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花火

 塾の夏休み1日目、弟家族がやってきた。生まれて2ヶ月も経たない赤ん坊を連れてくるというので、「大丈夫か?」と言ってみたが、なぜだか私たちに顔を見せたいのだそうだ。首の座ってない幼子を外に連れ出さなくても、と思うのだが、そんなことを心配するのはもう旧世代の証拠なのかもしれない、まったく気にする様子もなく、弟家族は元気にやってきた。双子の甥っ子は、金曜にナゴヤドームへ野球観戦に行った余韻が残っているようで、盛んに「ジャイアンツとドラゴンズが・・」と私に話してくれたが、イマイチ要領を得ない。応援用の小さなバットとビニールボールでしばらく遊んでやったが、とにかく元気だ。一瞬たりともじっとしていないので、暑さにへばり気味の私ではとてもついていけない。私より10歳下の弟でもなかなかつらいだろうなと思わせるだけのパワーの持ち主だ。カメラを向けたら、小さいけれどがっちりした体つきを披露してくれた。


これでも一応お兄さんなのだから、時々妙にお兄さんぶったところを見せる。毎日生まれたての弟に何十回もキスをするのだそうだ。


 姪は最近やっと、赤ん坊の存在がどういうものなのかが分かってきたようで、可愛がり始めたという話だ。一方、甥は初めから弟ができたことを喜んでいるらしく、やたら引っ付いていくと義妹が話した。この辺りにも二人の性格の違いが表れていて面白い。
 
 夕方になって花火をやることにした。妻と私で双子を一人ずつ連れながらコンビにまで花火を買いに行った。途中で出会った近所の人に「お孫さん?」などと冷やかされたのも、そんな年恰好になってしまったのかと、軽いショックを受けたりした。


去年も夏に私の家で花火をやったが、双子にとってはそれ以来のことなのだそうだ。初めは二人とも遠巻きにして、私が火をつけて遊んでいるのを見ているだけだったが、少しずつ近づいてきてとうとう最後には自分たちの手で持つようになった。

  

 娘や息子が小学生の頃までは、夏になると毎週花火をやっていた。ロケット花火や打ち上げ花火などで派手に遊んだものだが、子供たちが大きくなったここ数年はそんな機会もなくなって、寂しい思いをしていたから、双子がこうやって花火を楽しんでくれるのが分かって嬉しくなった。「子供と楽しく遊んだ思い出を、孫と一緒に追体験する・・」、なんだか本当に爺さんになったような気がしないでもないが、今回は「遊び友達ができて嬉しい」という気持ちに満足しておくべきだろう。
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