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門松 (2)

 昨日、ラジオを聴いていたら、新年についての豆知識を幾つか紹介していた。その中で、門松について話された内容が特に印象深かった。要約してみると、「新年を祝って、家の門口などに飾られる「門松」とは、その年の神さまをお招きするための目印であり、また、神さまがお降りになったときに宿られる場所を表すものである。 その門松の材料に、いつしか主として松を用いるようになり、そのことから門松と呼ばれるようになった。門松は、31日に立てるのを「一夜飾り」といってさける習慣がある。また、29日に立てるのは、「九松」といって「苦待つ」に通ずるということから嫌われており、28日までに立てるのが一般的なようだ」。なるほど、だから父が昨日(28日)までに、毎年恒例となっている門松を塾の玄関に飾ってくれたのか。なかなかの物知りだな、などと感心してしまったが、父が門松を飾ってくれるのは、今年で何年目になるのだろう。毎年改良を加えて年々立派になっていく。去年もこのブログで紹介したが、今年は飾り付けの過程も写真に収めてみた。

  

この竹の直径を計ったら10cm以上あった。これを畑近くの山から父一人で何本も切り出してくるのだから、大変な労力だろう。父は一度も私に声をかけたことがない。私など連れて行っても足手まといになるとしか考えていないからだろうが、それも元気な証拠だ、と役に立たない息子は手前味噌なことばかり考えて、ろくに手伝おうともしない。
 ポリ製の桶に藁を編んで巻きつけてあるが、これだけでも相当な手間がかかるだろう。10日ぐらい前からこつこつ準備していたようだが、有難いことだ。それにしても、竹の切り口が素晴らしい。何の迷いもないほど、スパッと切られている。私が感心して「どうやって切ったの?」と聞いても、笑って答えてくれなかった。なかなかの職人技だ。しかも、節のところが絶妙に切られているため、三本の竹がこちらを向いて笑っているように見える。特に今年は大きく口を開けているようだ。「笑う門には福来る」とよく言われるが、これこそ「笑う門松には福来る」だ!!


松と梅がいけられた。これで、「松・竹・梅」がそろい踏みとなった。根元に満を持していた葉牡丹が添えられ、一応の形は整った。ここまでが27日の段階で、今年はこれで完成かなと思っていたら、28日に最後の仕上げが施された。

 

笹の葉と南天が加えられた。やはり南天の赤は華やかな彩を添えてくれる。一気に豪華な感じになった気がする。先日、私が作ったリースのときも南天の赤が素晴らしいアクセントになっていた気がする。新年を迎えるにあたって南天の赤のように燃える気持ちを持つことは大切なので、その意味でも新年の飾り物に南天は欠かすことができないものだと思う。
 さあ、新年を迎える準備が、一つ出来上がった。あとは31日に大掃除をして教室全てをぴかぴかに磨くことだけだ。年内まだまだ大変だが、もうひと踏ん張り、頑張るぞ!!
 
 あっ、それと年賀状・・・。今年は印刷屋に頼んだ。   
けっこう可愛い・・
 
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