本日は、高科先生の2回目の授業です。
始めに、はやしますみ先生の新刊のお話がありました。
先日出版された、はやしますみさんの『クマダさんのどんぐりコーヒー』(アリス館)は、はやしますみ先生が15年ほど前、絵話塾に通っていた時、高科正信先生の課題で書いたお話を絵本にされたそうです。
高科先生は、絵話塾の修了作品展を毎年見ていて、良いなと思う作品は、背景をしっかり描いていて、クスッと笑える場面があるもの。と、おっしゃっていました。
今回のテーマは「生きる絵本〜くすりと笑うこと〜」
くすりと笑える絵本を紹介していただきました。
・『みんなくいしんぼう』 長新太 (福音館書店)1978年
長新太さんの絵本は、面白いだけでなく、読み手にとっては、軽い力になれる絵本なのだと思います。
・『ともだちは緑のにおい』 工藤直子/文 長新太/絵 (理論社) 1988年
ライオン・かたつむり・ろば の友情物語です。
その中の『てつがくのライオン』と『えいえん』を紹介されました。
工藤直子さんは、生き物の目の高さでお話を作っていて、難しいテーマも分かりやすくお話を作られています。
・『つきよ』 長新太 (教育画劇) 1986年
とても静かな、でもなんだかおかしいお話。
長新太さんは、ほんの少し生きる力を分けることが出来る作家です。と、高科先生はおっしゃっていました。
その他に紹介した絵本
・『ほんやのおじさん』
ねじめ正一/文 南伸坊/絵 (福音館書店・こどものとも) 2011年
・『あたごの浦』
脇和子/再話 脇明子/再話 大道あや/絵 (福音館書店) 1993年
・『ふうふうぽんぽんぽん』 水谷章三/文 杉浦範茂/絵 (童心社) 2000年
次回は「伝える絵本~愛するということ~」がテーマです。
後半は、原稿用紙の書き方の説明がありました。
皆さんの課題を見て、原稿用紙の書き方が分かっていない方が多かったです。
題名は2行目、作者名は4行目、書き始めは6行目です。
絵本のテキストを書く場合は、絵本にはめくる行為があるので、ページが変わる時に、何行か空けて書くといいですね。
高科先生の書いた原稿を見ながら説明をしていただいたので、参考になり分かりやすかったです。
課題を書くときは、下書き→書き直し→清書というように、3回は書き直してほしいです。
では、次回の課題です。
3つの言葉をつなぎ合わせて題名を考えます。
○○は△△の✕✕ といった感じです。
例えば『ともだちは海のにおい』
今回は対象年齢が自由です。枚数も自由です。
絵本のテキストではなく、短いお話を書いてください。
提出は、1月22日(水)