緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

全国的に著しい子どもの体力低下とケガの増加!

2007年06月19日 20時06分09秒 | 健康な心身・安全対策・sports・医学

平成19年6月19日(火) のち午後から 

本日は,

二学期の各クラスの演奏曲がほぼ決定しました。

4月からの様子を見ながら、クラスの実態に合わせて、綿密に話し合い

ティーム保育でどのように表現力や意欲を高めて、子ども達全員が

いきいきと取り組める~教材の「レベル」 を探っていました。

だいたいの見当がついてきましたので、いよいよ少しずつ来月から

楽譜や楽器の準備や伴奏の練習にも取り組み開始です。

先生達の基礎基本の教材研究がしっかりできてきて、

子ども達の表現活動はうまく進んでいきます。

それで、みな 教師は協力し合って、指導のあり方も研究し

子どもたちの個性に合わせた指導を大事にしています。

毎日の積み重ねで、少しずつ

色々な場面で 子どもたちの個性が輝いてきます。

だから、卒園するまでには、

それぞれの子どもが自信を持って かがやくのです。

 

 今日も、運動場やホールでは、

園児の元気な遊び声が響いて聞こえます。

だが、日本全国  

ケガの件数が増えている!

子どもたちの体力・運動能力の低下は、

生活の中でも確実に影響し始めています。

1978年の小学生のケガ総件数が約34.5万件だったのに対し、

1999年には約45万件に増えています

(日本体育・学校健康センター・1999年調査結果より)。

この調査によると、すぐに骨折する子どもや

顔・頭を怪我する子どもが多くなっていることが

わかっています。これは、危険な場面に遭遇しても

とっさに手をつくことができず、

転んだときに顔や頭をぶつけてしまう、

つまり上手な転び方を知らないということを示しています。

次に子どもの基礎体力も見てみましょう。

著しい子どもの体力低下

学校で行われる体力テスト。

これは文部科学省が昭和39年(1964)から行っている

『体力・運動能力調査』ですが、

ここで測られる運動能力は昭和60年(1985)ごろを境に

低下の一途を辿っています。

10歳・11歳の「50m走」及び「ソフトボール投げ」について、

親の世代(33年前の昭和47年(1972)調査)と比較すると、

両テスト項目とも

親の世代から著しく低下していることがわかります。

図1
 図1 親の世代との基礎的運動能力の比較
 (文部科学省『平成14年度 体力・運動能力調査結果について』より)

山梨大学教育人間科学部助教授の中村和彦先生が

1999年11月に山梨県内の小学校児童とその父母・祖父母の

方々約6000人を対象に行った調査(図2・3)によると、

現代の子どもは親世代のおよそ半分以下の時間しか

外で遊ばない。

また、遊び場所も山や空き地などの「自然的場所」が

ほとんどだった親世代と一変し、

半数以上の子どもが室内で遊んでいる

ということがわかりました。

室内でのゲーム遊びなどが主流のため、

このように外遊びの時間・空間・仲間の減少が、

子どもたちの運動不足、

やがては体力・運動能力の低下に拍車をかけていると、

中村先生は指摘されます。

このような、子どもの生活の様子が

大きく変わってきていることは、

Benesse教育研究開発センターが行った

『第1回子ども生活実態基本調査(2004)』(

第1章 毎日の生活の様子/第1節 日頃の生活:参照)

でも、明らかになっています。

図2
 図2 外遊び時間の変化 (1999年:中村・稲葉調査)

図3
 図3 遊び場所の変化 (1999年:中村・稲葉調査)

体力低下に伴い、懸念される支障とは?

では、子どもの体力が低下すると、

どんな支障が懸念されるのでしょう。

 
体力は、人間の発達・成長を支え、

創造的な活動をするために必要不可欠なもの。

体力・知力・気力の3つが一体となり

健康的に活動することができるものです。


しかし、現実的に子どもの体力は低下の一途をたどっており、

子どもたちの健康への悪影響、

気力の低下などが懸念されています。

実際に肥満傾向の子どもの割合が増加していて、

高血圧や高脂血症など、

来の生活習慣病につながる恐れがあります。

このまま子どもたちの健康への悪影響、

気力の低下が続いて成人した場合、

ゆくゆくは病気の増加や気力の低下によって

社会を支える力が減少し、

少子高齢社会となる将来に影響してくることが考えられます。


また、小学校高学年は、一生のうちで

もっとも心身が成長する時期のスタートにあたります。

骨成分の基礎形成や筋肉や内臓にいたる機能発達の

重要な時期にあたるのですが、

この時期にどう体力をつけるのかがとても重要になります。

このような子どもの体力低下について、

文部科学省でも、

「子どもの体力向上キャンペーン」

毎年実施するなど、

体づくりへの課題意識をもっているようです。

こうした現状から、

保護者の方々はもちろん、

周囲の大人たちは、

子どもが外で遊んだり、

スポーツに親しむ機会を

意識的に作っていく必要があるでしょう。
        

毎日の保育のなかでも、天気の良い日には必ず外遊びを

組み入れて、体をのびのび動かしながら遊ぶ時間を

大事にすることを念頭において保育しています。

                             

ただ、保育時間の中では限度があるので、

是非、

家族や近所のお友達や知人との運動的なふれあいも

しっかり組み込んだ生活リズムが望ましいと思われます。

            

 

コメント
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