報道によりますとAIJ投資顧問は、実際は損失を出しているにもかかわらず、利益が出たと嘘の報告をおこない、成功報酬まで貰っていたとのことです。委託していた側からみれば、まさに踏んだり蹴ったりです。
米国では、このような犯罪に対しては日本と比べものにならないくらいの重罰が科せられると聞きます。日本では経済犯罪に関しては、比較的甘いのではないかと思います。重罰を科したからといって実際に犯罪が減るかどうかは分かりませんが、少なくともこのような犯罪が割に合わないと思わせる抑止効果はあるのではないかと思います。
話はがらりと変わりますが、出版物やネット上で大儲けしたと公言している方がおられます。はたまた、世間話で如何に株で儲けたかを吹聴される方をお見受けすることがあります。AIJに比べれば、可愛いものですが根っこは一緒のような気がします。誰しも人から良く見られたいものです。しかし、余りにもみえみえの自慢話は、軽蔑の対象にすらなりかねません。
もう一句。 「嘘つけばばれないための嘘がいる」
<参考> 「相場師は本書き損を取り戻す」「株価予測システム」「株価予測システム-その2」「金融工学って何?」