曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

飼育中の幼虫たち

2013年09月15日 | 日記

 

 この数日は飼育中の幼虫や卵がどんどん変化してゆくので全く目が離せません。カバマダラとクロマダラソテツシジミは放ってあります。今回はウスイロコノマとクロコノマの成長の違いをはっきりと確認しておく良いチャンスです。今後判定が必要な時に役に立つのではないかと思います。数日前に初齢幼虫を4匹連れ帰りました。これらは順調に育っています。4匹とも3齢になったのですが1匹だけウスイロコノマで3匹はクロコノマのようです。それから3日前に持ち帰った卵が孵化し始めました。これがクロコノマなのかウスイロコノマなのか興味深いところです。初めの幼虫たちはみんな終齢になっていて蛹化が待ち遠しい状態です。もう大きさが6cmもあります。


それから、レモン畑のアサギマダラの幼虫がどんどん減ってゆくので2匹ほど連れ帰りました。何日ごろ成虫になるか確認するためです。

 


 コノマチョウの卵


 

孵化直前の卵

 

生まれた直後は卵の殻を全部食べます。

 

新しいジュズダマの葉に移しました。

 

 


コノマチョウ2齢から3齢へ脱皮


この幼虫はウスイロコノマのようです。

 

 

ウスイロコノマとクロコノマの食事

右がウスイロコノマ、左がクロコノマ

 

ウスイロコノマ

 

クロコノマチョウの幼虫と思われる

 

終齢と3齢のクロコノマチョウ

 

みんな終齢になってきました。一番左のがクロコノマ

 

3齢になってウスイロコノマと判明した幼虫

 

約6cmになったウスイロコノマチョウ

 


アサギマダラの幼虫


8月の末か9月の初めに産み付けられたアサギマダラの卵や幼虫は最初20くらいありましたがどんどん減ってゆき9月13日には5匹にまで減ってしまいました。それで13日に1匹(3齢)14日に2齢をもう1匹連れ帰りました。今日確認した時には2匹しか残っていませんでした。また、あの谷にはヤドリバエがいますので放っておくと全滅の可能性もあります。

 

 

 

 

 今日脱皮して4齢になりました。

 

 

 

 


海と空と船

2013年09月13日 | 日記

 今日は珍しく蝶の写真が1枚もありませんでした。だからお休みにしてもよかったのですが9月5日の海の写真がこのままお蔵入りしてしまいそうだったので気分転換にアップしてみます。

説明は何もありません。みかん畑からと大島オレンジロードからの眺めです。

 


昨日の音楽 (らんらんさん)

バロック音楽特集 27   Francois Couperin IV Book XXI Ordre Part 1 Leonhardt Harpsichord


http://www.youtube.com/watch?v=vy6JKbVOQfQ    ←ここをクリックしてください

 

フランソワ クープラン(フランス 1668-1733)のクラブサン曲集は今度蝶の動画のBGMに使いたいですね。 


瀬戸内の風景

 

 

 

こうして見ると瀬戸内海も湖のようですね。

 

 

 

 

 

 

 

今は運転していませんが電力会社としては早く再開したいらしいです。社長以下役員さんたちは原発の敷地内に住まなければいけないというルールを作ったら皆さんはどうするでしょうね。即役員を辞めるという人も出るかもしれません。 

 


クロマダラソテツシジミ 9/12

2013年09月12日 | 日記

今日の風景

甲の山がシルエットに

お隣さん 準備は良いけど釣果は?

波間に揺れる電気浮き

 

 私たちはタタキにして食べました。アラは犬と猫に。  なぜわかるのか釣って帰るとペットどもはもう大騒ぎ

 


 先日クロマダラソテツシジミが安下庄でも見つかったことを紹介しましたが、あれからどうなっているか今日の午後見に行ってきました。成虫はもういるのが分かったのでどうでもいいのですが幼虫が必ずいるはずなのでようく探してみました。いるのはいたのですが2齢か3齢の比較的小さいものでした。それから、卵については孵化して空になっているものがかなり見られました。

クロマダラソテツは増える時には爆発的に増えることがあります。餌となるソテツの新芽がたくさんあることは必要ですが、普段はこちらにはいない蝶なので天敵がいないくって急激に増えるのではなかろうかとも考えていました。しかし先日、クロコノマチョウの幼虫が蜘蛛に襲われて食べられている場面に2回も出会いましたが、今日クロマダラソテツの幼虫も蜘蛛に食べられていました。蟻も小さい幼虫なら持って帰るかもしれません。やはり天敵はそこそこいることが分かりました。卵の数はすごいですね。

成虫については、先日見たときにはとてもきれいな個体でしたが、今日いたのは♂1と♀2でしたがどれも新鮮な個体とは言えない様子でした。特に♂は羽の破れがひどい状態でした。

 

夕方はカミさんとその友人とをつれてアジ釣りに行きましたが、結果はご覧のようにまったくの貧果でした。

 


クロマダラソテツシジミ


翅の破れた♂

 

孵化した卵の殻

 

硬い新芽には新しい卵が

 

雌の飛翔

 

 

前を飛ぶのが♀ 後ろから追っかけるのが♂

 

 

 

またもや蜘蛛

 

脱皮したばかりの幼虫

 

 

 

 


クロコノマチョウか ウスイロコノマチョウか ??

2013年09月11日 | 日記

 この数日ずっと悩んでいます。例のレモン畑のジュズダマの葉から連れ帰った幼虫は全てクロコノマチョウだと思っていたのですが昨年大量に飼育したウスイロコノマチョウの幼虫に似ているのがいることに気が付いたのです。

昨年飼育したウスイロコノマチョウの幼虫の写真は沢山ありますのでその中から比較するのにちょうどよい大きさの幼虫を選んでアップしてみました。また一昨年の秋にクロコノマチョウを飼育したことがあるのでその時の写真も載せてみます。

今日撮った写真と比べてみてください。

 


2013年の正体不明の幼虫

今日レモン畑で捕まえてきた幼虫と数日前から飼育している幼虫

今日とって来た幼虫

数日前から気になっていた幼虫

 

2011年のクロコノマチョウ 

一昨年飼育したクロコノマチョウの幼虫

 

 

2012年のウスイロコノマチョウ幼虫

昨年飼育したウスイロコノマチョウの幼虫

 

 

いかがですか。今年の幼虫はウスイロコノマチョウに似ていませんか。もしもこの幼虫が本当にウスイロコノマチョウになったなら昨年に続き今年もウスイロコノマチョウが安下庄にいることになります。昨年のウスイロコノマチョウが越冬したのでしょうか。それとも、2年連続で飛来したのでしょうか。どちらにしても面白いことになりました。

 

 


クロマダラソテツシジミが安下庄でも見つかりました

2013年09月09日 | 日記

今日の花

久しぶりで「今日の花」を載せます。

 


 愛媛のHさんと屋久島のKさんからクロマダラソテツシジミの発生情報を頂きました。それではこちらからもお返しをしなくてはと考えて、今日の午後に安下庄でソテツの植えてある場所を何か所か見て回りました。最初の2か所は以前にもよく発生していたところですがクマソの姿はなくソテツの葉には食痕もありませんでした。3か所目は8月3日に見た所ですがその時も新芽がよく出ていて有望かもしれないと期待して行ってみると、いましたいました。成虫は2頭しかいませんでしたが卵は無数にありました。これからの発生に期待が持てます。幼虫は確認できませんでしたが、食痕はみられました。

早速山口むしの会へも報告しましたが山口県内では9月5日に宇部で最初に見つかり6日には萩・宇部、その後下松などでも見つかっていて山陰・山陽ともに広がっている様子です。

愛媛では9月6日に伊予市の明浜町と三瓶町で見つかっているそうです。また屋久島では7月の初旬に確認されその後生息域を広げているとのことです。きっと九州も全域に広がっていることでしょう。冬がどのようになるかまた楽しみです。

 


今日の音楽

この音楽は3日前に届いていましたがちょっぴり忙しかったもので6日のブログへ載せることができませんでした。お二方にはすみませんがこちらにアップさせていただきます。

 

1.カプースチン作曲「演奏会用練習曲 Op.40-3 トッカティーナ」 (らんらんさん)

http://www.youtube.com/watch?v=NFUGvjRPPRk   ←ここをクリックしたください。


http://www.youtube.com/watch?v=EJww3q32OZE&list=PL978A59334B7C292C
 
(こちらで全曲聴くことができます。よろしかったらどうぞ♪)


2.Lady - Kenny Rogers (saganhamaさん)

http://www.youtube.com/watch?v=LTLBkB-AHO0  ←ここをクリックしたください。

 


クロマダラソテツシジミ


内側の斑点が3個のものと4個のものがいます。

 

古い食痕

 

クロマダラソテツの卵

 

 


クロコノマチョウの幼虫について

昨日の続きがありますので見てください

昨日5匹いたのが蜘蛛に1匹取られて4ひきになったのは昨日のブログで書きました。10時前にジュズダマの所へ寄って確認したら4匹が無事に体を寄せ合っていたのでよしよしと思いました。お昼前にもう一度寄ってみるとなんと蜘蛛がまた来ているのです。

 

蜘蛛にとっては格好のエサなのですね。残るは2匹です。きっと明日までには全部いなくなることでしょう。残る2匹と別の葉にいた2匹を家に連れて帰ることにしました。

 

その他の葉についている幼虫はどうなっているのでしょう。

この2匹は運良くこの大きさまで生き延びたようです。でも写真を見て気が付いたのですが右の幼虫と左の幼虫とは体型が違います。左のはクロコノマチョウに間違いないのですが、右の幼虫は昨年沢山飼育したウスイロコノマチョウの幼虫に似ているのです。明日山へ行ってまだこの2匹が無事だったら連れて帰って蝶になるまで見てみたいと思っています。

 


クロセセリ

今日は我が家の庭に初めてクロセセリがやって来ました。クロセセリも南方系の蝶ですがもう何年も前から山口県内に定着しています。でも数は少なくてめったに見かけません。

 

 

 


本日の蝶 いろいろ

2013年09月08日 | 日記

今日の風景

 

いつものみかん畑からの風景ですが、今日はみかんを見ていただこうと思ってみかんを主体に撮ってみました。みかんは今月中に急激に大きくなり極早生種は10月の初めから食べられます。私も忙しくなります。

おいしく おいしく 美味しくなーれ !    と毎日呪文を唱えています。 


 この数日仕事がたまっていて写真もブログもやや手抜きでやっています。それでもカメラに休みは与えません。どんな仕事をしていても車にはいつも積んであってチャンスがあればすぐにカメラをとりに行きます。今日は一つだけ面白い写真が撮れました。ジュズダマの葉についているクロコノマチョウの幼虫を見に行ったら、小さな蜘蛛が5匹いた初齢幼虫のうちの1匹をつかんでいるところに出会いました。蜘蛛は肉食ですから幼虫も食べます。ギフチョウの幼虫が蜘蛛にやられるのを見たことがあります。一昨日蟻がカバマダラの卵を持ってゆくところを写真で紹介しましたが、今日は蜘蛛に食べられるクロコノマチョウの幼虫と自然界の厳しさを感じさせます。

その他、いいことも沢山ありました。8月に確保のために飼育していたカバマダラの最後の蛹が無事に羽化して15頭全部外に放つことができました。内訳は雄が6頭と雌が9頭でした。雌が多かったということは今後の繁殖に良い結果を生むかもしれません。毎日我が家の周りにメスのカバマダラがやって来てせっせと卵を産んでいます。卵がいくら多くても残存率が問題なのですが、これも今日の調査では8月よりもよく残っているようです。4日に長い雨が止んですぐに産み付けられた卵を今日数えてみたら15か所のうち無事に残っているのが10か所で、卵がなくなっているのが5ヵ所となり、残存率が良くなっています。それから、4日にマーキングしたところの卵のうち何個かが孵化し始めました。

今日羽化した3頭目のキアゲハは最後に餌が足りなかったせいかとても小ぶりでした。

もう一つうれしいことは私のレモン畑わきの観察場所にアサギマダラが産卵に来はじめています。早い幼虫はもう2齢になっていますので今月の初めか8月の末には産卵に来ていたのでしょう。卵も沢山あります。孵化寸前のものから真新しいものまであるところを見ると毎日のように産卵に来ているはずです。10月の初めには蝶になって北の方から南下してきた大勢のアサギマダラたちと一緒に南の島を目指すことでしょう。大島のアサギマダラは7・8月には嘉納山の頂上付近にいます。平地よりは何度か涼しいからでしょうか。

 


8月の最後のカバマダラ

 

3頭目のキアゲハ

 


 蜘蛛に捕まえられたクロコノマチョウの幼虫


 


キジョランのアサギマダラ

私の作ったアサギマダラ用の観察場所

手前がレモン畑になっていて奥に向かって道がありますがここは谷になっています。キジョランは谷とか沢によく生えます。そしてこのように鬱蒼とした森と明るい開けた所が一緒にあるような場所がアサギマダラの好きな場所です。ただ天敵もよく心得ていてヤドリバエや寄生蜂も必ずいます。

新しい卵

 

これは孵化寸前でしょう。

 

 


本日のカバマダラ情報 

4日にマーキングしたカバマダラの卵

無事残った卵

 

卵は消えています。

 

今日孵化した幼虫  カバマダラは自分の卵の殻を全部食べますので跡が残りません。

 


最後にアゲハチョウの写真を少し

 

クサギの花に寄るカラスアゲハ

 

ヘクソカズラの花に寄るナミアゲハ

青空バックの写真は飛翔の感じがよく出て好きです。

 

どちらも臭い写真でごめんなさい。  「匂いは写っていないでしょ」  「そんなはずは・・・・・」

 


アゲハチョウがいっぱい !

2013年09月06日 | 日記

 アゲハ蝶を撮るなら9月が一番です。種類は豊富だし夏型の大きい個体が多く迫力があります。特に今頃の黒系のアゲハは大きくて立派です。大島はみかんの産地ですからアゲハチョウが多いのは当たり前ですがそれにしても9月はアゲハチョウが目立ちます。アゲハチョウはいつでもどこにでもいる蝶ですからあまり撮りませんが、昨日はあまりにも天気が良かったので少し撮ってみました。ナミアゲハ・ナガサキアゲハ・クロアゲハ・モンキアゲハです。

今日は久しぶりでレモン畑のそばに植えてあるキジョランの様子を見に行ってきました。驚いたことにアサギマダラの初齢幼虫がいっぱい付いていました。先月末から雨になって気温が下がったので山頂付近にいたメスは産卵のため里の方へ降りてきたのです。いつもより早い気がします。

それから、昨日カバマダラの情報を送っていただけませんかと書いたら早速鹿児島県の方から情報をメールで頂きました。屋久島にお住まいの方からですが7月31日に屋久島でカバマダラの飛来を確認したそうです。屋久島なんか南の方の島だからカバマダラは常時いるのかと思ったら3年ぶりで見たそうでいつもいるわけではないそうです。私の所が4年ぶりですからそんなに負けていないなと嬉しくなりました。過去の例を見ても大島は迷蝶のよくやって来る島らしく南の方の蝶たちの間では北上して行くなら大島にしようということになっているのかもしれません。人が住むにもいいところですが蝶たちにもきっと住みやすいところかもしれません。昨年は台風に乗ってウスイロコノマチョウがやって来て私を喜ばしてくれました。ウスイロコノマの幼虫を一度に200以上飼育したのはすごかったです。次にやって来る蝶は何の蝶でしょうか。

カバマダラについては九州以外の方でも結構ですから面白い情報がありましたら教えてください。過去に最北の目撃記録では山形県で確認されています。

 


アゲハの仲間

モンキアゲハ

 

ナガサキアゲハ♂

 

ナガサキアゲハ♀

 

クロアゲハ

 

ナミアゲハ

 

 

その他の蝶

ウラナミシジミ

この蝶も面白い蝶で毎年南の方の越冬地からやって来る蝶です。やって来ると爆発的に増えます。8月まではほとんど見なかったのに今は家のまわりにいっぱいいます。波模様がきれいですね。

 

 

その他の虫


 

 

  


カバマダラの交尾・卵の紛失現場 を確認しました

2013年09月05日 | 日記

今日の風景

みかん畑からの眺め

 


 朝からきれいに晴れ渡り空気は澄んでまさに秋の空といった一日でした。写真を撮り始めて気付いたのですが毎年9月が一番空気がきれいで遠くの景色が最もきれいに見える日が何日かあります。対岸の愛媛県や南西にある大分県そして北東にある広島県の島々など普段は見えないところまでよく見えます。今日は高台にあるみかん畑から愛媛県の町がよく見えました。真正面にあるのは伊方町です。先日松山にお住いの蝶仲間の方に電話して愛媛県内のカバマダラの情報を聞いてみました。なんと安下庄の対岸にある伊方町でカバマダラの発生が確認されているとの情報を頂きました。私の所安下庄で発生しているカバマダラと無関係ではなさそうです。私が見つけたのは7月中ですが伊方町で確認されたのは8月10日だそうです。でもどちらが先に発生したのかは何とも言えません。普通であれば愛媛県から大島に飛んできたと考えるのが無難だと思います。もっと多くの情報がないと飛来経路は確定できないでしょう。九州の方で今年のカバマダラの発生についての情報をお持ちの方がいらっしゃったらコメントでもメールでもいただけませんか。よろしくお願いいたします。

この頃カバマダラのことばかりですが今日は二つ面白い写真が撮れてその生態について確認ができました。一つは、トウワタに産み付けられた卵がどんどんなくなって行くのですがその犯人は蟻だろうと考えていましたが証拠写真が運よく撮れました。二つ目は交尾はいつどのようになされるのかよくわからなかったのですが3時ごろ家の前で交尾したまま飛んでいるカバマダラを見つけました。今朝8時ごろ飼育室で新しく生まれた雄と雌を家の前に放ったのですがその2頭かも知れません。いずれにしてもカバマダラの交尾写真は初めて撮れました。オスの方が上で雌をぶら下げて飛んでいました。なぜか飼育室の中では交尾しないのです。???

 


カバマダラの交尾

 

 

雄は雌をぶら下げて楽々と飛び回っていました。私は奥さんを抱いて走れません、きっと。 

 


卵泥棒の正体

昨日の卵の状態を見に行ったらちょうど蟻がカバマダラの卵を葉からはずそうとしていました。

下を切り離して

あっちへ押して こっちへ引っ張って

やっと取れた !

さあ持って帰ろう

 

産み付けられた卵は多くの場合じきに無くなるのです。多分蟻が持ってゆくのだろうと想像していましたが事実そうでした。

 


太陽が地面を照らしました何日ぶりでしょう

2013年09月04日 | 日記

 3時ごろ窓の外を見ると日が射しています。思わず外へ出ました。でも霧のように細かい雨がまだ降っています。思わず空を見上げ空全体を探しました。虹を探したのです。何処にもありませんでした。空を雲と青空が半分に分けていました。どうやら青空の方が優勢です。日の当たる風景は久しぶりです。細かな雨が落ちていますがカメラを取りに戻りました。何日ぶりかで蝶が飛んでいるのです。アゲハチョウ・モンキアゲハ・ナガサキアゲハ・モンシロチョウ・ヒメアカタテハ・ヤマトシジミ・ウラナミシジミ大きな蝶から小さな蝶までみんな待っていたように飛び出してきました。もちろんカバマダラもトウワタにやって来ました。よく見るとメスが3頭です。うち2頭は産卵をしています。1頭は吸蜜に一生懸命です。産卵しているメスのうち1頭は翅がかなり傷んでいてボロボロです。この蝶は7月か8月の初めに生まれたグループの一つかもしれません。もう1頭はとてもきれいな雌で最近生まれたものでしょう。2頭とも次々と産卵していました。

日が照りだしたので私もすぐに準備して薬剤散布を始めました。こんな長雨が降るとみかんにも病気が発生します。夕方仕事がひと段落したのでまた蝶の産んだ卵の所へ戻って卵の確認をしました。卵ついている葉に一つ一つ印をつけてゆきます。根気のいる仕事ですが今の私はこれを楽しみとしています。今日、夕方カバマダラが産んだ卵は25個でした。このうち無事に幼虫になるのは何個でしょうか。幼虫になれても成虫まで成長できるのはこの25個の卵では0かも知れません。私がこの卵を全部家の中に持ち込んで飼育すれば悪くても20以上は蝶になります。でもそれはしません。しばらくはこのまま様子を見ようと思っています。

室内で飼育しているカバマダラは昨日と今日でまた3頭が蛹から蝶になりました。第2グループの5頭は雄が1頭と雌が4頭でしたが今日雄が2頭生まれたので4対3になりました。

蝶の話と全く関係がないのですが、今夜テレビを見ていたら井原西鶴と松尾芭蕉を対決させた番組があり面白く見ました。元禄の同じ時代に生きた2人ですが双方とも相手を意識していたらしいということです。でも二人は一度も顔を合わせたことはなかったそうです。二人のうちどちらが好きかと言われると芭蕉かなと思いました。西鶴のようなドロドロした人間社会より細道を選んでいる私には芭蕉の方が共感できます。私は昔からテレビはあまり見ない人間でしたがこの頃テレビが少し面白くなってきています。どうしたことでしょう。テレビの面白さを知らなかったのかもしれません。


今日の音楽 (らんらん)

 中島みゆき 「船を出すのなら9月」

 http://www.youtube.com/watch?v=GPq3d9sZHMI  ← ここをクリックしてください。




9月に入って、さすがに涼しくなって参りましたね~  らんらん

寒がりのわたし、タオルケット一枚では寒くて寝られませんでした。  蝶調


 久々の日射しの中でカバマダラが産卵

 

翅がボロボロです。何か事故にあったのでしょうか。

 

普通は葉裏に産むのですがたまに葉の表に産むこともあります。卵が雨や日に晒されるのはよくないと思いますが。

 

誤産卵    私の見ている前で葡萄の葉に卵を産みました。

 

この雌は吸蜜に余念がありません。多分生まれたばかりの雌でしょうか見ている間は産卵はしませんでした。。

 

赤いテープが付けてある所の葉に卵が産み付けられています。今日産んだ25個が明日の夕方までに何個なくなるのでしょうか。 

 

 

 


飼育部屋がまたにぎやかになりました

2013年09月02日 | 日記

 今朝も雨が降っています。何日続く雨なのでしょう。心配した台風は普通の低気圧になって消えてしまったのにいったいどうなっているのでしょうね。今日は天気図を全く見ていないので分かりませんが秋雨前線となって日本の上に居座っているのでしょうか。今年は梅雨が短かったのでその分を秋雨前線が取り返しているのかもしれません。

今の時期には私は畑での仕事が中心ですからこうして雨が降ると何もすることがありません。一日をごろごろして過ごしていますがたまにはこれも良いかと思っています。ごろごろの合間に時々飼育部屋を覗きに行きます。暇な私と違って蝶たちは秋が来るので急いでいます。昨日カバマダラが2頭生まれたのですが今日はカバマダラが3頭とキアゲハが1頭生まれ飼育ボックスの中は少しにぎやかになりました。8月末に生まれたカバマダラは6頭でしたが♂が4頭と♀が2頭でした。今回の羽化したカバマダラは♂が1頭と♀が4頭です。オスはモテモテでしょうね。

また、日中時々雨も上がっていますのでそのときには家のまわりのトウワタを見に出ます。3・4日前に印を付けたカバマダラの卵がどうなっているか気になるからです。9個マーキングしたのですが4個ほどが姿を消しました。そして2個は無事に孵化していました。残る3個はまだ卵です。

天気がよくなったら先に生まれたカバマダラたちと飼育部屋にいる5頭を合わせて、家のまわりで沢山のカバマダラが見られることでしょう。秋はもう近いのです。早く恋して次の世代につながなくてはなりません。みんな頑張れよ !

 


 昨日と今日に生まれた蝶


キアゲハ   

 朝 生まれて間のないキアゲハ。スーパーで買ってきたパセリの枝で蛹になりました。確か8が23日に蛹になったと思います。キアゲハの蛹の期間は約10日のようです。先に羽化したキアゲハも蛹は10日間でした。

 

夜飼育部屋の明かりをつけると盛んに飛び回りました。

 

 

昨日9月1日に羽化したカバマダラ    上がオスで下がメスです。翅の中ほどにある黒い点がオスは一つ多いのです。

 

今朝羽化したカバマダラ

 

 

朝見たときに、羽は伸びきっていましたがまだじっとしていました。 

お昼過ぎに蛹の殻にぶら下がっていた蝶は葉の上に上がってきました。

羽先を少しづつ動かし始めました。

次の瞬間 初めての飛翔です。

 

野外では卵がもう孵化していました。 今年安下庄にやって来たカバマダラの4代目でしょうか。7月中に一世代して8月に私が見つけてから一世代しました。9月のこれから新しい世代が始まります。

もうすぐ孵化しそうな卵

小さな幼虫が内側から一生懸命卵の殻をかじって出てくるところは何度見てもドラマチックで感動ものです。

 

夜の飼育ボックスの中はみんな静かにしています。一番奥にいるのがオスですね。

 

 

雨の休日はこんな風です。夜はまたテレビの前でゴロゴロです。