退職金などを老後の生活資金を増やそうと投資信託などで運用している方がいらっしゃるのではないかと思います。この低金利時代ですから少しでも利回りの良いところにという気持は分からないでもありません。ハイリスク商品に投資して上手く行けば良いのですが、下手をすると大きく元本割れすることもあります。
現在のような経済状況では、大儲けより大損の確率の方が高いと思います。考えてもみてください、市場において利益と損失は同額です。取引そのものでは何も付加価値は発生しません。それどころか手数料の分だけ利益は減少します。そして運用に関わる人達のコストと利益も運用コストとなります。ですから運用利回りは、取引利益の中からそれらのコストを控除した残りが配分されることとなります。損失が出てもしっかりと運用コストは控除されます。本当に割りの悪いものになっていることが分かっていただけたのではないでしょうか?
大切な資金を失ってしまってから慌てても後の祭りです。それでも大切な老後の資金を投資するとしたら、それは自己責任です。誰も助けてはくれません。