★ 先日は赤瀬川隼さんの「陽炎球場」で、野球をめぐる2人の男の物語を読んだ。今日は音楽をめぐる2人の男の話。
★ 浅田次郎さんの「見知らぬ妻へ」(光文社文庫)から「スターダスト・レヴュー」を読んだ。かつての芸大の同窓。1人は世界的な指揮者として成功し、凱旋コンサートを開いている。もう1人は、卓越したチェロの腕前を持ちながら、クラシックの道は断念し、今は薄暗いラウンジでピアノを弾いている。
★ 10年の歳月が2人の進路を大きく隔ててしまった。光と影のようだが、影の人生もそれなりに悪くはなさそうだ。下町のならず者たち相手に、人生のタクトを振る様子が目に浮かぶ。
☆ 話は変わって、最近、英語嫌いの生徒が目につく。小学校中学年からの英語教育が始まって、中学校の英語が出だしから難しくなった。中学1年生のユニット1で、いきなりbe動詞、一般動詞、助動詞canが出てくる。それに授業は原則英語でなどというものだから、生徒にしてみれば、わからない、つまらないの世界。結局は雑談タイムになっている様子。
☆ 一部の生徒は英会話学校や塾でしっかり学んでいるから、格差は広がるばかり。「英語」という教科の破綻が始まっているように感じる。文科省は中学卒業までに「英検3級程度」を目指しているが、根本的な改革が必要な気がする。
★ 浅田次郎さんの「見知らぬ妻へ」(光文社文庫)から「スターダスト・レヴュー」を読んだ。かつての芸大の同窓。1人は世界的な指揮者として成功し、凱旋コンサートを開いている。もう1人は、卓越したチェロの腕前を持ちながら、クラシックの道は断念し、今は薄暗いラウンジでピアノを弾いている。
★ 10年の歳月が2人の進路を大きく隔ててしまった。光と影のようだが、影の人生もそれなりに悪くはなさそうだ。下町のならず者たち相手に、人生のタクトを振る様子が目に浮かぶ。
☆ 話は変わって、最近、英語嫌いの生徒が目につく。小学校中学年からの英語教育が始まって、中学校の英語が出だしから難しくなった。中学1年生のユニット1で、いきなりbe動詞、一般動詞、助動詞canが出てくる。それに授業は原則英語でなどというものだから、生徒にしてみれば、わからない、つまらないの世界。結局は雑談タイムになっている様子。
☆ 一部の生徒は英会話学校や塾でしっかり学んでいるから、格差は広がるばかり。「英語」という教科の破綻が始まっているように感じる。文科省は中学卒業までに「英検3級程度」を目指しているが、根本的な改革が必要な気がする。