ここのところ輸入米が国産米とさほど価格が変わらないのに大量に売れているとのことです。その理由は原発事故に起因する放射能汚染を心配してのことと想像します。気持は分からないこともありませんが、一応米の生産者としては複雑な気持です。
報道で知ったのですが、高速で福島を出た辺りのサービスエリアのゴミ箱に大量の福島土産と思しきものが大量に捨てられているとのことです。この記事を読んだ時に強い衝撃を受けました。皆が皆そうだとは思いませんが、今一度日本人というものを問い直してみたいと思いました。せっかく福島を訪れた方にいくらかなりとも感謝の気持を込めた土産だったかも知れず。はたまた久し振りに訪れた家族に丹精込めて育てた新鮮な野菜を持たせたのかも知れません。それなのに・・・。
これも全て、正確な知識と情報を提供してこなかったことが原因でしょう。そして未だにそのような方向性を打ち出しているとはいえません。政府がやらないから直接被害を受ける生産者や流通業者が自らやらなければなりません。そのコストは誰が負担するのでしょうか。
話を輸入米に戻しますと、放射能汚染と同程度に恐いのは化学物質による汚染でしょう。外国における農薬使用基準と国内における使用基準が異なります。そしてポストハーベスト農薬の問題等々は以前から指摘されている通りです。
やはり正確な知識や情報に基づく理性的な行動が必要なのではないかと考えます。