★ 今日は気温が30度を超えそうだ。期末テストも終わり、久々にゆったりした日曜日。2週間もすれば「期末テスト対策」が始まる。そして「夏期講座」に突入だ。
★ 昨日は五木寛之さんの「さらば モスクワ愚連隊」(新潮文庫)を読んだ。最近風当たりの強いロシア。この作品は1960年あたりだろうか、ロシアがまだソ連だった頃の話。
★ 人気を得て豊かになるにつれてブルースを演奏できなくなったジャズピアノ奏者・北見。今は音楽ブローカー(呼び屋)として糧を得ている。そんな彼に依頼が来る。ソ連でジャズを演奏する企画だという。
★ 有力な政治家や財閥系商社がスポンサーだというが、冷戦下、しかもイデオロギーで凝り固まった官僚相手の仕事とあって、大手のプロダクションは離脱。リスクを負って成功してきた彼に白羽の矢がたった。
★ 彼は仕事を受けソ連に。早速、ソ連の政治官僚から「打ち合わせ」と言う名の演説を聞かされる。その言葉にはジャズを軽視する響きが。彼らにとってジャズは、抑圧された人民のガス抜きのようなものなのだ。
★ 北見は街に出て、若者たちと出会う。彼らは、作品の中では日本の「太陽族」や「みゆき族」に比喩されている。北見は彼らとジャズのセッションをする。そして忘れていた音を取り戻すのだが。
☆ 階級闘争、革命を経て平等を獲得したはずの社会主義国ソ連。しかし、革命から40年を経て、新たな階層が生まれていた。強固な官僚制は階層を固定する。「えらい役人か、芸術家か、工場長か、技師か」、そしてそもそも「党員」でなければ、「良い家」ではないという。
☆ 「教育者自身が教育されなければならない」、そして「変革的実践」を説いたマルクスの想い(フォイエルバッハに関するテーゼ)は都合よく退廃していったようだ。
★ 昨日は五木寛之さんの「さらば モスクワ愚連隊」(新潮文庫)を読んだ。最近風当たりの強いロシア。この作品は1960年あたりだろうか、ロシアがまだソ連だった頃の話。
★ 人気を得て豊かになるにつれてブルースを演奏できなくなったジャズピアノ奏者・北見。今は音楽ブローカー(呼び屋)として糧を得ている。そんな彼に依頼が来る。ソ連でジャズを演奏する企画だという。
★ 有力な政治家や財閥系商社がスポンサーだというが、冷戦下、しかもイデオロギーで凝り固まった官僚相手の仕事とあって、大手のプロダクションは離脱。リスクを負って成功してきた彼に白羽の矢がたった。
★ 彼は仕事を受けソ連に。早速、ソ連の政治官僚から「打ち合わせ」と言う名の演説を聞かされる。その言葉にはジャズを軽視する響きが。彼らにとってジャズは、抑圧された人民のガス抜きのようなものなのだ。
★ 北見は街に出て、若者たちと出会う。彼らは、作品の中では日本の「太陽族」や「みゆき族」に比喩されている。北見は彼らとジャズのセッションをする。そして忘れていた音を取り戻すのだが。
☆ 階級闘争、革命を経て平等を獲得したはずの社会主義国ソ連。しかし、革命から40年を経て、新たな階層が生まれていた。強固な官僚制は階層を固定する。「えらい役人か、芸術家か、工場長か、技師か」、そしてそもそも「党員」でなければ、「良い家」ではないという。
☆ 「教育者自身が教育されなければならない」、そして「変革的実践」を説いたマルクスの想い(フォイエルバッハに関するテーゼ)は都合よく退廃していったようだ。