絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2024年12月14日(土)イラストレベルアップコース・yamyam先生の授業内容

2024-12-23 14:57:16 | イラストレベルアップコース

今日はイラストレベルアップコース、イラストレーターyamyam先生の授業です。

 

今回の授業は、課題「雑誌の扉絵」の講評です。

 

課題内容は、12月を想定したA4サイズの雑誌の扉絵です。どんな雑誌にするかはそれぞれ生徒の皆さんにお任せです。

タイトルが入ることを想定し、文字が入った上でページがまとまっていること、必ず季節感を出したイラストにすること、というのがポイントです。

 

それでは早速、発表です。

 

・学習向け雑誌を想定し、かっちりよりもファンタジーに寄せ、自分の羽根 をクリスマスモチーフでキラキラと飾り付け、自分を飾ることで、ご自愛を感じてもらえるようなイラストにした。

・窓越しに見る色々なクリスマスをテーマにした。色は、自分の家の壁紙のブルーグリーンの色に赤い物を合わせても可愛かったので、その配色で描いた。

・自分のイラストに合う雑誌を探すのが大変だった。もう少しサウナ室内をクリスマスカラーに寄せても良かったかも。

・食べ物で12月が感じられるようにおでんの絵を描いた。もっとシズル感を出したかった。

   

生徒さんの作品

 

皆さんの発表のあとyamyam先生や生徒さんからコメントです。

 

・外国人にも感じるボーダーレスな人間の描き方や、おでかけのワクワク感があって楽しい雰囲気が伝わる。

・クリスマスのモチーフを描いていないのに、色だけでクリスマス感を感じるのはすごい。

・アナログで制作する際は、スキャンでの色の調整や、修正を考えた時のことを考えながら制作する必要性がある。

・実際にはありえない構図でも良いので、リアリティーよりも絵として面白い構図を試してみても良いかも。

 

yamyam先生「自分のイラストがこの雑誌に載りたいなと思ったら、その雑誌に使われている挿絵だけではなく写真やデザインなど、その雑誌がどういう雰囲気で作りたいのかをとらえることが大切です。イラストだけではなく、『イラストや写真』と『文字』とのバランスなども見てみましょう」

 

講評が終わったら、yamyam先生がお仕事で携わられたカステラをみんなで頂きました。

焼き印やパッケージがyamyam先生のイラストで彩られており、カステラのお仕事についてのお話を聞きながら授業が進みます。

 

さて、次回のyamyam先生の授業では「好きな色・配色で着彩」をします。自分が好きな配色の写真やデザインなどを参考にして、着彩していきます。好きな配色の参考資料を集めておいてくださいね。

ではまた来年お会いしましょう!チャオ!


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2024年12月7日(土)イラストレベルアップコース・おかやまたかとし先生の授業内容

2024-12-23 14:28:08 | イラストレベルアップコース

今日はイラストレベルアップコース、イラストレーターおかやまたかとし先生の授業です。

 

今回の授業は、「似顔絵」についてです。

 

おかやま先生は、コロナ禍前まで、似顔絵のお仕事をメインでされていて、イベントなどで似顔絵をされていました。

また現在は、個展やグループ展、インターネットから似顔絵を受注されています。

 

授業のはじめに、おかやま先生がどのように似顔絵を描かれているか、実際に描いて見せて頂きます。

今回、デモンストレーションして下さった似顔絵は、その場で描くものではなく、後日、お渡しするという似顔絵だったので、

・その場で描かない場合のモデルの方の写真撮影の方法

・どんな画材で描いているか

・どうやって色付けをしているか

・何に気を付けて描いているか

・どのくらいの時間で描いているか

目の前で生徒の皆さんから質問を受け付けながら描いて下さり、贅沢な時間が流れます。

 

さて、先生の実演のあとは、「顔をエリアに分けて考える」方法を教えてもらって実際に生徒の皆さんも似顔絵を描いていきます。

アドバイス風景

 

「顔をエリアに分ける」とは、顔を分割して考える方法です。

頭頂から眉間まではどのくらいの大きさか?眉間から鼻まではどのくらいの長さか?など、顔をざっくりエリアに区切ってとらえていきます。

エリア分けした後、目や鼻などをそのエリアにどう乗せていくかを考えます。

 

エリアに分けて考えると誇張もしやすくなり、エリアさえ合っていれば、どれだけ誇張してもその人らしくなります。

ただし、誇張しすぎても喜んで頂けないので、特徴を知った上で、他のパーツは省略するなど、考えて描くのがポイントです。

 

おかやま先生は、更にその方の持つ印象、例えば「笑顔が素敵だな」「ちょっと怒っているのかな」ということを意識されて描かれているそうです。

そこに、シルエット、パーツの距離、角度や形、更に誇張をするかどうかを決めていきます。

 

ずっと同じ人の似顔絵と向き合っていると、似ているのか分からなくなってくるので、他の方に意見を聞くのも良いですね。

同じ課題に取り組んで、すぐに意見を聞けるのは授業の醍醐味です。

 

皆さんが描いている間に、おかやま先生が回られて、1人1人にコメントやアドバイスを下さいます。

また、生徒さん同士でも和気あいあいとコメントし合ったりして、皆さん熱心に似顔絵に取り組まれ、賑やかな授業となりました。


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2024年11月23日(土)イラストレベルアップコースの授業内容

2024-11-28 15:54:43 | イラストレベルアップコース

今日はイラストレベルアップコース、今期第1回目の授業です。

イラストレベルアップコースでは、イラストのお仕事をこれからしていくためにはどうすれば良いか、イラストのお仕事をされている方はもっとお仕事を増やすためにどうしていけば良いのか、を現役のイラストレーターやデザイナーの先生から学ぶことが出来ます。

 

この講座では、3名の先生がローテーションで授業を行います。

初回の授業はデザイナーの駒井和彬先生(写真右)、イラストレーターのyamyam先生(写真中央)、おかやまたかとし先生(写真左)の合同授業です。

まずは先生方の自己紹介です。

駒井先生

「絵話塾の講師として3年目で、絵話塾には、15年程前に通っていた卒業生でもあります。イラストレーターとしての経験を経て現在はデザイナーをしており、書籍や絵本などのデザインをしています」

yamyam先生

「小さい時から絵を描くことやものづくりが好きで、中学の卒業文集に『イラストレーターになりたい』と書いていたので、今は夢だったイラストレーターのお仕事をしています。仕事内容は雑誌や広告のイラスト、壁画、グッズなどです」

おかやま先生

「似顔絵師のお仕事を約13年していましたが、コロナの影響で似顔絵を描くお仕事がなくなり、自粛期間中にSNSに力を入れ、イラストのお仕事が徐々に増えてきました。妻(イラストレーターのこやまもえさん)も、イラストレーターで、2人とも書籍のお仕事が多いです」

先生方の自己紹介の際には、今まで携わられたお仕事の書籍や雑誌、出来上がって間もない原画も実際に見せて頂きました。

次は、アイスブレイクの意味も込めて、隣の受講生の方と似顔絵を描き合います。

初めましての方とも和気あいあい、お話しながら似顔絵を描いたり、見せ合ったり楽しい時間が流れます。

 

続いて、生徒の皆さんの自己紹介です。

・1人で描いていると、楽しいはずなのに、悩んでしまうので気軽に相談出来たり、話せたりする仲間が欲しくて受講を決めた。

・イラストのお仕事をやっているが、自分の絵を良いと思ってくれる方に実際に会ってみたいのでイベントなどに出展してみたい。

・美大などで絵を学んだことがないけれど、絵を描くのが好きで、説得力のある絵を描きたくて通うことにした。

・認知度を上げたくて、展示を積極的にやっており、1年後に個展を控えているので、それまでにグッズやミニ画集などを作りたい。

 皆さん、それぞれに想いを持って受講されています。授業を通じて、イラストについて話せる仲間になっていけたら良いですね。

 

最後に、それぞれの先生方から次回までの授業課題の発表です。

駒井先生

1.次の授業までに年賀状を2種類以上制作して来て下さい。季節感やオリジナリティ、セットにした時の世界観のまとまりも意識してください。

2.年間を通した課題として、「イラストで売り上げ」を立てて来てください。方法はクライアントワーク、ストックイラスト、原画販売など何でも構いません。そちらは最終授業日に発表です

yamyam先生

12月を想定して、A4サイズの雑誌の扉絵を制作して下さい。タイトルが入ることを想定し、文字が入った上でページがまとまっていること、必ず季節感を出したイラストにしてください。

おかやま先生

次回の授業では

1.今まで携わったお仕事のジャンル・どうやってお仕事が来たか

2.似顔絵の描き方・似せ方をお話しします。似顔絵の授業をするにあたって、授業前までに芸能人・家族など、どなたでも良いので似顔絵を描いて来て下さい。

描きました似顔絵のモデル、写真なども持参ください。

それでは、次回の授業はおかやま先生の担当です。

それでは、皆さん、約10ヶ月楽しく学んでいきましょう!よろしくお願いします!


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2024年8月3日(土)イラストレベルアップコース・朝野ペコ先生の授業内容

2024-08-20 19:14:26 | イラストレベルアップコース

ブログの前に【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)8月の日程】をお知らせします!

・ 24日(土) 11:00~ 14:00~

・ 25日(日) 11:00~ 14:00~

・ 31日(土) 11:00~ 14:00~

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

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今日はイラストレベルアップコースの今期最後で、朝野ペコ先生の授業です。

 

今回の授業は、「本の表紙(装画)」の仕上げの発表です。

前回の授業では、装画のラフを3点以上発表しました。その時に1人1人、ペコ先生からアドバイスやコメントをもらったので、それを踏まえて仕上げた作品を発表してもらいます。

課題図書は、映画でも話題になった『怪物』です。

 

それでは発表です。

  

 

「カオスな状態を表現したくて、いろいろなモチーフを詰め込み、デザイン性のある表紙を目指した」

「イラストをモノクロで仕上げて、帯を真っ赤にしたら伝わりやすいかなと思った」

「描いてみて、そもそも『怪物』というタイトルに合っているか、ニュアンスが伝わるか、ということが気になって、違う視点から複数案仕上げてみた」

「本の中に出てきたモチーフを散りばめ、アナログ原画で制作した」

「小学生が出てくるので、サクラ水彩の絵具セットにある色に限定して色を塗った」

「同じ構図で、紙を変えて水彩ver.・色鉛筆ver.・線画ver.で描いた。帯を取った時に、モチーフが現れる形にしたら良かったかもしれない」

「装画を担当することが夢なので、文庫版、単行本版、帯を制作し、イラストにテクスチャーをかけて雰囲気を出した」

「小説の中に出てくる場面から発想を飛ばし、カードから『怪物』が出てくるイメージで描いた」

「小説内にあるモチーフのことを夢占いで調べたら、ぴったりの意味合いになったので、それを表現して描いた。イラストに合うよう、題字も自分で描いた」

「PhotoshopとiPadを行ったり来たりして制作し、自分の思った色を表現するため、いつもと印刷方法を変えた」

 

1人ずつの発表に、ペコ先生からアドバイスやコメントが伝えられます。

 

そして、ペコ先生も今回の課題を複数案制作されたので、どういう意図でそのイラストになったのか、という解説も授業内で聞かせて頂きました。

 

ペコ先生「装画のお仕事の時は、著者の方、編集者さん、デザイナーさんが何を求めているかというのを何案か提案し、方向性を探るようにしています。本を読んだり、関連する記事を見たりして、資料を集めながら進めています。表紙で目に留めてもらえるよう、絵として面白いかというところも大事です」

ペコ先生が実際にお仕事で描かれたラフも見せて頂きましたよ。

 

さて、今期の授業はこれでおしまいです。

イラストレベルアップコースの講師を務められた朝野ペコ先生は今回が最後の授業でした。2年間、ありがとうございました。

 

来期の授業は11/23(土)から新しい先生、おかやまたかとしさん、yamyamさんにきていただきスタートです。

説明会(ガイダンス)を行っていますので、入塾をお考えの方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

 


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2024年7月20日(土)イラストレベルアップコース・山内庸資先生の授業内容

2024-08-20 18:42:31 | イラストレベルアップコース

ブログの前に【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)8月の日程】をお知らせします!

・ 24日(土) 11:00~ 14:00~

・ 25日(日) 11:00~ 14:00~

・ 31日(土) 11:00~ 14:00~

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

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今回の授業の担当はイラストレーターの山内庸資先生です。

 

今回は「1.イラストレーターとして1年後・3年後・5年後に自分がどうなっていきたいかの『目標』2.5年後にその目標を達成するためにどうすれば良いか」の2つを考えて発表するという授業です。

 

山内先生「なりたいイラストレーター像に近づくためにはどうすれば良いか、逆算して考えてほしいと思っています。5年後に100%達成していることは難しくても、どうすれば達成するか考え、行動・実践してほしいと思います。また、今回書いて終わりにするのではなくそれを習慣づけてほしいと思います」

 

実際に山内先生は過去に「海外のお仕事を増やしたい」という目標を立てられて、その目標に向けて海外の情報を集めたり、英語の勉強を習慣化されたそうです。

その結果、先日SNSのthreadsの1周年記念のイラストを依頼され全世界にリリースされました。イラストレーターとして目標を立てて実践するということを繰り返し行われているそうです。

 

それでは皆さんの発表です。

 

・現在、地域おこし協力隊として活動しており「地域活性をする人を応援するイラストレーター」になりたいという軸があるので、1年後、地域活性に力を入れているデザイン事務所と一緒にお仕事をしたい。3年後、その地域のイラストレーターとして県内で認知されるようになる。5年後、県外でも認知され、全国とお仕事を出来るようになりたい。

・グッズを制作しているので、1年後ネットショップを立ち上げる。

・今年、個展とイベントに初出展するので、3年後はコンスタントに個展とイベントに出展。5年後、ギャラリーなどから「個展をしませんか」と呼んでもらえるようになる。そのために、映画や本などからインプットして、常に制作のアイデアをストック出来るようにする。

・マンガを描きたいので、COMITIAなどのイベントに出たい。

・アクリルで作品を制作しているので、ギャラリーで展示をしたい。3年後、海外にも作品をネット販売出来るようにPCスキルを向上させたい。

 

山内先生「持続可能なやり方で、クリアできる目標だと逆算もしやすくなります。5年単位ではなく、10年単位の目標にしても良いです」

 

さて、いよいよ次回はイラストレベルアップコース今期最後の授業です。装画のラフを前回チェックしたので、それに題字も入れて完成させてきてくださいね!

 

そしてイラストレベルアップコースの立ち上げから6年間講師を務められた山内先生は今回の授業が最後の授業でした。長い間、本当にありがとうございました!


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