見ていて分かり易く、面白いのは政争です。政策、政策と言いますが、いくら良い政策であっても実現できなければ絵に描いた餅と同様に何の役にも立ちません。逆に、ただ眺めているだけであれば余計に空腹を感じます。挙句の果ては、苛立ちさえ感じてしまうでしょう。
政治家に求められるのは、政策の立案能力より、実現能力ではないでしょうか。テレビなどでいかにも世間受けをする言葉を並べ立てても、実現できなければそれだけの政治家としか見られません。第一政策立案能力ならば、官僚の方が格段に高いでしょうに!
また、政党や政治家個人が掲げる政策が、個々人の思いと完全に一致することはありません。結局、国民はその総体的な政策を比較検討して相対的に良さそうだといった判断をするしかないのです。あるいは政治家個人を選択するしかないのです。
政治家ならば政争を勝ち抜き、政策を実現する力を磨くべきではないでしょうか。そういった意味では、小泉元総理や橋下大阪市長の行動原理の方が分かり易いのです。政策の良し悪しは別として、政策を実現する力は認めるべきだと考えます。