山浦清美のお気楽トーク

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ミサイルのレーダー捕捉は不可能だったか?

2012-04-17 | うんちく・小ネタ

 先日のミサイル発射で、レーダー捕捉ができなかったとの指摘があります。地球は丸いので水平線下に隠れてしまうとの説明でした。そこで一応私なりに計算してみました。イージス艦は沖縄本島付近にいたものとして計算してみますと、高度約140kmにならないと水平線から顔を出しません。ミサイルが爆発したとされる高度120kmより低いので、イージス艦からの捕捉は無理であろうと考えられます。

 一方、福岡と佐賀の県境に背振山レーダーサイトがあります。この位置からでは、高度約40kmで見通しが可能となります。ただ、レーダーの諸元が不明ですので、あくまで机上計算の可能性としてですが・・・。また背振山は標高1,000m程度ありますので、目標の高度はもっと低めになります。

 また、早期警戒機などが飛行していたとすれば、これもレーダー探知が可能だったと思われます。今回のミサイル発射は予告されたものであるので、このあたりの怠りは考えられませんので、当然飛行していたとみるべきでしょう。

 以上より、素人考えですが、今回のミサイル発射を捕捉する可能性はあったとみてもあながち間違いではないと思います。仮に、イージス艦の位置、地上レーダーの能力等々からみて、レーダー探知が不可能ならば、自衛隊からそれなりの意見具申がなされていたはずです。

 それにも係わらず、クロスチェックのために情報の発表が遅れ、警報発令がなされなかったことは何らかの重大な問題点があるものと言わざるを得ません。それが防空システムそのものに起因するものなのか、人為的なものなのか原因が究明されることを望みます。