本日の授業は、tupera tupera ・亀山達矢さんです。
初回の授業ですので、お仕事と絵本が出版されるまでの苦労やアイデアなど、いろんな話をお聞きしました。
tupera tupera は、亀山達矢さんと中川敦子さん二人によるユニット名です。
今年で活動20周年だそうです。おめでとうございます!
始めは布雑貨を主に制作して、雑貨屋さんで販売していたそう。
その頃の雑貨作りは、とにかく楽しかったそうです。
絵本以外にも沢山のお仕事をされています。
今までのお仕事では、舞台美術・商業施設などの広告用ポスターなどのビジュアル・テレビ番組や映画のキャラクター・教科書・CDジャケットなど、幅広く活躍されています。
その他にも美術館の展示や各地でのワークショップ・講演会などで、とってもお忙しそうです。
お忙しい中、授業でお会い出来るのはとてもありがたく嬉しい時間です。
授業では、パソコンで画像を見ながら説明されていきますので、とても分かりやすいですね。
後半は絵本制作のお話です。
出版した絵本は、約50冊だそう。
tupera tupera の作る雑貨の中にはストーリー性を感じるものが多いので、
「絵本は作らないのですか?絵本を作ったらいいのに!」という声が多く、
ちょうどその頃は、雑貨屋で洋書を部屋のインテリアとして扱っているお店も増えて、
部屋に飾れる絵本なら作れるかもと思い、絵本作りにも興味が出てきたのだそうです。
そして五味太郎さんとの出会いも大きかったそうです。
初めての絵本は『木がずらり』
2004年に自費出版で限定1000部制作され半年間で売り切れたそうです。
現在はブロンズ新社から販売されています。
その後『しましまじま』ブロンズ新社(2006年)『12の星のものがたり』ヴィレッジブックス(2007年)を出版。
制作に苦労した話をいろいろお聞きしました。
2008年にコクヨから出版した『かおノート』が大ヒットします!
『かおノート2』が出版されるころ、2010年に学研から『やさいさん』『くだものさん』続けて『ぼうしをとったら』のフリップブックが出版されます。
『やさいさん』『くだものさん』は「スッポ~ン」と野菜を引き抜くフリップブックです。
読み聞かせでは、みんなで「スッポ~ン」と掛け合いが出来て盛り上がります。
2012年に『しろくまのパンツ』ブロンズ新社、2013年に『パンダ銭湯』絵本館から出版されました。
大ヒット作の『しろくまのパンツ』や『パンダ銭湯』が誕生したエピソードをお聞きしました。
『しろくまのパンツ』10周年の記念に『ねずみさんのパンツ』も出版されました。
どの絵本も発想が面白くて、生活の中で発見したことが絵本に発展していっています。
出版された沢山の絵本には、いろんなアイデアが盛り込まれています。
妥協をしないで絵本作りをされてきたのだなと、とても感じました。
最後に『うんこしりとり』のうんこを作っていただきました。
3分間で完成! 影がいい具合に入っていて、立体的に見えます。
この一年は、ワークショップや講演会のお仕事が多くて、絵本の出版がありませんでした。
来年からは、新たな気持ちで絵本を作りたい。と、おっしゃっていました。
絵本制作を始めた5年間に作ったものが、今になって形になっていってると実感しているそうです。
人の意見を聞いて止まるより、手を動かして作ってみる。
絵本になる種はいっぱいあります。
人の評価を気にせず、どんどん作った方がいいよ。と、亀山さんはおっしゃっていました。
次回は手を動かして、ワークショップをします。
お楽しみに!