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痒い・・

 猫ノミの被害が顕在化してから一週間以上経った。妻は毎日あれこれ対策に余念がない。特に日曜日には家の全ての部屋でアースレッドを焚いてなんとかノミを殲滅しようとした。だが、敵の生命力の強さは想像以上で、一気に駆逐するまでには至らず、それ以降は敵のゲリラ的な攻撃に悩まされて続けている。私は最初あまり自身の体に害を被っていなかったので、どこか他人事のように眺めていた。それが今週になって、「痒いな」と思ってズボンの裾を捲くって愕然とした。両足の甲から脛にかけて無数のノミに食われた痕が赤く残っているではないか!!

 

 思わず掻いてしまったのがいけなかった。掻き始めたらどんどん痒さが増してきた。掻くのを止められない・・。妻に倣って塩湯に漬ければいいかもしれないが、夏期講習が始まっている私にはそんな時間の余裕はない。適当に塗り薬をぬって我慢しているが、ふとした時に痒くてたまらなくなる。まったくイヤになる・・。
 しかし、いったいいつ刺されたのだろう。ノミに刺されるとすぐに赤く腫れてこないし、痒みも感じないようだから、時間差の攻撃に襲われたように、いつ刺されたのかを特定するのは難しい。ただ、家の中のノミは妻の努力で一時と比べればかなり減ったように思うから、やはり日曜日にノミの巣窟であると物置にアースレッドを焚きに入ったときに刺されたと考えるのが順当だろう。しかも、あの時は、すでにバルサンを一度焚いてあったから、ノミの勢力も弱まっただろうと高をくくって、短パンのまま入ったから、敵には絶好の獲物となったのかもしれない。物置から出た後でしっかりノミがくっついていないかどうかチェックしたはずなのに・・。
 この大量のノミの痕を見つけて以来、家のどこにいてもノミがいるような気がして、ちょっとした強迫観念に駆られた状態になってしまった。絨毯の上に座ると、ついつい絨毯の毛の隙間にノミが隠れていないか、探してしまう。それが取り越
し苦労だった場合はまだ救われるが、丹念に見ているうちに1匹か2匹は見つかるからまったく始末に終えない。捕まえて潰したりしたら、それがメスだった場合は卵が散乱してしまうから、絶対に潰すなと妻からお達しが出ているので、すぐに部屋の隅に置いてある、洗剤・酒を水に混ぜたものが入れてあるバケツの所まで行って、捕まえたノミを入れる。すると少しもがきながらも、すーっと沈んでいくのが見えるので、少しばかり溜飲が下がる。
 このバケツは相変わらず一晩中電灯をつけていくつかの部屋の中に置いてある。朝見ると、何匹かは必ず沈んでいるので、確かにノミはまだいる・・。


 妻は毎日掃除機と粘着テープでクルクル床を掃除しているが、どうやってもノミを根絶できない。「もうかなりお金を使ったのに・・」と毎朝起きると少しずつ増えている刺し痕に薬を塗りながら嘆いている。これもすべてノラ猫親子に情けをかけたばかりに受けた仕打ちだが、昨日の朝久しぶりに彼らの姿を網戸越しに見かけた。


 写真の真ん中少し上に見える白い塊が子猫だ。以前よりもかなり大きくなっている。見た目は可愛らしいが、あの毛の中には大量のノミがいるんだなと思ったら、ゾッとした。猫が嫌がる匂い玉を家の周りに撒いておいて、我が家への侵入は絶対阻止しなければならない!!
 
 いったいいつになったら、ノミとの戦いは終結するのだろう。もうかなり疲れた・・・。

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