緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

稲刈りしました

2009年10月09日 21時50分17秒 | 教育

平成21年10月9日(金)

台風の後には、

爽やかな風が吹き抜ける秋らしいお天気になりました。

午前中は、園庭の『田んぼ』は、

実って来たの収穫の時期を迎えました。

垂り穂(たりほ)を詠んだ次の句は有名です。

実るほど頭を垂れる稲穂かな

今日は、年長組全員で、を手に持ち、稲刈りをしました。

慣れない手つきでしたが、担任の先生に手を添えて貰って

力をいれて刈り取りました。

最近では稲刈りも機械を導入して小人数でおこなうのが

当たり前になってきましたが、昔ながらの稲刈りは

家族総出で、数日がかりの作業でした。

人数がたりなければ親戚や近所の人たちに手伝ってもらって

おこなわれました。

むかしは農家が多かったので、稲刈りの時期になると

小学校がお休みになりました。

子供の手を借りるほど忙しかったので、小さい子供は田んぼへ

お茶やお昼ご飯を運んだり、落ち穂拾いをして手伝いました。

でも、農家が少なくなった今ではこのお休みはなくなりました。

夏になると、子供たちは害虫駆除もし

稲が中くらいに伸びた夜、子供たちが集まって、

田んぼのすみでムギワラ(麦の柄)に火をつけます。

そうすると虫たちが火に飛びこんで燃えてしまうのです。

夏の夜の子供たちの行事で、

ひと夏に2回行われ害虫駆除が終わると、

子供たちは蛍を捕まえたり、

近くの神社や墓地で肝だめしをしたりして遊びました。

昔は、稲刈りが終わった田では

タニシの一種であるツボを採りました。

ツボは蜂の子とならんで二大珍味とされ、味噌汁にして食べます。

農薬が広く使われていた頃はツボもいなくなりましたが、

有機栽培の田んぼでは最近また採ることができます。

 

 

稲を刈るときの注意点

画像
刈り取る田の大きさや刈り手の人数にもよりますが、田んぼのはしからお互いに2グループに分かれて逆方向でおこなうと効率が良いです。

刈り取った稲は進行方向の左脇に置きます。
こうすると刈り手にとって稲を置きやすく、稲刈りが手早くできます。

1、刈るときの稲の持ち方  

下のイラストで、稲の持ち方は左のように持つ。

右のようではひじが上がってしまって手元が見えにくいので危ない。

親指を切ってしまうこともある。

イラスト  


 

2、稲の束ね方

3株くらいの稲を一つに束ねます。

束ねた稲を藁(ワラ)でくるりと巻きます。


ワラらの両端を交叉させて撚(よ)ります。

よったワラを輪の中へ通してできあがり。

イラストイラストイラスト
イラストイラスト


 

3、稲の干し方

ウシづくり最後に、束ねた稲を乾燥させます。

稲の干し方は地方によって様々ですが、

稲干し具を作ります。


ハザは、右の写真のように、まず3本の木で三脚を2組作って、その上に長い竹竿をのせます。

この竹竿の上に刈り取って束ねた稲をかけていきます。

立てるハザの本数は田の大きさによってちがいます。

画像  
稲束を半分に分けてかけた後、前の稲束ときっちり重ねて安定させます。

稲を数週間干した後、脱穀(だっこく)して、玄米にします。

玄米とは、モミからをとっただけで精米していないお米のことです。

 

 

 

4,脱穀(だっこく)だっこくは米をカラ(殻)と実に分ける作業で、稲扱き(いねこき)ともよびます。稲の脱穀も今では通常は機械で全行程が行われています。干しておいた稲をハザからおろします。昔は千歯こきを使っていました.http://www.jade.dti.ne.jp/~miyoshir/mingu/mingu97.html#senba足踏み脱穀機で稲穂からモミガラ(皮のついたままの米)を落とします。足踏み脱穀機のドラム部です。ここが回転して穀粒を掻き落とします。   
    
    
 



 

 

 

 

 

画像

 

落としたモミガラをトウミ(唐箕)に入れてわらくずやちりを取り除きます。

 

 

 

 

 

 

 

まだ穂についているモミガラをとるためにたたき棒で叩いて、それをフルイにかけます。一粒もお米を無駄にはしません。

残った藁(わら)藁細工用にとっておきます。わらはお米をとったあとの茎の部分で、昔の人はわらでワラジ米俵などを作りました。稲は無駄なく全てが使われます。

昔の人の知恵ですね。

 

全員、真剣なまなこで、手元を見ながら 

稲刈りに集中して頑張りました。

その刈り取った稲は、先生達が、竹でこさえたはざに架けて、

今、園庭に天日干しにしています。

よく乾いてきたら、来月脱穀します。

その後、試食の予定です。

子ども達はとても、楽しみにしています。

 

    おしらせ 

13日(火)~26日(火)は、

短大生が2人教育実習に来ます。

年中組を中心に実習いたします。

幼稚園教諭免許の取得のために勉強中です。

どうぞご理解、ご協力くださり、もし2人を見かけたときには

あたたかい励ましの言葉かけをお願いいたします。 

                                  

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