★ 今年のプロ野球は、阪神の連敗、佐々木選手の完全試合と賑やかだ。私が小学生の頃は、ジャイアンツのV9時代で、アニメ「巨人の星」は欠かさず観ていたものだ。年を重ねて、いつしか野球熱も冷め、今では誰がどこの球団か全くわからない。
★ 赤瀬川隼さんの「白球残映」(文春文庫)から「陽炎球場」を読んだ。野球を愛する2人の男性。1人は大手企業に就職し、もう1人はプロの道へと進んだ。進む道は異なれど、気が合った二人の友情は途絶えなかった。
★ 月日は流れ、二人は34歳になった。企業に進んだ男、かつて日本を代表した一流企業も、経営環境の激変に耐えきれず、一流企業ゆえの変革の遅れもあり、今やリストラの嵐が吹き荒れている。もはや若芽でもなく、かといって企業を支える幹には程遠い。かつて期した「60歳定年」までの奮起は今や薄れ、転職の誘惑が心を占めている。
★ 一方、プロ野球の道に進んだ男。最盛期はもはや去り、トレードを経験し、自らの限界を感じ始めている。
★ 人生に迷い始めた世代。あきらめるにはまだ早い。しかし、今のままではいけないと感じ始めている。野球について興味がなくとも、二人のこれからにエールを贈りたくなる。
☆ 先日「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021年)を観た。ダイエル・クレイグが演じる「ボンド」は最後だという。さすがに50歳を超えて、ハードなアクションは辛いよね。
★ 赤瀬川隼さんの「白球残映」(文春文庫)から「陽炎球場」を読んだ。野球を愛する2人の男性。1人は大手企業に就職し、もう1人はプロの道へと進んだ。進む道は異なれど、気が合った二人の友情は途絶えなかった。
★ 月日は流れ、二人は34歳になった。企業に進んだ男、かつて日本を代表した一流企業も、経営環境の激変に耐えきれず、一流企業ゆえの変革の遅れもあり、今やリストラの嵐が吹き荒れている。もはや若芽でもなく、かといって企業を支える幹には程遠い。かつて期した「60歳定年」までの奮起は今や薄れ、転職の誘惑が心を占めている。
★ 一方、プロ野球の道に進んだ男。最盛期はもはや去り、トレードを経験し、自らの限界を感じ始めている。
★ 人生に迷い始めた世代。あきらめるにはまだ早い。しかし、今のままではいけないと感じ始めている。野球について興味がなくとも、二人のこれからにエールを贈りたくなる。
☆ 先日「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021年)を観た。ダイエル・クレイグが演じる「ボンド」は最後だという。さすがに50歳を超えて、ハードなアクションは辛いよね。