毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
息子の帰郷
2日の夜遅くに息子が東京から戻ってきた。連休は入会したサークルの合宿で遠出するため、家に戻って来ないはずになっていたのだが、大学でレポートを提出しなくてはならない授業ができて、自分のアパートにはまだネットの回線がつながっていないため、合宿を断って急遽自宅に戻って来て片付けようと考えたようだ。今週のはじめに、妻が上京して息子の部屋で2泊する間に里心がついたのかもしれない。まあ、理由はどうあれ、久しぶりに顔が見られる私としては喜ばしいことではある。
塾の授業が終わり生徒を送りがてら、深夜12時近くに到着するのを迎えに出向いた私に向かって、息子は開口一番「何でバスなの?」とのたまった。「そりゃあ、塾が終わったついでだからな」「そうか、そうだよね」などと、わずか1ヶ月でこちらの生活の流れを忘れてしまったようだ。だが、久しぶりに見た顔は前と変わっていない、ちょっとホッとした。「お腹はすいてないか?」「うん、自分で作った味噌汁がまだ残っていたから、それを食べて出てきた」「ふ~ん・・」妻が味噌汁の作り方などを伝授してきたと言っていたが、もう実践しているとはなかなか殊勝な奴だ。「それにしても静かだね、本当に静か」「そりゃ東京と比べちゃいけないさ」「まあね、うちのそばには環七が通っていて夜も結構うるさいから」「ふ~ん、アパートはどう?」「壁が薄いから隣の物音はよく聞こえるけど、12時過ぎると静かになるからそれほど気にならない」やはり新築であっても木造アパートでは仕方ない面もあるが、めぼしい物件がなくなっていた状況では最上の選択だったと今でも思っている。
家に近付くにつれ窓の外を眺めては、「懐かしいなあ」などと言うから、「大袈裟だ。まだ1ヶ月しか経ってないぞ」「そうだけど、久しぶりだから仕方ないじゃない。懐かしいよ」確かに、私が大学に入学して最初のゴールデンウィークに帰省した時も家の周りが妙に懐かしかった記憶がある。新しい環境に慣れようと必死になって何とかペースをつかみかけた時期に戻ってくると、張り詰めていたものが解け、ふっと気が緩んで懐かしさがこみ上げてくるのかもしれない。それがふるさとの有難さというものなのだろう。
家に着いて車を降りたら、「空がきれいだ。澄み切っている」と驚いている。「東京はそんなに汚いの?」「うん、空がよどんでいる気がする」「空気も悪いだろう?」「まあね。高田馬場辺りは空気が汚いけど、大学に近付くとだんだんきれいになってくる。大学の中は結構緑が多いから」私の家の周りは緑ばかりだ。特に今は新緑の季節、息子が家を出た3月の終わりとはまったく違って緑にはね返る陽光がまぶしい。こんな環境で育った息子には大都会の空気は辛いだろう。
息子の姿を察知した犬の弁慶がワンワンと吠え立てる。そういえば、受験が終わってからの1ヶ月毎日息子が弁慶を散歩させていた。「おお、弁慶、ただいま」などと息子が言うのを聞くのも楽しい。
「はい、おみやげ」と言って、家の中で渡してくれたのが大学生協で買ってきたという「じゃがたらチップ」。
スクールカラーのパッケージはなかなかのものだが、中身は普通のチップ。でも食べたら塩のきいた海老味がおいしかった。「ゴーフルもあったけど、安いからこちらにした」なんて立派な心掛けだろう・・。
短期間ながらも、一人暮らしをして少しはピリッとしたかなと思っていたら、今から友達と出かけると言う。「もう1時だぞ。どこに行くつもりだ?」「カラオケに行こうって。いい?」「まあ、行きたけりゃ行けばいいけど・・」わずか1ヶ月でもうすっかり時間の使い方が、バカ大学生モードになっている。一人暮らしの功罪が一度に見られたようで、思わず笑ってしまった。
翌朝目が覚めるとすぐに、「息子は帰って来たか」と妻にたずねたら、「まだ帰って来てない」と答えた。「友達のところで寝たんじゃない?」と妻も呆れ顔だったが、私も少々驚いた。「朝方には帰って来るかと思っていたのに・・」「まったくね!」結局帰って来たのはお昼近くなってからだった。朝の5時までカラオケをやって、そのまま友達の部屋に転がり込んだのだそうだ。もうやりたい放題だ・・。
でも、連休中に帰って来る気などさらさらないバカ娘よりもずっとマシだけど。
塾の授業が終わり生徒を送りがてら、深夜12時近くに到着するのを迎えに出向いた私に向かって、息子は開口一番「何でバスなの?」とのたまった。「そりゃあ、塾が終わったついでだからな」「そうか、そうだよね」などと、わずか1ヶ月でこちらの生活の流れを忘れてしまったようだ。だが、久しぶりに見た顔は前と変わっていない、ちょっとホッとした。「お腹はすいてないか?」「うん、自分で作った味噌汁がまだ残っていたから、それを食べて出てきた」「ふ~ん・・」妻が味噌汁の作り方などを伝授してきたと言っていたが、もう実践しているとはなかなか殊勝な奴だ。「それにしても静かだね、本当に静か」「そりゃ東京と比べちゃいけないさ」「まあね、うちのそばには環七が通っていて夜も結構うるさいから」「ふ~ん、アパートはどう?」「壁が薄いから隣の物音はよく聞こえるけど、12時過ぎると静かになるからそれほど気にならない」やはり新築であっても木造アパートでは仕方ない面もあるが、めぼしい物件がなくなっていた状況では最上の選択だったと今でも思っている。
家に近付くにつれ窓の外を眺めては、「懐かしいなあ」などと言うから、「大袈裟だ。まだ1ヶ月しか経ってないぞ」「そうだけど、久しぶりだから仕方ないじゃない。懐かしいよ」確かに、私が大学に入学して最初のゴールデンウィークに帰省した時も家の周りが妙に懐かしかった記憶がある。新しい環境に慣れようと必死になって何とかペースをつかみかけた時期に戻ってくると、張り詰めていたものが解け、ふっと気が緩んで懐かしさがこみ上げてくるのかもしれない。それがふるさとの有難さというものなのだろう。
家に着いて車を降りたら、「空がきれいだ。澄み切っている」と驚いている。「東京はそんなに汚いの?」「うん、空がよどんでいる気がする」「空気も悪いだろう?」「まあね。高田馬場辺りは空気が汚いけど、大学に近付くとだんだんきれいになってくる。大学の中は結構緑が多いから」私の家の周りは緑ばかりだ。特に今は新緑の季節、息子が家を出た3月の終わりとはまったく違って緑にはね返る陽光がまぶしい。こんな環境で育った息子には大都会の空気は辛いだろう。
息子の姿を察知した犬の弁慶がワンワンと吠え立てる。そういえば、受験が終わってからの1ヶ月毎日息子が弁慶を散歩させていた。「おお、弁慶、ただいま」などと息子が言うのを聞くのも楽しい。
「はい、おみやげ」と言って、家の中で渡してくれたのが大学生協で買ってきたという「じゃがたらチップ」。
スクールカラーのパッケージはなかなかのものだが、中身は普通のチップ。でも食べたら塩のきいた海老味がおいしかった。「ゴーフルもあったけど、安いからこちらにした」なんて立派な心掛けだろう・・。
短期間ながらも、一人暮らしをして少しはピリッとしたかなと思っていたら、今から友達と出かけると言う。「もう1時だぞ。どこに行くつもりだ?」「カラオケに行こうって。いい?」「まあ、行きたけりゃ行けばいいけど・・」わずか1ヶ月でもうすっかり時間の使い方が、バカ大学生モードになっている。一人暮らしの功罪が一度に見られたようで、思わず笑ってしまった。
翌朝目が覚めるとすぐに、「息子は帰って来たか」と妻にたずねたら、「まだ帰って来てない」と答えた。「友達のところで寝たんじゃない?」と妻も呆れ顔だったが、私も少々驚いた。「朝方には帰って来るかと思っていたのに・・」「まったくね!」結局帰って来たのはお昼近くなってからだった。朝の5時までカラオケをやって、そのまま友達の部屋に転がり込んだのだそうだ。もうやりたい放題だ・・。
でも、連休中に帰って来る気などさらさらないバカ娘よりもずっとマシだけど。
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