絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2023年7月19日(水)絵本わくわくコース・WAKKUN先生の授業内容

2023-07-20 16:56:42 | 絵本わくわく塾

本日は今期最後の授業です。

WAKKUN先生のじゃばら絵本の発表をしました。

 

初めに、WAKKUN先生が心に残る作品を紹介していただきました。

大切なものを描き綴ったじゃばら絵本もありました。

形や上手さで見せると「上手やね」だけで終わってしまうけど、伝えたいものがしっかりあると、心に伝わる作品になります。 と、WAKKUN先生はおっしゃってました。

 

では、皆さんの作品も発表していきましょう。

朱印帳を使って12ヶ月のシーンを描いてきた方は、広げると長くて圧巻です。

着色までは時間がなくて出来なかったそうなので、修了展で見れることを楽しみにしています。

じゃばらを組み立てるとサイコロになる作品や、扉が付いている仕掛け絵本もありました。

今年は、普通のじゃばら絵本ではなく、ひと工夫のある作品が多かったです。

 

課題の発表が終わり後半は、隣のギャラリーでWAKKUN先生の展示中でしたので、ギャラリーへ移動しました。

作品の説明をお聞きして、『てがみ』も読んで聞かせていただきました。

WAKKUN先生の作品の中で、授業が出来ていい時間でした。

 

自分が出来ることで答えを見つけたらいい。

自分の心が動くことを大切に思っていたら、自分が一番やりたいことが見えてくるよ。

WAKKUN先生から、何が大切なのかをお聞きして、今期の授業が終わりました。

 

WAKKUN先生の展示は7月23日(日)まで。

WAKKUN先生は、全日在廊されますので、ぜひ会いにいらしてくださいね。

 

 

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●7月のガイダンス(説明会)のお知らせです。

秋から始まる絵話塾の生徒を募集しています。

絵話塾にご興味のある方は、ぜひご参加ください。

お待ちしています。

7月23日(日)18:00~

7月29日(土)18:00~

7月30日(日)14:00~   18:00~

 

詳しくはメールkaiwajuku@galleryvie.jp
またはtel.078-332-5808までご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 


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2023年7月15日(土)イラストじっくりコース・安齋肇先生の授業内容

2023-07-19 13:58:45 | イラストじっくり塾

本日の授業は、安齋肇先生の今期最後の授業です。

課題「自信作」の発表の前に、向かえの席に座った方の似顔絵を描きました。

マスクなしでじっくり顔を見て、おしゃべりもしながら描いていきました。

マスクなしの顔も新鮮ですね。

課題を発表する時に、似顔絵も発表していきますね。

 

似顔絵が完成しましたので、順番に発表していただきます。

似顔絵は特徴を捉えてキャラクター化されていたりします。

似顔絵はコミュニケーションツールになるので、その場を盛り上げるのにも手助けになります。

 

課題の「自信作」は、どういう作品を描いてきたでしょうか。

 

・電車の乗客をデッサンしていて、その一人を主人公にした小説の装画

 

・前回の課題で描いた絵本表紙を一枚のイラストに登場

 

・100の好きな映画を一冊にまとめた

 

・大きなキャンバスに挑戦

 

・等身大パネルで自己紹介

 

・いろんなポージングを切り絵で表現

 

 

安齋先生からのアドバイス

「絵はプレゼンテーションですので、仕上がった時の説得力が必要です」

「人に大事にしてもらえる絵を描くように」

「発表する時も一枚の紙で見せるより、額に入れるなど、自分の作品は一番自分が大事にすること」

「自分が描いたものを、客観的に見えるようになるまで描く」

「公募展とかに出したり、グループ展もいいけれど、個展が出来るように頑張って」

「個展をすると、自分に責任を持つ事ができる」

 

今のクラスを修了しても、皆さんでグループ展をするのもいいし、個展にチャレンジするのもいいので、頑張ってくださいね!

 

 

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2023年7月15日(土)文章たっぷりコース第4期・16回目(最終回)の授業内容/高科正信先生

2023-07-16 21:55:11 | 文章たっぷりコース

文章たっぷりコース第4期も、ついに最後の授業になりました。
昨年11月から約9か月、毎回さまざまなテーマについて学びました。

最終回はいつもと逆で、テキスト『文章のみがき方』(辰濃和男 著・岩波新書)を先に学びました。
この日は「Ⅳ. 文章修行のために」から、「4. 概念を壊す」「5. 動詞を中心にすえる」「6. 」低い視線で書く」のところです。

高科先生も、駆け出しの頃によく「今まで身につけてきた既成概念を壊して書け」と先輩から言われたそうです。
創作する時は、走り幅跳びのように、①気持ちを高めて ②助走のスタートを切り ③加速して ④タイミングを合わせて ⑤踏み切り ⑤空中姿勢を保って ⑥なるべく距離を伸ばし ⑦着地する という工程で進めます。
初心者はつい、次は⑦の着地した所から始めようと思いがちですが、実はまた①から始めなければならない、と先生はおっしゃいます。
一つ完成したら、それをもっと良くしたいと手を加えたくなりますが、そうではないのです。
すぐれた批評家というのは、①〜⑦のさまざまな場面について、アドバイスをしてくれます。

初心者はまた、「私は(この作品を)こんなふうに思って作った」と言いがちですが、完成した瞬間から作品は作者の手を離れて読む人・見る人の手に委ねられ、好きなように読んで・見てもらうような存在になるです。

長田弘はエッセイの中で「今は名詞が多すぎて、動詞が少なすぎる」と言っているそうです。
テキストの中では、新しい名詞がどんどんできて、使い捨てられていく。そして動詞は「カタカナ語+する」という使い方が増えている。その風潮は日本語の根源を揺るがす危機ではないかと問題提起しています。

※ 参考文献として、大野晋の『日本語練習帳』(岩波新書)と、今井むつみ・秋田喜美の『言語と本質―ことばはどう生まれ、進化したか―』(中央公論社)を紹介してくださいました。

 『日本語練習帳』(大野晋・岩波新書)https://www.iwanami.co.jp/book/b268415.html

 『言語と本質―ことばはどう生まれ、進化したか―』(今井むつみ・秋田喜美、中央公論社)

https://www.chuko.co.jp/search.php?name4=言語の本質&btn.x=0&btn.y=0

視線については、「人間中心主義」では発見することができない、視線を低くすると見えてくるものにも、きちんと目を向けていきましょう、とのことでした。

今期は、テキストを最後まで見ていくことができませんでした。
残りの「7. 自分と向き合う」「8. そっけなさを考える 」「9. 思いの深さを大切にする」「10. 渾身の力で取り組む」の箇所は、各自で見ていってください。
そうして、本に書いてあるさまざまなことの中から、自分で良いと思うところを取り入れていくのが良いでしょう、というところで、今期のテキストの授業は終わりです。

ここで、以前学んだ「土地の言葉で書く」ということについて、質問がありました。
ネイティブでない言葉で書くときは、その土地の言葉に精通した人に見てもらうのが一番ですが、それができない時は、できるだけその土地の言葉で書かれたものや、話している音声を聞いて、自分で慣れるしかありません。

 『ブス愚痴録』(田辺聖子、文藝春秋)

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1671533600000000000O


田辺聖子のように、地の文は標準語で台詞は関西弁という人もいるし、千草茜のように両方関西弁の人もいます。また、宮沢賢治は東北の言葉で書く以外に、独自のオノマトペを使うところが、特徴であり、魅力になっています。

高科先生は、今年の11月に福音館から『プレゼントはひとつ』(絵・コマツシンヤ、こどものとも年中向け12月号)という絵本を出版されます。先生はもう後書きも書き終えて、あとは絵の完成を待っているところだそうです。楽しみですね!

休憩を挟んで、後半は今日のテーマ「子どもの本ってなんだろう?」に沿った作品の紹介です。
先生が何度もおっしゃるように、子どもの本に色濃く流れているのは、ある種の「おめでたさ」「祝祭」です。

 『クマのプーさん』(著・A.A.ミルン、絵・E.H.シェパード、訳・石井桃子、岩波書店) https://www.iwanami.co.jp/book/b269483.html

クマのプーさんのお話は、全てトンチンカンでおめでたいものです。

方言で書かれた『いちにちにへんとおるバス』(文・中川正文、絵・梶山俊夫、ひかりのくに)は、山のタヌキが恩返しをするお話です。作品におめでたさがあるから、読後、息がしやすく・生きやすくなります。

 『いちにちにへんとおるバス』(文・中川正文、絵・梶山俊夫、ひかりのくに)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=22861&pcf=1

続いては『のまどくん』(作・片山健、文溪堂)です。のまど(NOMADO)とは、遊牧民・放浪者の意味で、自由気ままに生活する人をイメージした名前です。
繰り返される「のまどくんは◯◯が好き」というフレーズで、話はどんどん展開していき、概念や価値観にとらわれずに生きていけるというお話です。

『のまどくん』(作・片山健、文溪堂)

https://common.bunkei.co.jp/books/3212.html

 『タンゲくん』 (片山健、福音館書店)

https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=565

片山健の作品は『タンゲくん』(福音館書店)でもそうですが、レイチェル・カースンが言うところの「幸福に驚く力、(ある種の)機嫌の良さ」に満ちており、それが魅力になっています。
子どもの本に必要なのはそういうことだと、清水真砂子・河合隼雄・宮崎駿らも言っています。

次に、まど・みちおの『いわずにおれない』(集英社)から、クスッと笑える3つの詩を紹介してもらいました。彼の作品も、ひらがなを使い、軽みがあるからこそ「おめでたさ」に満ちています。

『いわずにおれない』(まど・みちお、集英社)

https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=4-08-650101-5

まどさんも、前回の授業で紹介していただいた長新太と同じく、「子ども性」を持ち続けている作家です。子どもの本の作家は「子どもを生きる」ことを常に考えて、書き続けているのです。

最後に、前回の課題(おもちゃ、おもちゃ箱、おもちゃの持ち主の子どもをテーマにした短編)を返してもらい、参考文献として高科先生の掌編『ぽいぽいぽーい』と、レオ・レオニの『アレクサンダとぜんまいねずみ』(訳・谷川俊太郎、好学社)を紹介していただきました。

 『アレクサンダとぜんまいねずみ』(作・レオ・レオニ、訳・谷川俊太郎、好学社)

https://leolionni.jp/books/313/

高科先生は、絵本や児童文学の知識が豊富で、毎回さまざまな作品を紹介していただきます。
臨場感のある読み聞かせも楽しく、2時間半の授業があっという間です。
課題のテーマも多岐に渡り、書いたことのないジャンルにチャレンジでき、先生がそれを読んで一人一人に」アドバイスしてくださるので、文章力アップにつながります。

今期はこのような感じで進んできましたが、11月から始まる第5期は、テキストや毎回の授業のテーマも変わるそうです。
このブログを読んで、ご興味をもたれた方、参加してみたいと思われた方は、ぜひご連絡ください。よろしくお願いいたします。


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2023年7月8日(土)イラストレベルアップコース・朝野ペコ先生の授業内容

2023-07-16 18:36:14 | イラストレベルアップコース

今日はイラストレベルアップコース、イラストレーター朝野ペコ先生の授業です。 

今回の授業は、前半に「セルフブランディング」、後半は「お互いの強みを伝え合う」です。 

「セルフブランディング」とは、自己プロデュース、自分の商品やサービスのイメージを構築していくことです。 

イラストレーターは沢山の方が活動されているので、どうしてもイラストのテイストや雰囲気が似てしまうことがあります。 
その中で、イラストのタッチやカラー、何を描くか、専門知識を活かす、など様々な方法で「セルフブランディング」することが出来ます。 

また、自分のやりたいこと・好きなことを深堀りしていき、強みや特徴を打ち出していくという方法もあります。ペコ先生も「線画で似顔絵を描くイラストレーター」「映画が好きなイラストレーター」など「〇〇のイラストレーター」として自分を思い出してもらって、お仕事に繋がることがあるそうです。 

「セルフブランディング」として、SNSを活用するというのも手段の1つです。 
フォロワー数、発信力、発信内容も、お仕事では事前に見られていることがあります。 
アイコンと投稿内容の世界観を合わせたりすることも大切です。 
生徒の皆さんも「ネガティブなことは言わない」「愚痴は書かない」など発信内容に気を付けて活用されている方もいらっしゃいました。 

ブランディングの参考に、ペコ先生が最近携わられた台湾のイベントのお仕事もご紹介して下さいました。 
イラストの中にある色をメインカラーにして、イベントのポスターやグッズに展開されていて、色でブランディングするという方法も教えて頂きました。 

授業の後半は、「お互いの強みを伝え合う」です。 
自分のイラストの強みや良い所は、自分では分かっていないことも多く、逆に周りの人達が分かってくれているということが往々にしてあります。 
今回は、グループに分かれて相手のイラストの良い所や、こういう仕事になりそう、こういうシリーズを描いてみて欲しい、などをディスカッションします。 

「何を描いても世界観が統一されていて心地良い」「描いた作品をもっとSNSで投稿して見せて欲しい」「細密画が美しい」「どの作品も色の使い方がキレイ」「グッズ映えするイラスト」「タッチが定まっているのでグッズ化して欲しい」など、お互いの良い所を伝え合って、伝えた方も、伝えられた方も笑顔になり、次の制作に繋がる楽しい時間が流れました。 

では次の授業は7月22日です。
暑いので熱中症には気をつけて、水分補給は忘れずに!
アディオス!


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2023年7月9日(日)12日(水)絵本ゆっくり・わくわくコース・製本教室の授業内容

2023-07-13 16:10:11 | 絵本わくわく塾

今週の絵本コースは、上製本(ハードカバー)の製本をしました。

絵本ゆっくりコースと絵本わくわくコースの授業内容が同じですので、まとめてアップしますね。

 

時間は4時間です。工程が多いので頑張りましょう。

 

製本が出来る絵本の原画コピーを持って来ている方は、ご自分の絵本で製本していきます。

用意されていない方は、無地のコピー用紙を使って製本します。

絵本の原画を描く時には、実際のサイズより3ミリほど大きく描き、

カットする時に必要なトンボを忘れないようにしてくださいね。

 

本文の裏側にスプレーのりをし、きっちりと貼り合わせ、きれいに天地と小口をカットしていきます。

スプレーのりは、貼り合わせた後すぐにでしたら張り直しも出来、シワにもなりにくいです。

カッターや定規の使い方も慣れていない方が多いですので、手を切らないように気を付けましょう。

 

 

次は本文に見返しを付けます。

 

本文が完成したら、表紙(カバー)を作ります。これからが本番。

 

台紙は2ミリ厚のイラストレーションボードを使用しますが、

今回は建築模型を作るスチレンボードを使用します。

 

表紙は本文より少し大きいサイズですので、サイズに気をつけてカットしてくださいね。

 

台紙が貼れましたら、角をカッターで斜めにカットします。

台紙から1.5ミリ程空けてカットすると内側に折った時に角がきれいに仕上がります。

ここはきれいに仕上げるポイントです!

 

台紙の周りは木工用ボンドで薄く丁寧に塗って、内側に折り貼り付けます。

シワにならないよう気をつけてくださいね。

見返しの付いた本文を揃えてカットし、表紙の裏面に貼り付けます。

この時もスプレーのりを使うときれいに貼ることが出来ます。

 

 

段取りや制作工程など、一人で制作するには難しいと思いますが、

みんなで出来ると大変な作業も楽しい時間になりました。

 

修了展もありますので、時間があれば上製本で製本してみてくださいね!

約4時間の授業、お疲れさまでした。

 

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●7月のガイダンス(説明会)のお知らせです。

秋から始まる絵話塾の生徒を募集しています。

絵話塾にご興味のある方は、ぜひご参加ください。

お待ちしています。

7月15日(土)11:00~

7月16日(日)11:00~

7月23日(日)18:00~

7月29日(土)18:00~

7月30日(日)14:00~   18:00~

 

詳しくはメールkaiwajuku@galleryvie.jp
またはtel.078-332-5808までご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

 

 

 


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