写真を撮った。こういう種類なのか、何かの不都合で赤くならなかったのかは分からないが、変り種のような気がする。右は我が家の庭の南天。南天という木は縁起がいいという話で、塾の入り口にも植えてある。

 

家の横に生えている山茶花。花弁が散って枯葉の間に重なっている様子が、一幅の絵のような趣があった。などと、洒落てみたところで、この花が山茶花だというのは今日初めて知った。それまではずっと椿だとばかり思っていた私が、念のためにと思って父に尋ねたところ、「椿は玄関の前にある木だ、これは山茶花」とたしなめられてしまった。まったく、48年この家に住んでいてそんなことも知らないのか、と言わんばかりの顔をされてしまった。


落ち葉といえば、銀杏の葉が敷き詰められて、黄色い絨毯になった様子はやはりきれいだ。先日名古屋へ行ったときに、盛んに落葉していたのには驚いた。私の市では葉などもう全てとっくに落ちてしまったというのに、やはり私の住む市は名古屋よりも寒いんだなと、改めて田舎住まいを実感した。


実際は口で言うほど田舎ではないと思っているのだが、こんな柚子の実が生っている家が近所にあると、やっぱり田舎なのかなと思わないでもない。落ちていた実を拾い上げて香りを確かめたのだが、何も匂わなかった。柚子といえば柚子湯にすると、かなりよい香りが浴室を満たすものなのだが、どうして何も匂わなかったんだろう、不思議だ。

 

左は大きめの鉢に植えられた4本の葉牡丹。小ぶりで実にかわいらしい。右は父が買ってきた、門松用の立派な葉牡丹。父はゆっくりと新年の準備をしていてくれる。来週になったら、門松作りを始めるだろう。木の葉牡丹もそれまで待機していてくれなければならない。

  BGMにはサイモンとガーファンクルの『冬の散歩道』をどうぞ。
  
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