goo

キューピー

 『米国のイラストレーター、ローズ・オニールが1909年に自作の詩とともに描いたキャラクターに「キューピー」と名づけた。これがキューピーの誕生となり、そして1912年にイラストを基にドイツでビスク(フランス語の「二度焼き」が語源で、二度焼きされた素焼きの磁器)製のキューピー人形が試作、1913年に製作完成された。
 日本に初めて紹介されたのは、1915年頃と言われています』

 こんな説明書とともに、私の住む市内8箇所に点在する観光協会の案内塔にキューピー人形が展示されている。キューピー人形といえば、ソフトビニルで造ったものしか知らなかった私は、「なぜ陶器でキューピーなんか作るんだろう」と少々疑問に思っていたが、素焼きの磁器製がキューピーの始まりであると分かって初めて納得できた。そこで、8箇所を回って写真に収めてみることにした。

  

 

  

雨上がりの日に撮った写真なので、全体的に曇っている。それでもキューピーのかわいらしい表情は見て取れるからよしとしておこう。
 わが市の中心部にある商店街は、例えば「お雛祭り」といったイベントを開くと会期中は人通りが多くなりいささかの活気を取り戻すが、何もないときには人通りも少なく閑散としている。イベントに頼らず恒常的に集客できる魅力をわが市が持つことが急務なのだろうが、なかなかうまく行っていないようだ。今回のキューピー展も陶器の楽しみを広げるための努力の一環なのだろう、面白いと思う。コレクションとして楽しめるように製品化するのもいい試みかもしれない。

 しかし、やはりキューピーと聞けばQPマヨネーズを思い出す。少し調べたら、面白いことがいくつか分かった。

  1.社名・商標は小字を用いず「キューピー」ではなく、「キユー
 ピー」である。この理由について、キユーピー側では、デザイン
 上の理由であるとしている。
  2.ロゴマークの由来はキューピーちゃん人形であるが、背中
 に羽根がないところがオリジナルのものと異なる。
  3.キユーピーの社名は「Q.P.」と綴るが、製品のマヨネーズに印字される文字は常にキューピー人形と同じ「KEWPIE」である。

 なるほどと思うけど、どうでもいい知識でもある。まあ、こういうのを役に立たない薀蓄というんだろうけど。
コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )