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帰省みやげ

 15日、息子が3ヶ月ぶりに戻ってきた。髪の毛は大分長くなったが、さほど変わった様子はない。話をしても以前と同じだ。「おみやげ!」と言って渡してくれたのも「東京ばな奈」のムーンゴーフレット・・、もっと気の利いたものを買ってくればいいのに・・。


 12日から息子の所へ遊びに行っていた友人(シバ君)と一緒に朝8時出発の高速バスに乗って帰ってきた。渋滞に巻き込まれもせず、午後1時には名古屋駅に着いたというから、かなりスムーズな道のりだったのだろう。徹夜明けでバスに乗り、車中ずっと寝てきたと言うから、乗っていた本人たちにはあっと言う間の旅だったかもしれない。勿論、新幹線に乗ったほうが早くて安全だが、たまにはバスを利用するのもいいかもしれない。
 私も塾の夏休み明けで授業が1日中あり、ゆっくり話す暇はない。しかし、息子が所属するサークルから行った旅行で、野尻湖畔の桟橋から飛び込んだ際に、危うく溺れそうになった話は少し前に聞いていたので、それだけは確かめてみた。
 「本当に死ぬかと思った。ビーサン(ビーチサンダル)履いたまま飛び込んだら、ビーサンが水圧をまともに受けて、足がものすごく重くなって動かすことができない。必死で水面に顔を出そうともがいたんだけど、1年ぶりに泳いだもんだから、泳ぎ方を忘れちゃってて、本当にヤバかった。何とか浮き上がることができたからよかったけど、死ぬかと思ったよ・・」
などと、今聞いても背筋がぞっとする話だ。飛び込んだ所は水深4~5mあったらしいが、そのまま浮かんでこなかったら・・・、まったく話を聞いたこちらが生きた心地がしない。「もう二度とやるなよ」と釘は刺しておいたが、本当に危険なことだけはしないでほしい。「自己責任」という言葉が一時盛んに話題になったが、こういう場合こそ、まさしく自己責任が問われることであるから、軽挙妄動はくれぐれもしないようにしてほしい(と言っても、無茶をするのが若さってものだから、心配だなあ・・)。ビーサンは何も悪くはないが、玄関にちょこんと置いてあるのを見たら、「お前、気をつけろよ!」と思わず文句を付けたくなってしまった。


「いつまでいるの?」とたずねたら、「24日の朝に帰る」と答えた。スーパーでのバイトの関係でその日に帰るようだが、「結構長くいるんだな」と言ってやったら、「塾の教室の掃除のバイト、久しぶりにやらせてよ」と言い出した。2年前までは夏休みの塾舎の掃除は、息子の仕事だった。なかなか丁寧にやってくれるので、息子の申し出は嬉しかった。でも、ちょっと意地悪を言いたかったので、「別にやってくれなくてもいいよ」と答えると、「そんなこと言わずにやらせてよ」と再度頼んできた。「そうか・・、じゃあ、やってくれ、頼むぞ」とちょっと勿体ぶってやった。これでしばらくは私の毎日の負担が減って、楽になりそうだ。息子の今回の帰省は、何はともあれ元気な顔を見せてくれたのが一番の土産だが、塾の掃除を申し出てくれたのも、私への嬉しい土産だ。と言っても、バイト代はしっかり払わなきゃいけないようだが・・。
 やっぱり子供が一人戻ってくると家の中が元気になる。妻も父も顔が笑顔であふれているし、勿論私も顔の緩み具合が普段とは違うだろう。娘も帰ってくればいいのに、と思わないでもないが、今月末の試験に備えて鋭意勉強中だそうだから、もうしばらくは顔を見ることはできないようだ、残念・・。
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