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本日の絵本ゆっくりコースは荒井良二先生です。
まずは東京のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で12月25日まで行われていた個展のお話から始まり、
東京で出会った絵本作家の方との会話から「切実さ」は「作る原動力」になるというお話。皆にもきっとあるのでは?と荒井先生。
続いて、お題を決めて連想ゲームのようにイメージする言葉を生徒さんに発表してもらいました。
荒井先生はイメージで絵を描かれるのではなく言葉のイメージで描かれるそうです。
今度は冊子を使ったワークショップをしました。
1~24までページ数をふり見開きの左に文字、右に絵を描きます。
指示のあった数ページは、自由に使える白紙にしておきます。
それ以外のところに線を2本、紙の端から端まで引きます。
その線を「道」や「川」に見立てて、そこを移動する「乗り物」や「動物」を考えて
何かに乗って何かを届ける「絵本」を作ります。
リンゴやナスに車や足を付けても移動できるしそれが登場してもおかしくないのが絵本の世界です。
先ほどの白紙ページの言葉は同じ文章にしておくことがポイント。
同じ言葉を繰り返すとリズムが生まれ、読み手が読みやすくなります。
そして更にその白紙ページは実は、1,2,3,ドン 1,2,3,ドン というリズムになっています。
絵本も音楽同様リズムが必要です。人によって心地よいリズムはそれぞれなので、自由に好きなものを作って良いです。
完成した作品は皆の前で発表しました。
完成しなかった人も、こんなふうに考えたというコンセプトが読み手に伝われば成功です。
いつもと違う作り方をすると思ってもみない発見がありとても刺激になります。
絵話塾の講師の方々は皆さん、実に様々な作り方をされています。
色んな絵本の作り方、考え方があり、自分にぴったりのものを思考錯誤しながら見つけて行って下さい。
今期の絵話塾は、今日が今年最後の授業でした。
来年1月16日まで冬休みで、1月17日のデッサンクラスから始まります。
皆さま今年もありがとうございました。楽しい年末年始をお迎え下さい。