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ガリレオの望遠鏡

 久しぶりに「大人の科学」を買った。今回の付録は「ガリレオの望遠鏡」、世界初の天体望遠鏡を再現したものだという。「ガリレオの見た17世紀の宇宙に出会う」ともある。それはガリレオが作ったのとほぼ同じ性能の望遠鏡で夜空を見上げてみれば、ガリレオが見た空と同じくらいの精度で天体を観測できるということなのだろう。私は子供の頃から星に興味を持っていた。小学生の頃お年玉で天体望遠鏡を買ったくらいだ。そんな私がこうした宣伝文句に惹かれないわけがない。書店で見つけた瞬間にレジに持って行った。
 そうは言っても、新学期でなんやかんやと忙しくなかなかまとまった時間がとれず、封を開けることができなかったが、昨日やっと時間に余裕ができたので、早速作ってみた。

 

 40分ほどで完成できると書いてあったが、「大人の科学」の付録を作るときには必ずといっていいほど、1箇所か2箇所難しいところがある。今回もきっと40分以上かかるだろうなと思った。それでも、「買って損した・・」などと思ったことは一度もなかったので、この望遠鏡もちょっとした感動を与えてくれるかもしれないと思いながら作業を進めていった。

①レンズ部分を組み立て、両面テープをはる。

  

 対物パーツにレンズをはめ、ジョイントを組み立て、接眼チューブと併せて両面テープをはる。いったいこの先これらの部品がどうなるのか、そんなビジョンをまるで持たないまま、説明書に書かれていることを一つ一つこなしていくだけなので、思わぬ失敗をしそうだ。望遠鏡というだけに長い鏡筒が必要だろうが、そんなものはキットの中に入っていない。いったいどうするのだろう、と思っていたら、どうも厚紙で作るようだ。

②鏡筒台紙を丸め、鏡筒台紙をはる。

  

 ここが今回の一番の難所だった。台紙が硬くて、丸めてもなかなかくせがつかない。かなりの時間両手を使って丸めているうちに、何とか形ができたので、両面テープの保護シートをはがした対物パーツに台紙を貼り付ける。同じようにジョイント部の両面テープにも貼り付ける。なるほど、こうやって鏡筒を作るのか!と感心したが、ジョイント部のもう一方と接眼チューブにも同じようにもう一枚の台紙を貼り付けていく。さらに、台紙の重なる部分の内側にのりを塗って丸めてとめる。のりが乾くまでは輪ゴムでとめておく。

  


③接眼パーツにレンズを入れて組み立て、それを接眼チューブに通す。この接眼パーツを出し入れしてピントをあわせる仕組みになっている。

 


④支柱部分を組み立て、水の入ったペットボトルに設置する。前回の風力発電キットもペットボトルを設置台に利用したが、水を入れたペットボトルは安定性が十分あり、なかなかの工夫だと改めて感心した。

 

 右側の写真は接眼レンズにカメラを当てて撮ったものだが、実際にもこんな感じで視野が丸く見える。明るい間に色々周りを望遠鏡で覗いてみたが、あまり面白くはなかった。やはりこれは天体を観測するための望遠鏡なんだな、と実感して塾が終わってから月の観測をしてみた。
 満月が終わったばかりで少し右側が欠けた月だったが、望遠鏡の視界に収めるのにかなり苦労した。でも、時間はかかったが何とか丸く明るいものを見つけ、接眼パーツでピントを調節してみたら、「おお、きれいだ!!はっきりくっきりクレーターが見える!!」
 思った以上にガリレオの見た17世紀の月は美しかった。
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