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スペイン料理

 塾の夏休み中の月曜日、妻と二人でスペイン料理を食べた。市内にある欧風料理を食べさせるレストランに一度行ってみたいと思っていたが、念願を果たすことができた。と言っても、名古屋まで木村拓哉の「HERO」での衣装を見に行った帰りに、ふっと思いついたので予約もせずに出かけたところ、運良く席が空いていた。月ごとに料理のテーマが決まっているようで、8月はスペイン料理、9月はイタリア料理、10月はハロウィン料理と店内に告知がしてあった。まったく何の予備知識もなく出かけたので、スペイン料理が何たるかなどまるで分かってはいなかったが、妻の言うがままにコースを選んで、出てくるものを文句も言わずに食べることにした。(肉料理だけは妻に任せた)
 持ち帰ってきたメニューと、こっそり撮った写真を照らし合わせながら、以下に料理を並べてみるが、なかなかおいしいものばかりで、私にしては珍しく、残さず全部食べてしまった。

 ②
 
 ④

    ①[Amuse] 旬のとうもろこしをムースに仕立てて
    ②[Hors-d'oeuvre] イタリア産ラングスティーヌのサラダ仕立て
              スペインにちなんでパエリア風にて
    ③[Soupe] スペイン伝統のガスパッチョをヴェッキオ(店名)アレンジにて
    ④[Poisson] 天然黒鯛のヴァプール、ふんわりムースとともに

 ⑥

 ⑧

    ⑤[Viande] スペイン産イベリコ豚のソテー
          フルーティーなスモモのソースで爽やかに
    ⑥[Desserts] スペインにちなんだスペシャルデザートをワゴンより
          伝統的な焼き菓子ポルボロンを添えて 
    ⑦[Pain et huile d'olive] 焼きたてパンにヘルシーなオリーブオイルをつけて
    ⑧[Cafe ou The] 薫り高い珈琲、紅茶 


 ①から⑧までが私の頼んだコースの料理であるが、④のイベリコ豚は妻の肉料理、⑨の「子牛と新鮮魚介類のパエリヤ風タイムの香りで」から肉を取り除いたものと交換した。
 果たして、これが正統的なスペイン料理なのか私には分からないし、シェフがどれだけスペイン料理に精通しているのかも知らないが、③のガスパッチョ以外はおいしく食べられたから、そんなことはどうでもいい(でも、メニューがフランス語っていうのには少々違和感がある)。レストランはこじんまりとして、給仕の人たちもてきぱきとした動きで気持ちよく料理を楽しませてくれた。私の住む市内に、「鄙にも稀な」と言いたくなる店を新しく発見できたのはうれしかった。
 9月のイタリア料理も楽しみになる。できれば食べに行きたいと思っている。
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