曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

本日の蝶 いろいろ

2013年09月08日 | 日記

今日の風景

 

いつものみかん畑からの風景ですが、今日はみかんを見ていただこうと思ってみかんを主体に撮ってみました。みかんは今月中に急激に大きくなり極早生種は10月の初めから食べられます。私も忙しくなります。

おいしく おいしく 美味しくなーれ !    と毎日呪文を唱えています。 


 この数日仕事がたまっていて写真もブログもやや手抜きでやっています。それでもカメラに休みは与えません。どんな仕事をしていても車にはいつも積んであってチャンスがあればすぐにカメラをとりに行きます。今日は一つだけ面白い写真が撮れました。ジュズダマの葉についているクロコノマチョウの幼虫を見に行ったら、小さな蜘蛛が5匹いた初齢幼虫のうちの1匹をつかんでいるところに出会いました。蜘蛛は肉食ですから幼虫も食べます。ギフチョウの幼虫が蜘蛛にやられるのを見たことがあります。一昨日蟻がカバマダラの卵を持ってゆくところを写真で紹介しましたが、今日は蜘蛛に食べられるクロコノマチョウの幼虫と自然界の厳しさを感じさせます。

その他、いいことも沢山ありました。8月に確保のために飼育していたカバマダラの最後の蛹が無事に羽化して15頭全部外に放つことができました。内訳は雄が6頭と雌が9頭でした。雌が多かったということは今後の繁殖に良い結果を生むかもしれません。毎日我が家の周りにメスのカバマダラがやって来てせっせと卵を産んでいます。卵がいくら多くても残存率が問題なのですが、これも今日の調査では8月よりもよく残っているようです。4日に長い雨が止んですぐに産み付けられた卵を今日数えてみたら15か所のうち無事に残っているのが10か所で、卵がなくなっているのが5ヵ所となり、残存率が良くなっています。それから、4日にマーキングしたところの卵のうち何個かが孵化し始めました。

今日羽化した3頭目のキアゲハは最後に餌が足りなかったせいかとても小ぶりでした。

もう一つうれしいことは私のレモン畑わきの観察場所にアサギマダラが産卵に来はじめています。早い幼虫はもう2齢になっていますので今月の初めか8月の末には産卵に来ていたのでしょう。卵も沢山あります。孵化寸前のものから真新しいものまであるところを見ると毎日のように産卵に来ているはずです。10月の初めには蝶になって北の方から南下してきた大勢のアサギマダラたちと一緒に南の島を目指すことでしょう。大島のアサギマダラは7・8月には嘉納山の頂上付近にいます。平地よりは何度か涼しいからでしょうか。

 


8月の最後のカバマダラ

 

3頭目のキアゲハ

 


 蜘蛛に捕まえられたクロコノマチョウの幼虫


 


キジョランのアサギマダラ

私の作ったアサギマダラ用の観察場所

手前がレモン畑になっていて奥に向かって道がありますがここは谷になっています。キジョランは谷とか沢によく生えます。そしてこのように鬱蒼とした森と明るい開けた所が一緒にあるような場所がアサギマダラの好きな場所です。ただ天敵もよく心得ていてヤドリバエや寄生蜂も必ずいます。

新しい卵

 

これは孵化寸前でしょう。

 

 


本日のカバマダラ情報 

4日にマーキングしたカバマダラの卵

無事残った卵

 

卵は消えています。

 

今日孵化した幼虫  カバマダラは自分の卵の殻を全部食べますので跡が残りません。

 


最後にアゲハチョウの写真を少し

 

クサギの花に寄るカラスアゲハ

 

ヘクソカズラの花に寄るナミアゲハ

青空バックの写真は飛翔の感じがよく出て好きです。

 

どちらも臭い写真でごめんなさい。  「匂いは写っていないでしょ」  「そんなはずは・・・・・」