平成20年12月16日(火)
15℃もあり、師走とは思えない陽気。
朝から、近隣の相生・竹末・若葉町内の方々が6名、二台の車で来園。
トラックの荷台には、立派な大きい松や丸い太い竹、そして南天や梅…
〆縄も全部手作りです。
早速、土台の作成!
あっと言う間に、慣れた手つきで竹を割り、同じ長さにそろえて
縄で絞めて、土台の出来上がり!
次に竹を3本そろえて立てて、しっかり縛り、
土台に土や砂を埋めていきました。
その前に、水を入れるための竹を埋けこみました。
このなかに松や南天やユズリハや梅を活けて、あとは
縄でしばり、注連縄もつけて、仕上げました。
約1時間足らずで、掃き清めて、玄関先で記念撮影もしました。
園児も、帰りがけには、大きい門松にビックリして
親子で見とれていました。
「もういくつねると、おしょうがつ…」
バスを待つ時にも、歌っていました。
本当に清々しい気分で、お正月を迎える準備第一弾でした。
ご協力いただいたボランティアの皆様、有難うございます。
さて、なんのために門松を立てるのでしょうか?
「年神」様が最初に降りてくる目印 |
門松とは、お正月を迎えるにあたって門や玄関にかざる松のことを言います。
正月にはこの松を依白(よりしろ)として「年神」が降りてくるといわれています。
つまり「年神」様が最初に降りてくる目印になるのです。
門松用の松は本来、家ごとに近くの山に採りに行ったそうです。
その行事を「松迎え」といい、12/13日(事始め)に行いました。
昔は椿や栗などが使われていたそうですが、
平安時代ごろからおめでたい木とされた松と
そのあとに竹が添えられてめでたいものになり
竹と松が飾られるようになりました。
一夜かざりはいけない |
門松は、12/13日から28日の間か、30日にかざりますが、
29日は「苦」に通じる、
31日は「一夜飾り」といって不吉を嫌い
その日には飾らないことになっています。
また、現在では住宅事情などで
本式の門松を飾るのは難しいので
各家庭では略式の門松を飾って
正月を迎える場合が多いようです。
いつとり払う? |
門松は1/7日にはとり払います。
地方によっては10日、15日のところもあります。
一般的に元旦から7日までを「松の内」といいますが、
松の内とは年神様がいる期間のことをいいます。
地方によっては松の内の期間もかわります。
お正月飾りを焼く行事もありますので、
お近くの神社やお寺などにお問い合わせ下さい。
幼稚園でも、伝統行事を大事にして、年末年始の過ごし方を
園でもお話しています。
それぞれの町内会や地域の行事には、親子で参加しましょう。
そして、様々なしきたりや言い伝えなどを知り、子ども達にも
話して聞かせ、一緒にその土地ならではの体験を大事にし、
親子の会話をしながら、日頃はなかなか
ゆっくりお付き合いがなかった方々とも挨拶を交わしあい、
地域の中での人とのつながりを大事にしましょう。