毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
25円(2)
先週末、バスのガソリンを入れにいつものスタンドに行った際、店長にたずねてみた。
「ここは、4月1日に暫定税率が廃止されたら、ガソリンを25円安くするの?」
「う~~ん、安くできんでしょうね、たぶん。1ℓ売って6円か7円しか儲からないのに、25円も下げたら赤字になっちゃいますよ」
「そうなの」
「ええ、今ある在庫は25円の税金を払って買った物なので、それをウチがかぶって安くするっていうのはちょっとねえ・・、できんでしょうねえ・・」
「安くなったら嬉しいんだけどねえ・・。色々事情があるんだなあ」
「本当はね、3月31日の時点で国がスタンドの在庫状況を調べて、残っている分にかけられた税金を払い戻してくれたら、一斉に25円安くできるんですけどねえ。それくらいできると私は思うんですけど」
「なるほど」
この後しばらく店長の愚痴は続いたのだが、私は25円安くなりそうもないのが残念で、適当に相槌を打っていただけだった・・。
4月1日の朝になって、TVでは値下げしたスタンドの情報を全国から盛んに流していた。「そりゃそうだよな、安くせざるを得ないよな」と思いながら見ていたら、じゃあ、いつものスタンドは結局どうしたんだろう、と知りたくなって、喫茶店に行くついでに店の前を通ってみた。すると驚いたことに、下がっていた!!
前日まではハイオクが162円、レギュラーが151円だったはずだから、20円ずつ値段が下がっている!!
「すごい!!」と妻と賞賛しながら、喫茶店に向かったが、その途中のセルフのスタンドでは、なんと、
レギュラーが124円だ、安い!!さすがにこのスタンドは、何台もの車が順番待ちをしていた。そりゃそうだろう、安いもの・・。
もちろん値下げしていないスタンドもあった。しかし、そんな店にはまったくと言っていいほど車が止まっていなかった。そりゃそうだろう、高いもの・・。
家に戻ったら、早速いつものスタンドに給油しに行った。
「安くなりましたね」と店長に話しかけると、
「ええ・・。1ℓで19円の赤字です・・」
「じゃあ、売ったら売っただけ損ですね。入れるのやめましょうか?」
「いや、どうぞ入れてください」
などと答えたものの、その表情はやはり暗い。とは言え、店長はこのところいつも苦虫を噛み潰したような表情をしている。ガソリン価格の高騰、顧客からの苦情、暫定税率の行く末、価格をどうしたら顧客が離れないですむか・・、などなどこのところの心労は相当なものだったろう。この度の25円騒動に一番翻弄されたのは、こうしたガソリン小売店の人たちだったと思う。小売業者に何の罪はないのに上から下から様々な突き上げがあったことだろう。そんな苦労を知らないバカな政治家たちが毎日バカな議論を繰り返しているのだから、心中はきっと煮えくり返っているだろう。
政治っていうのはいったい誰のために行うべきものだろう。大所高所からの理念を振りかざすことは政治家の気構えとして必要だろう。しかし、ポピュリズムなどという言辞で民衆の側に立つことを罵倒するのは決して見識のある政治家のすることではない。自分の財布から身銭を切ってガソリン代を払ったことのない者たちが空論を重ねて来た結果が現状であるようにしか思えない。余りに一般民衆との生活観が乖離しすぎている。
「日本のガソリンは高くないんです」
「ガソリン代が安くなれば自動車に乗る人が増えてCO2の濃度が増えて地球温暖化を促進します」
「一ヵ月後には再可決をしてガソリン代を戻します」
バカなことを言うなよ、毎月のガソリン代にフラフラになっている身にはもう怒る気さえ起こってこない。バカヤロウ!
「ここは、4月1日に暫定税率が廃止されたら、ガソリンを25円安くするの?」
「う~~ん、安くできんでしょうね、たぶん。1ℓ売って6円か7円しか儲からないのに、25円も下げたら赤字になっちゃいますよ」
「そうなの」
「ええ、今ある在庫は25円の税金を払って買った物なので、それをウチがかぶって安くするっていうのはちょっとねえ・・、できんでしょうねえ・・」
「安くなったら嬉しいんだけどねえ・・。色々事情があるんだなあ」
「本当はね、3月31日の時点で国がスタンドの在庫状況を調べて、残っている分にかけられた税金を払い戻してくれたら、一斉に25円安くできるんですけどねえ。それくらいできると私は思うんですけど」
「なるほど」
この後しばらく店長の愚痴は続いたのだが、私は25円安くなりそうもないのが残念で、適当に相槌を打っていただけだった・・。
4月1日の朝になって、TVでは値下げしたスタンドの情報を全国から盛んに流していた。「そりゃそうだよな、安くせざるを得ないよな」と思いながら見ていたら、じゃあ、いつものスタンドは結局どうしたんだろう、と知りたくなって、喫茶店に行くついでに店の前を通ってみた。すると驚いたことに、下がっていた!!
前日まではハイオクが162円、レギュラーが151円だったはずだから、20円ずつ値段が下がっている!!
「すごい!!」と妻と賞賛しながら、喫茶店に向かったが、その途中のセルフのスタンドでは、なんと、
レギュラーが124円だ、安い!!さすがにこのスタンドは、何台もの車が順番待ちをしていた。そりゃそうだろう、安いもの・・。
もちろん値下げしていないスタンドもあった。しかし、そんな店にはまったくと言っていいほど車が止まっていなかった。そりゃそうだろう、高いもの・・。
家に戻ったら、早速いつものスタンドに給油しに行った。
「安くなりましたね」と店長に話しかけると、
「ええ・・。1ℓで19円の赤字です・・」
「じゃあ、売ったら売っただけ損ですね。入れるのやめましょうか?」
「いや、どうぞ入れてください」
などと答えたものの、その表情はやはり暗い。とは言え、店長はこのところいつも苦虫を噛み潰したような表情をしている。ガソリン価格の高騰、顧客からの苦情、暫定税率の行く末、価格をどうしたら顧客が離れないですむか・・、などなどこのところの心労は相当なものだったろう。この度の25円騒動に一番翻弄されたのは、こうしたガソリン小売店の人たちだったと思う。小売業者に何の罪はないのに上から下から様々な突き上げがあったことだろう。そんな苦労を知らないバカな政治家たちが毎日バカな議論を繰り返しているのだから、心中はきっと煮えくり返っているだろう。
政治っていうのはいったい誰のために行うべきものだろう。大所高所からの理念を振りかざすことは政治家の気構えとして必要だろう。しかし、ポピュリズムなどという言辞で民衆の側に立つことを罵倒するのは決して見識のある政治家のすることではない。自分の財布から身銭を切ってガソリン代を払ったことのない者たちが空論を重ねて来た結果が現状であるようにしか思えない。余りに一般民衆との生活観が乖離しすぎている。
「日本のガソリンは高くないんです」
「ガソリン代が安くなれば自動車に乗る人が増えてCO2の濃度が増えて地球温暖化を促進します」
「一ヵ月後には再可決をしてガソリン代を戻します」
バカなことを言うなよ、毎月のガソリン代にフラフラになっている身にはもう怒る気さえ起こってこない。バカヤロウ!
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