毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
「灯台守の恋」(2)
2年半ほど前に「灯台守の恋」というフランス映画について記事を書いた。そのときは新聞の映画評をそのまま写しただけの記事になってしまったが、昨日夕方6時過ぎからWOWOWでその映画が放送された。毎月送られてくる放送予定を列記した冊子の中にこの映画の題名を見つけて以来、ほぼ半月近くずっと楽しみにしてきた。ひょっとしたら見落とすことがあるかもしれない、と妻に頼み込んで録画をしてもらったが、何とか開始時間にTVの前に座ることができて、100分ほどの映画を最後まで見ることができた。
このブログで記事にしたことはなんとなく覚えていたが、映画のストーリーがどうだったのかなどはかなりアヤフヤになっていた。「記事を読み返そうかな」とも思ったが、映画を見ればすべて分かることなので、余計なことはしないでおこうと決めた。
いい映画だった。思わず泣けちゃうほどに・・。一応これでもフランス語を専攻した身であり、大学生の頃は英語よりもフランス語のほうが理解できる、となどと思っていた私ではあるが、そんなことは遥か昔のこと、この映画を見ている間に聞き取れたのは、Oui か Non くらいで、「お前はいったい何を勉強したんだ?」と自分に突っ込みを入れたくなった。だが、幸いなことに字幕が入っていて、映画の人物が話すことの内容はきちんと伝わる。さすがにこれは意訳過ぎるだろう、と思いたくなるような場面もいくつかあったが、まあ、それもインチキ仏文学生の成れの果ての感想だから、当てになるものじゃない・・。
私はフランス映画というものをそれほど見たことがあるわけではないので、何も偉そうなことは言えないが、アチラの人々の考え方、特に恋愛に関する性向は私のような者には少しばかり理解しがたい。いくら互いに惹かれるものがあったとしても、単一民族で占められた島へ灯台守見習いとしてやってきたよそ者と、その上司の妻とがいとも簡単に結ばれてしまうというのは、さすがに流れる血が違う、と思わざるをえなかった(もう少し互いの心の濃淡が描かれた方が情緒があったかも・・)。しかし、恋に落ちる瞬間というのは神の啓示のようなもので、心が共鳴してしまえばもう一気に突き進んでしまうものなのかもしれない。まあ、それも当人同士のことだけで、そのあおりを食らう周りの者たちは、そんな詩的なものではないだろうが・・。
と、いかにも分別くさいことを言っても、これほど魅力的な女性が目の前にいたらどうだろう、などと思わずにいられないほどの色香を称えているのがマベ役の女優、サンドリーヌ・ポネール。
彼女は、「私なら、アントワーヌ(花火の夜に結ばれた相手)と一緒に島を出て行ったわ」とインタビューに答えたそうだが、それがかの国での一般的な性向なのだろうか。確かに燃え上がる恋の炎を消し去ることは容易ではないし、行き着くところまで行くのも自分に正直な生き方なのだろう。だが、マベのように心の奥に炎をしまいこんで、秘めたる恋(情事を目撃した男によって寝取られた夫[フランス語でcocu]に二人の関係は知られてしまうが・・)に生きた女性をテーマにした映画が作られるということは、ともすれば大胆に恋愛感情をあらわにすると思われがちなヨーロッパ人も、日本的な人情の機微を少しは理解できるのかな、と偉そうなことを考えてしまった・・。
そんなことはともかく、アントワーヌ役のグレゴリー・デバンジェールという役者の顔が、名古屋場所で綱とりなるかと期待していた大関琴欧洲によく似ていたのが最後まで気になった。この映画が始まる前に相撲中継を見ていて、苦手安美錦に一方的に押し出されて、がっかりしたばかりだったから余計そう見えたのかもしれないが、はにかみがちに微笑んだりすると優しそうで、本当によく似てると思った。
二人の写真を並べてみると、この二人が出会えば恋に落ちるのも仕方ないように思える・・。
このブログで記事にしたことはなんとなく覚えていたが、映画のストーリーがどうだったのかなどはかなりアヤフヤになっていた。「記事を読み返そうかな」とも思ったが、映画を見ればすべて分かることなので、余計なことはしないでおこうと決めた。
いい映画だった。思わず泣けちゃうほどに・・。一応これでもフランス語を専攻した身であり、大学生の頃は英語よりもフランス語のほうが理解できる、となどと思っていた私ではあるが、そんなことは遥か昔のこと、この映画を見ている間に聞き取れたのは、Oui か Non くらいで、「お前はいったい何を勉強したんだ?」と自分に突っ込みを入れたくなった。だが、幸いなことに字幕が入っていて、映画の人物が話すことの内容はきちんと伝わる。さすがにこれは意訳過ぎるだろう、と思いたくなるような場面もいくつかあったが、まあ、それもインチキ仏文学生の成れの果ての感想だから、当てになるものじゃない・・。
私はフランス映画というものをそれほど見たことがあるわけではないので、何も偉そうなことは言えないが、アチラの人々の考え方、特に恋愛に関する性向は私のような者には少しばかり理解しがたい。いくら互いに惹かれるものがあったとしても、単一民族で占められた島へ灯台守見習いとしてやってきたよそ者と、その上司の妻とがいとも簡単に結ばれてしまうというのは、さすがに流れる血が違う、と思わざるをえなかった(もう少し互いの心の濃淡が描かれた方が情緒があったかも・・)。しかし、恋に落ちる瞬間というのは神の啓示のようなもので、心が共鳴してしまえばもう一気に突き進んでしまうものなのかもしれない。まあ、それも当人同士のことだけで、そのあおりを食らう周りの者たちは、そんな詩的なものではないだろうが・・。
と、いかにも分別くさいことを言っても、これほど魅力的な女性が目の前にいたらどうだろう、などと思わずにいられないほどの色香を称えているのがマベ役の女優、サンドリーヌ・ポネール。
彼女は、「私なら、アントワーヌ(花火の夜に結ばれた相手)と一緒に島を出て行ったわ」とインタビューに答えたそうだが、それがかの国での一般的な性向なのだろうか。確かに燃え上がる恋の炎を消し去ることは容易ではないし、行き着くところまで行くのも自分に正直な生き方なのだろう。だが、マベのように心の奥に炎をしまいこんで、秘めたる恋(情事を目撃した男によって寝取られた夫[フランス語でcocu]に二人の関係は知られてしまうが・・)に生きた女性をテーマにした映画が作られるということは、ともすれば大胆に恋愛感情をあらわにすると思われがちなヨーロッパ人も、日本的な人情の機微を少しは理解できるのかな、と偉そうなことを考えてしまった・・。
そんなことはともかく、アントワーヌ役のグレゴリー・デバンジェールという役者の顔が、名古屋場所で綱とりなるかと期待していた大関琴欧洲によく似ていたのが最後まで気になった。この映画が始まる前に相撲中継を見ていて、苦手安美錦に一方的に押し出されて、がっかりしたばかりだったから余計そう見えたのかもしれないが、はにかみがちに微笑んだりすると優しそうで、本当によく似てると思った。
二人の写真を並べてみると、この二人が出会えば恋に落ちるのも仕方ないように思える・・。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )