急に暖かくなり、ここ1〜2日で桜もほころび始めました。
週明けには4月で、あっという間に今年も4分の一終わり。早いですね〜!
ということで、この日はテキスト『60歳からの文章入門』(近藤勝重 著/幻冬舎新書)P117〜132を見ていきました。(以下は見出し)
・言葉の重複や慣用句に要注意
・段落と改行の使い方
・句読点の使い方
・メールは細心の注意を払って
・避けたい決まり文句
・推敲は読者への親切心
「未だ未解決」のような言葉の重複や、「雪辱を晴らす× → 雪辱を果たす○」など、間違いやすい言葉をいくつか見ていき、書くときは細心の注意を払いましょうとのことでした。
今はパソコンを使って文章を書く人も多いですが、やはり縦書き・原稿用紙形式にすると、一文のまとまり具合(一字下げ、改行など)も読みやすくなります。
日本語そのものがもともと縦書きであり、文章も頭から下へおりてくる感覚があるので、縦書きでないと文章力が身につかない、とまで言う職業作家もいらっしゃるそうです。
この日の授業で一番時間を取ったのは句読点の使い方で、テキスト以外に本多勝一氏の『日本語の作文技術』(朝日新聞社出版/朝日文庫) からの例文も見ていきました。
渡辺刑事は血まみれになって逃げ出した賊を追いかけた。
→ この文では「、」を入れる位置で血まみれになっている人が変わってしまいます。
私はAがBがCが死んだ現場にいるたと証言したのかと思った。
「Cが死んだ現場にBがいた」とAが証言したのかと、私は思った。
→「、」の位置に留意することと、主語と述語はなるべく近い位置にすることが、分かりやすい文章を書く鉄則です。
「、」は必要ないところには打たない。文章のリズムや流れを作るためには必要ですが、多用するのはいけません。
「、」だけでなく、同じ言葉(名詞・接続詞など)の多用もいけません。
でも推敲の末、自分の意思で多用する(その際の効果を考慮して)のは、かまいません。
自分でも気づかぬうち、不用意に使う場合がよくないのです。
マリー・ホール・エッツの『もりのなか』(まさきるりこ 訳・福音館書店)には、「そして」と言う言葉が多用されています。これは、作者が推敲の末に使うことを決めた言葉だからです。
休憩をはさんでは、前々回の課題にもなっていたタコの話になり
奥井一満氏の『タコはいかにしてタコになったか~わからないことだらけの生物学~』 (光文社/知恵の森文庫) のタコに関する部分と、長新太氏の『イカタコつるつる』(講談社)見ていきました。
タコについて、学術的な文章と、ナンセンスでユーモアあふれるお話を紹介していただきました。
このクラスの皆さんは、エッセイは書けてもお話を書くのが苦手な人が多いようで、前回の課題(タコについてのお話を書く)は提出した人が少なかったのですが、先生は「遅れてもいいし、うまく書けなくてもかまわないけれど、大事なことは書き上げることです」とおっしゃいました。
そこで、今回もお話(絵本のテキスト=本文)を書くという課題が出ました。
絵本をはじめ、あらゆる書物は8の倍数ページでできています。それがいちばん紙や印刷の無駄がなく、効率的だからだそうです。(=8n)
絵本は左右2ページの見開きで一場面を表しています。(8n÷2=4n)
けれども書物には扉と奥付があるので、最初と最後の2ページは除いたものが見開きの数になります。(=4n-1 → 7, 15, 23, 30など)
そこで今回の課題は、⑮見開きの絵本のテキストをひらがなで書く。
見開きごとにまとめて①〜⑮と番号を打ち、見開きと見開きの間は一行空ける。(めくる感じ)
内容は、ひらがなの読み書きができる子ども〜大人までに向けて。
もし思いつかなければ、「わたしは○○です」「ぼくは△△です」のように擬人化して書いてみてください。
例えば起承転結でお話を進めるなら、ページ構成を考えて、うまく作ってください。
今度はできるだけ提出してくださいね!よろしくお願いいたします。