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満塁

 松井秀喜は、月間MVPに輝いた7月の成績と比べると8月は小休止の感がある。チームはレッドソックスと4ゲーム差にまで近づき、今月末に行われる直接対決3連戦に期待が膨らむばかりだが、その前にエンゼルス、タイガースと各地区で優勝を狙っている強豪チームとの対戦があり、予断を許さぬ状況である。5番バッターとして攻撃の要となるべき松井ではあるが、このところ得点圏にランナーを置いた場面での凡打が多く、通算成績ほどの活躍をしているようにはどうしても思えない。これだけの成績を残している選手が他に何人いるんだと言われれば、それはそうかもしれない。だが、松井を「記録よりも記憶に残る選手」であってほしいと常々思っている私には、どうにも釈然としない思いが心の中でわだかまっている。特に、満塁の場面での快打がほとんど見られないと言うのが、一番の不満の原因なのかもしれない。そこで、20日までの松井の満塁での成績を以下に載せてみる。

  4月6日  2死満塁 右ヒット  2打点
  4月7日  2死満塁 二ゴロ
  4月29日 2死満塁 中フライ
  5月5日  0死満塁 二ゴロ   1打点
  5月6日  0死満塁 死球    1打点
  5月17日 2死満塁 中ヒット  2打点
  6月2日  2死満塁 右フライ
  6月9日  1死満塁 三振
  6月10日 2死満塁 二ゴロ
  6月15日 1死満塁 二ゴロ   1打点
  6月24日 1死満塁 三球三振
  7月3日  2死満塁 二ゴロ   
  7月7日  0死満塁 四球    1打点
  7月27日 2死満塁 1ゴロ
  7月30日 1死満塁 右犠    1打点
    〃   1死満塁 中犠    1打点
    〃   1死満塁 二ゴロ   1打点
  8月19日 2死満塁 二ゴロ
  8月20日 1死満塁 二ゴロ   1打点 

19回満塁の場面で打席に立って、ホームランは言うまでもなく、ヒットはわずか2本、打点は12となっている。凡打の中ではセカンドゴロが一番多くて8本、三振も2度ある。満塁ではピッチャーのほうが苦しい立場にあり、バッターは圧倒的に有利な立場で対することができるように思う。そんな状況で、これほど惨憺たる結果しか残していないのはどうしてなのだろう。プレッシャーに押しつぶされてしまうような軟弱な選手ではないはずだ。メジャーでの初ホームランは満塁ホームランだったし、3年目までは満塁で高打率を残していた。それなのに今年のこれまでの結果はいったいどうしたことだろう。打点は確かに86(20日現在)と立派な数字だが、ここぞというチャンスで打った記憶はあまりない。(23本のホームランの内訳は、ソロ12本、2ラン8本、3ラン3本となっており、満塁ホームランが1本もないのは寂しい)。試合の大勢が決まったあとに打っても打点は打点としてカウントされるから、バッティングのいいチームで、5,6番を打ってこつこつ積み上げればこれくらいの数字になっても当然だろう。
 本当に不思議だ。どうしてこんなに期待にこたえてくれない選手になったんだろう。記録などイチローに任せておけばいいから、記憶に残る活躍を少しでも多くしてほしい。まあ、本当の戦いはこれからだから、そこですさまじい結果を出してくれれば今までのことなど水に流してしまおう。残された試合、今まで以上の期待に胸膨らませて観戦するから、松井、ぜひとも結果を出してくれよ!それと1本でいいから、満塁ホームランを是非打ってくれ!!
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