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東京都知事選挙(2024)の結果に思うこと。

2024年07月07日 23時50分00秒 | 政治
非常に残念な結果でした。
しかし、何ら絶望する必要はなく、あきらめる必要もありません。
今後も生活は続きます。その中で政治というものがどのように作用しどのような影響を及ぼし、及ぼされるか。それを日常生活から見極める段階に戻るだけです。冷静になりましょう。

何でしたら、暑いのもありますし冷製パスタ食べてもいいかもしれません。

冗談はさておき、今のところのざっくりとした個人的な選挙の感想を書いておこうと思います。今のところなので、今後得た情報によって全く違う感想になるかもしれませんが、とりあえず今のところの感想です。

結果から考えることがあるとすれば、それは石丸伸二氏が2位であることでしょう。
石丸氏がこれだけの票を取ったということは冷静に分析が必要だと思います。真面目に専門家の意見を待ちたいです。

個人的に今思いつくのは、まず教育の問題。次に報道の問題です。
教育の問題はキーワードとしてリテラシーと歴史認識に分けられるのかもしれません。
世代別投票行動では、30代以下で石丸氏に入れた人がいちばん多かったようです。
社会に出てからのリテラシーやネット上のリテラシーと合わせて、その類の教育をどの程度受けてきておられるのか単純に疑問に感じました。
あまりにもネット上の情報を鵜呑みにしてしまった人が多かったのではないでしょうか。もしくは何を参考に候補者を選ぶか?その情報入手手段、判別方法など、自分自身での基準ができていない。あるいは知らない。

歴史認識も学校で学んだことをちゃんと理解しているのか?ネット上で氾濫するデマ情報も含めて、ちゃんと正しい情報を識別できているのか?
また選挙でどのような人が当選すれば、世の中がどうなるのか?これまでの歴史認識をちゃんと学んでいるのかどうか?

石丸氏の掲げる政策・公約はどれも抽象的なものばかりで、これまでの都政を勉強してきているのか?これまでの安芸高田市での実績もよくわからない。
これまで彼のYouTubeは何度か見ていますが、だからどうなのか?単なるキャンセル・カルチャーではないのか?市長としてやるべきは議会で居眠りをする議員に注意することだけでなくメインは市政であり、政治家としての政治の実績や方針などが見えてきません。

見ていると、いかにも維新的であり、新自由主義的考え方のもと、今回の選挙で周りについている人々も経済人中心で裏金問題での企業・団体献金で懸念されるものと同じ懸念があるわけで、もし当選した後も政治の中立性を保持できるのかわかりませんでした。

また情報によれば、そのYouTube上でも結構な問題発言もしているようで、それこそ政治家の資質を問うものもあったようです。

次に報道の問題ですが、ここまで書いた石丸氏に関することも含め、報道機関が報道機関たるべく有権者に正しい認識や情報を正しく伝えていたか?です。
選挙の時にいつも思うことは、誰かに口止めされていたかのように投票箱が閉じてから答え合わせのようにこのあたりの認識や情報を伝えはじめることです。
投票日前でも後でも正しい認識や情報は正しく伝えるのは問題ないはずです。
そうして有権者に正しい判断材料を与えるのは本来の報道機関の役割であるはずです。なぜ、それをしないのでしょうか?

ひとつ僕が振り返るのは、1993年にあった衆議院選挙で「55年体制」が崩壊し政権交代があった際にテレビ朝日が偏向報道をしたとされる、いわゆる「椿事件(Wikipedia)」と言われる出来事です。この出来事があってから報道機関は選挙前になると誰かに口止めされているように選挙の詳細な報道をしなくなり、政治(家)に対して今で言うところの「忖度」が始まったのではないかと思います。
選挙結果に影響しないように、報道機関がむしろだんまりを決め込むような姿勢になり、有権者にとっては何か根拠のはっきりしないモヤモヤした情報ばかりの中から判断材料を選ばなければならない状態がこの30年ほど続いていると言えるのでしょう。

そういった状況をうまく利用したのが石丸氏だったのかもしれません。
そもそも、石丸氏が今回この選挙に立候補したのは、反小池票を割るための役割であったとも言え、こちらでも書きましたが、小池候補に利するための動きをするために必死だったと言えます。小池氏は公務もありますから、自由に動けない。そこを反小池票を割るためにモヤモヤの中公約はハッキリしていないのにハッキリとしたキャッチフレーズを使って自由に動き回った。そういう役割だったのではないか?それも選挙戦を見ていく中で透けて見えてきたように思います。そしてその役割は見事にうまくいったわけです。ある意味、出来過ぎだったでしょう。

このあたりは彼の今回の選挙参謀が自民党に非常に近い、それも選挙の神様と呼ばれる人が就いたことがあると言われています。
このことから彼は「政治屋」を批判していましたが、「選挙屋」は批判しないのだろうと思います。
現に次の政治活動として次期衆議院選挙で岸田首相の地元広島1区で立候補する可能性に触れています。
また共同記者会見で国政を持ち込まれることに不快感を発言しつつも、選挙期間中は日本を変えていく旨の発言を繰り返してたようです。そして、最後に国政に出る選択肢を早速あげてしまう。

調子にのってその通りにできるのか?させてもらえるのか?その時も今回の参謀に同じように戦ってもらえるのか?わかりませんが、そうなればもちろん彼自身も「選挙屋」でしょう。


以上のことをさらに冷静に分析する上でも、今回の選挙の各世代の投票率を知りたいですね。全体の投票率も結果的には少し低いことには変わりはないので、そういった中でさらに石丸氏が2位になった原因は知っておいたほうが良いでしょう。
そのようなデータってないのでしょうか???


あと、立憲民主党の動きがどうなるか?
秋に自民党とほぼ同時期に代表選挙がありますがその争点として、この結果を承けて共産党との共闘をどうするのか?
党内で冷静な分析をされるでしょうが、実際どうなるか?どう判断するのか?次期衆議院選挙に向けての戦略として真剣に考えないといけなくなってくるでしょう。

実際に現実的状況的には今の世の中の流れを観ながら考えると、共産党よりは維新と組んだほうが政権を取るという意味では近道と言っても良いでしょう。
しかしそれは、毒まんじゅうを食べるようなことであり、維新に魂を売るような行為です。
で、実際にこれまでにも組んだことはあるわけです。その結果もどうであったか?それを思えば、もうその時点で愛想つかしますし、その影響をうけて野党の離合集散がまた起こるのであれば、それはそれで僕自身がもう日本の政治自体に愛想をつかしそうです。政治的無関心になりそうです。なりませんケド!
ただ、やっぱり以前に書いた記事のように、2020年9月の合流はやらなかったほうが良いんじゃないの?とはなりますが。(なるだけ。思うだけですが。)

まぁ、今回の選挙結果の分析は慎重にやってほしいですね。
僕も共産党には「どうか?」と思うところはありますが、それでもこれまでにどれだけ共産党が歩み寄っているのか?も含めて考えてほしい。
だからこそ今回の選挙の分析は冷静に真剣にやってほしいのです。

最後にもう一度書いておきますが、ここに書いたのはあくまでも個人的感想にすぎず、もっと確かなことを書かれる方もいらっしゃるでしょう。
今後の詳細な分析やいろいろな情報を得ることによって、ここに書いた感想などが変わる可能性があることを断っておきます。

(※注:7月7日の初出時、内容の一部である「報道の問題」についての言及についての記述を失念しておりましたので、一旦当ページを非公開にし大幅に加筆修正後、再公開いたしました。2024.7.8.)

関連リンク。========
追加リンク。(2024.7.9.)========
都知事選前、石丸氏が維新に支援を要請していたという報道が出ています。
維新的、新自由主義的な石丸氏が当選していたら東京は大阪のようになっていくかもしれませんでした。

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