山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

エンドレスが強制終了とは

2012-03-29 | 政治・経済・社会

 民主党の事前審査が前原政調会長に一任を取り付けて、怒号が飛び交う中一方的に終了したそうです。確かこの御仁は、議論を始める前には時間は充分取ってあるので、エンドレスで議論をしてもらうと発言されていたと記憶しております。まさに民主党の意思決定プロセスの象徴のように思われます。

 政治ってある意味妥協の産物でしょう。最大公約数的というか、落としどころを探りあい、最終的には利害調整が図られるところです。しかし、民主党はいたるところで、意見が対立しており、個人がそれぞれの立場で勝手なことを発言して収集がつかない状況を呈しております。何も決められないのは、国会ではなく民主党そのものが原因のような気がしてきました。

そして、最終的には暴走ですか。民主党内だけの争いならば、それはそれでご勝手にと言いたいのですが、かりそめにも民主党は政権与党なのですよ。今年度内に閣議決定したいといった気持は分からなくもありません。しかし、閣議決定してもその後どうするつもりなのでしょうか。確たる見通しがあって、そのような行動を取っているというのであれば文句はないのですが、果たして如何なものでしょうか?

 前々首相の二酸化炭素25%削減発言とか、腹案がある発言とか、前首相の一千万戸の屋根に太陽光パネルをとか、浜岡原発停止とか、現首相の消費税やTPPに関して国際公約をしてきたりとか、根拠も見通しもなく個人の思いを勝手に発言するようなことは野党時代ならばいざ知らず、責任ある立場のある人としては大変残念に思います。

 冒頭の話に戻りますが、今回の件といい、外務大臣時代の「第一次産業のGDPに占める割合はたったの1.5%です。たった1.5%を守るために98.5%を犠牲にしてもいいんですか?」といった発言といい、言葉の重みというものを感じません。このような結末を迎える可能性があるのであれば、無用な発言はしなければ良いものをと思います。言うだけ番長の面目躍如といったところでしょうか?

 そこで一句。 「発言は先の見通し立ててから」