毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
「帰郷」
深夜2時過ぎにヤンキースの試合の録画をセットし終えて、何気なくチャンネルを変えたら映画がやっていた。かなり眠かったが、日本映画にしては見たこともない女優が出ていたものだから、思わず見入ってしまった。久しぶりに出会った男女の会話から、だんだんと状況が分かってきた。
東京で働く晴男は、再婚する母の結婚式に出席するため帰郷する。夜、知り合いの居酒屋に飲みに行くと、かつての恋人・深雪が働いていた。閉店後の暗闇の中、昔を懐かしむようにどちらからともなく抱き合う2人。深雪は女手一つで育てている7歳の娘について、「名前はチハルっていうの。晴男くんの“ハル”、目なんて晴男くんにそっくり」と告げ、明日自宅に来てと言い残し立ち去る。翌日、晴男が訪ねて行くと、チハルをひとり残し、深雪は行方をくらましてしまう…。
ここまで見て、「これから晴男がチハルを連れて母親を探し始めるだろうな」と勝手にこの先の展開を想像できたから、一旦風呂に入ることにした。例の如く、浴槽でうとうとしながらも何とか風呂から出てきたのが、2時50分頃。夕刊を調べてみたら、この映画は萩生田宏治監督の「帰郷」だということが分かった。春男役は西島秀俊、深雪役が片岡礼子で、私はどちらもよく知らない。子供役の守山玲愛が演じなれた子役ではない素直な演技をしていて好感が持てた。終わるのが3時17分だと書いてあったので、後少しなら最後まで見ちゃうかと、ビール片手にTVの前に戻った。
晴男は、初め子供の扱いに戸惑いを見せながらも次第にチハルとの交流に心が通い始める。チハルの表情が子供らしくなることでそれがよく分かる。晴男はチハルが自分の子であると信じ、「これからずっとチハルを守って生きて行こう、これからがすべての始まりなんだ」と、ひとり雄々しく決意し、深雪の家の留守電にその思いを残す。西島秀俊の朴訥とした演技は、男の一本気な純情さをうまく表現している。見ていて、「バカじゃないの?なに空回りしてるの?」と思わないでもなかったが、こうした「いいひと」は現実に存在するかもしれないと思わせるだけの力があった。

熱を出したチハルを担ぎ込んだ病院へ深雪が駆けつけ、そこで春男が思いを伝えるのだが、深雪からチハルは晴男の子供ではないと告げられ、一緒に暮らすのは無理だと断られてしまう。結局は深雪の身勝手な行動に振り回された晴男の一人相撲に終わってしまう物語だが、最後に晴男が告白した留守電を深雪が聞き、小さな嗚咽をもらすシーンが描かれたことで話に余韻が生まれ、とうとうエンディングロールを最後まで見てしまった。
ストーリー自体は大した事件があるわけでもないし、どちらかと言えば起伏の少ない地味な映画だろう。しかし、我々の日常はこうしたちょっとした出来事で成り立っており、そうした断面を切り取って淡々と見せてくれる映画にめぐり合うと思わず見入ってしまう。つまらないと言えばつまらない映画かもしれない。わざわざ映画館まで行って見る価値があるかどうかは難しい気がする。DVDを買ってもう一度見ようとは思わない。だが、いい映画を見たかなという小さな満足感は残った。(片岡礼子という女優は2002年舞台での稽古中に脳出血で倒れ、一時生死をさまよっていたが、手術を行い奇跡的に回復し、女優に復帰した第一作がこの「帰郷」だったという)
新聞を見間違えたのか、終わったのは3時30分頃だった。うわっと思いながら急いで布団に入ったのだが、何故だか寝付けなかった。こんな遅くまで映画を観るなんてことは久しぶりだったから頭が冴えてしまったのかもしれない。何とか眠ることができたが、そのおかげで、翌朝のヤンキース戦はかなり遅刻してしまった。もうこんなことは繰り返さないようにしよう・・。
東京で働く晴男は、再婚する母の結婚式に出席するため帰郷する。夜、知り合いの居酒屋に飲みに行くと、かつての恋人・深雪が働いていた。閉店後の暗闇の中、昔を懐かしむようにどちらからともなく抱き合う2人。深雪は女手一つで育てている7歳の娘について、「名前はチハルっていうの。晴男くんの“ハル”、目なんて晴男くんにそっくり」と告げ、明日自宅に来てと言い残し立ち去る。翌日、晴男が訪ねて行くと、チハルをひとり残し、深雪は行方をくらましてしまう…。
ここまで見て、「これから晴男がチハルを連れて母親を探し始めるだろうな」と勝手にこの先の展開を想像できたから、一旦風呂に入ることにした。例の如く、浴槽でうとうとしながらも何とか風呂から出てきたのが、2時50分頃。夕刊を調べてみたら、この映画は萩生田宏治監督の「帰郷」だということが分かった。春男役は西島秀俊、深雪役が片岡礼子で、私はどちらもよく知らない。子供役の守山玲愛が演じなれた子役ではない素直な演技をしていて好感が持てた。終わるのが3時17分だと書いてあったので、後少しなら最後まで見ちゃうかと、ビール片手にTVの前に戻った。
晴男は、初め子供の扱いに戸惑いを見せながらも次第にチハルとの交流に心が通い始める。チハルの表情が子供らしくなることでそれがよく分かる。晴男はチハルが自分の子であると信じ、「これからずっとチハルを守って生きて行こう、これからがすべての始まりなんだ」と、ひとり雄々しく決意し、深雪の家の留守電にその思いを残す。西島秀俊の朴訥とした演技は、男の一本気な純情さをうまく表現している。見ていて、「バカじゃないの?なに空回りしてるの?」と思わないでもなかったが、こうした「いいひと」は現実に存在するかもしれないと思わせるだけの力があった。


熱を出したチハルを担ぎ込んだ病院へ深雪が駆けつけ、そこで春男が思いを伝えるのだが、深雪からチハルは晴男の子供ではないと告げられ、一緒に暮らすのは無理だと断られてしまう。結局は深雪の身勝手な行動に振り回された晴男の一人相撲に終わってしまう物語だが、最後に晴男が告白した留守電を深雪が聞き、小さな嗚咽をもらすシーンが描かれたことで話に余韻が生まれ、とうとうエンディングロールを最後まで見てしまった。
ストーリー自体は大した事件があるわけでもないし、どちらかと言えば起伏の少ない地味な映画だろう。しかし、我々の日常はこうしたちょっとした出来事で成り立っており、そうした断面を切り取って淡々と見せてくれる映画にめぐり合うと思わず見入ってしまう。つまらないと言えばつまらない映画かもしれない。わざわざ映画館まで行って見る価値があるかどうかは難しい気がする。DVDを買ってもう一度見ようとは思わない。だが、いい映画を見たかなという小さな満足感は残った。(片岡礼子という女優は2002年舞台での稽古中に脳出血で倒れ、一時生死をさまよっていたが、手術を行い奇跡的に回復し、女優に復帰した第一作がこの「帰郷」だったという)
新聞を見間違えたのか、終わったのは3時30分頃だった。うわっと思いながら急いで布団に入ったのだが、何故だか寝付けなかった。こんな遅くまで映画を観るなんてことは久しぶりだったから頭が冴えてしまったのかもしれない。何とか眠ることができたが、そのおかげで、翌朝のヤンキース戦はかなり遅刻してしまった。もうこんなことは繰り返さないようにしよう・・。
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