絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

絵話塾のガイダンス(説明会)のお知らせ

2023-01-29 21:08:29 | 絵話塾からのお知らせ

●ガイダンス(説明会)のお知らせです。

絵話塾にご興味のある方は、ぜひご参加ください。

お待ちしています。

2023年
2月5日(日)・12日(日)・26日(日)・3月12日(日)p.m6:00~

2月23日(木祝)・3月21日(火祝)p.m2:00〜  p.m5:00〜

2月25日(土)・3月25日(土)p.m2:00~

3月5日(日)p.m5:00~ 3月26日(日)p.m2:00~ p.m6:00~

 

詳しくはメールkaiwajuku@galleryvie.jp
またはtel.078-332-5808までご連絡ください。

よろしくお願いいたします。


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2023年1月29日(日)絵本ゆっくりコース・WAKKUN先生の授業内容

2023-01-29 18:59:36 | 絵本ゆっくり塾

本日の絵本ゆっくりコースは、WAKKUN先生3回目の授業です。

前回は墨で90センチ四方の和紙に気持ちを乗せて描きました。

今回も同じく墨を使いますが、描くのは細長い和紙です。

WAKKUN先生の授業では、今後「じゃばら本」の絵本を制作します。

初めにWAKKUN先生のおすすめの作家本を見せていただきました。

どの本も気持ちのこもった心に響くものでした。

今回の細長い和紙は、「じゃばら本」を制作することを、見据えて描いていきます。

 

まずは、WAKKUN先生から見本を見せていただきます。

 

震災から5年後、芦屋市立美術館で開催したライブペインティングでは、

もしあの時、自分が死んでいたら、子どもたちに何を残せただろうかと考えてみると、

空の上から娘や息子を見た時「お父さん、ボク達大丈夫やで!元気に歩いていくからな!」と

言ってもらえたら嬉しいと思って、タテ2メートル、ヨコ10メートルもの大きな紙に

「てくてく 歩く ボクたちは これからも しっかりとね 福の種まけ ボクらの前に ボクらの後に」と描かれたそうです。 

「一番伝えたいものは、それぞれの心に息吹いたもの。頭で考えるものではなく、心の中で感じるものです」

WAKKUN先生は熱く語っていました。

 

WAKKUN先生が描いた絵は、ジャンケンで勝った人にプレゼントしました。

 

 縦にするか横にするかは自由です。

描き始めはためらっていた方も、一筆描き始めるとすらすらと描かれています。

静かに丁寧に描くのもいいし、大胆に一気に描き上げてもいいですよ。

墨の濃い薄いも水で調整してくださいね。

完成したら発表します。

  

 

 

人それぞれ思う(表現したいこと・表現の仕方)ことは違います。

これからも自分の世界を探って伝えることをしてほしいですね。

 

次回の授業では、ジャバラ本を見せていただきます。

大きさ・画材・テーマは自由。

集印帳をベースに作ってもいいし、一から作ってもいいです。

完成できなかった場合は、どんな風に仕上げていくかを発表してください。

 


●ガイダンス(説明会)もあります。
2023年
2月5日(日)・12日(日)・26日(日)・3月12日(日)p.m6:00~
2月25日(土)・3月25日(土)p.m2:00~
3月5日(日)p.m5:00~ 3月26日(日)p.m2:00~ p.m6:00~

詳しくはメールkaiwajuku@galleryvie.jp
またはtel.078-332-5808までご連絡ください。


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2023年1月28日(土)イラストじっくりコース・弓削ナオミ先生の授業内容

2023-01-28 18:37:25 | イラストじっくり塾

本日のイラストじっくりコースは、弓削ナオミ先生の授業で、人物イラストを描く練習をしました。

弓削先生がテキストを用意してくださったので、そのテキストを見ながら教わりました。

まず注意点を

・それぞれの描き方でOK

・忠実なものが魅力的ではない

・正解はないので、一例として参考にしてください

 

人物イラストの描き方は、頭→大きな○ 関節→小さな• 骨→棒線 として、骨と関節をイメージして描きます。
まずは線で描いてから肉付けしていきましょう。



大人と子ども・男女の違いなどで、線の描き方や肉付けの仕方が変わります。

大人と子どもでは、等身や顔のパーツの位置が違います。
顔のパーツを中心に寄せると、子どもっぽくなります。

・キャラクターよりなのか、ファッションよりなのか、何を求めているかで描き分けるといいですね。

 

次はこの2つのポーズから1ポーズを選んで、自分なりにキャラクターを設定して描いてみましょう。

 

 

完成したら発表していただきます。

どんなキャラクターなのか、名前や好きなものなど、皆さんがどう設定したのかも気になります。

同じポーズでもキャラクターの設定で、全然違っていて面白いです。

線で描いてピクトグラム風に

 

 

前後にストーリーを感じるイラスト

 

   

キャラクター設定が面白いイラスト

何で?と思うキャラクターは印象的で心が躍りますね。

 

普段から雑誌などの人物を、自分なりに描いてみる練習をしてみてください。

 

絵話塾のガイダンス
2023年
1月29日(日)
p.m6:00~
上記の日程で絵話塾の教室でガイダンス(説明会)を開催いたします。興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも無料で参加できます。受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。
tel.078-332-5808
メール kaiwajuku@galleryvie.jp

 

 

 

 


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2023年1月25日(水)絵本わくわくコース・はやしますみ先生の授業内容

2023-01-26 14:28:32 | 絵本わくわく塾

寒波が到来して前日は大雪、そんな大変な中、はやし先生は滋賀県から約5時間かけて来てくださいました。

無事に到着されて良かったです。ありがとうございました。

 

はやしますみ先生の2回目の授業は、ダミー本の発表でした。

前回に出た課題、「絵本のラフを描いてくる」の発表です。

1人ずつ前に出て発表していきます。

他の方は感想を書き、最後に本人に渡します。

感想を書くルールがあります。

・みんなが見やすいように

・良いところを見つけて感想を書く

・ネガティブなことを書くときはポジティブでカバー

・良くないところを書くときは、できるだけ範囲を狭くして具体的に書く

・発表者の視点と自分の視点の違いに気付こう

では発表していきましょう。

一人一人に はやし先生がアドバイスしてくださります。

皆さんが書いた感想も作者に渡しますので、これからの制作への励みになりますね。

皆さんからいただいた感想を読んでみて、自分が伝えたいことについて何も書かれていなかったら、伝えきれていないということです。

その場合は、もう一度 練り直した方がいいですね。

 

はやし先生からのアドバイス

・なぜこういうキャラクターなのか理由があると面白い

・ワクワクした設定なら、何かハプニングがあるといい

・詩のような作品は、抽象的でシンプルなイラストでもいい

・話が早く進み、読者の気持ちを置いてきぼりにならないように

 

 

後半は視点の移動のワークショップをしました。

素敵な絵の秘密を探る、ワークショップです。

 

 

木葉井悦子さんの『みずまき』は、画面の外に絵がはみ出ていて、水の動きに迫力があります。

皆さんも、絵本の中に動きを感じる場面を入れるといいですよ。

秘密を知りたいなら模写してみましょう。

 

次回のはやし先生の授業では、今日発表した絵本のダミーを “煮詰めてくる” という課題が出ました。

 

絵話塾のガイダンス
2023年
1月29日(日)
p.m6:00~
上記の日程で絵話塾の教室でガイダンス(説明会)を開催いたします。興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも無料で参加できます。受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。
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2023年1月14日(土)文章たっぷりコース第4期・4回目の授業内容/高科正信先生

2023-01-24 16:48:21 | 文章たっぷりコース

この日は最初に「今日のテーマは、『子どもの現実』です」とおっしゃって、

2010年前後に掲載された朝日新聞の連載記事「世界の貧しさと闘う」から、

⑦トットちゃんの恩返し と ⑧国連目指す貧困層半減 を見ていきました。

世界には内戦や飢餓で苦しむ子どもたちが大勢いて、ユニセフの親善大使・黒柳徹子さんのように

彼らを救おうと活動している人がいる反面、日本の子どもたちも7人に1人が貧困にあえいでおり

一日のうち学校の給食でしか満足に食事を摂れない子がいるという現実があります。

地域の「子ども食堂」などでそれをカバーしようとする動きもある一方、

最近は親による子どもたちへん虐待が問題になっています。

20世紀の大哲学者・サルトルの言葉に「飢えて泣く子の前で、文学は可能か?(成立するか・機能するか)」

というのがあります。

飢えて泣く子どもに必要なのは、空腹を満たす温かい食事であり、ゆっくり休める家であり、

病気を防ぐワクチンであり、病気を治す薬や医療でしょう。

日本で子どものための文学や芸術に携わる人は、阪神や東北の大震災の時にそのことを思い知らされました。

震災当時、被災者とって文学や芸術は何の力にもなりませんでした。

ところが、だんだん落ち着いてきた頃には、本が読みたい子どもが現れたのです。

そこで作家たちは、ひょっとしたら何かできることがあるかもしれないと思い

協力して、創作活動に励むことにしたのだそうです。

世界では5歳まで生きられない子どもが大勢います。

その歳まで生きられたら、今度は教育を受けることができるようになります。

教育を受けて知識を得ると、もっと長く生き延びることができるようになるのです。

ところが、ある国(宗教)では “女性には不要” だとして、教育を受けさせてもらえないのです。

  

ここで、ベッツィ・バイヤーズを紹介していただきました。

バイヤーズは70年代頃から活躍するアメリカの作家で、思春期の子どもたちの心情や成長を描いた作品が多いのですが

『うちへ帰ろう』(谷口由美子・訳/今井弓子・絵/文研ジュベニール出版)は、それぞれ家庭環境に問題のある3人の子どもたちが、養子に入った先の家で家族として暮らすうちに変化が訪れるというもの、

『名前のない手紙』(谷口由美子・訳/むかいながまさ・絵/文研ジュベニール出版)は、12歳の子どもとそのシッターである若い女性のひどい現実を描いているものだそうですが、いずれも読後は爽快で

子どもの文学にとって、生きる希望を与えることが重要であり、この世は生きるに値する世界だと教えることが重要だということです。

大人が幸せでも子どもが幸せとは限りませんが、子どもが幸せなら大人も幸せになれます。

いま我が国でも子ども予算と軍事費が重要な課題になっていますが、考えないといけない時期に来ているのではないでしょうか。

 

その後、ガブリエル・バンサンの絵本を紹介していただきました。

バンサンはベルギー出身のアメリカの絵本作家で、80年代に『アンジュール』(BL出版)という文字のない絵本で

日本でも有名になりました。彼女は類い稀なデッサン力で、単色の線画だけで犬の動きや感情を表現したのです。

他にもやはりデッサン絵本『セレスティーヌ』(BL出版)や、同じ登場人物によるこちらは色も文字のある絵本のシリーズ

「くまのアーネストおじさんとネズミのセレスティーヌ」(もりひさし・訳/BL出版)があります。

  

休憩を挟んで、教科書『文章のみがき方』(辰濃和男 著/岩波新書)から、

6. 現場感をきたえる と 7. 小さな発見を楽しむ の箇所を見ていきました。

6. について、「現場」とは自分で五感の営みがおこなえるところ全てとしたうえで

例に上がっている 江國香織、レイチェル・カーソン、開高健 の文章を読み

①視覚だけでなく聴覚・触覚・臭覚・味覚など、全感覚を鋭くはたらかせて書く。

②現場での「驚き」が伝わってくるような文章を書きたいが、思いが強すぎて課題な表現になってはいけない。

③細密な描写を心がける。たとえそれが目を背けたくなるようなシーンでも、それが現場である。

④現場では、人の見ないものを見る努力をすること。

などを重視しましょう、とのことでした。

他に、川島誠や河野貴美子の作品も紹介していただきました。

   

7. については、教科書で例に挙げられていた向田邦子のエッセイ『男どき女どき』(新潮社)から

「ゆでたまご」「草津の犬」を読んでいきました。

彼女が日常の瑣事に強い好奇心を持ち、何かを発見して面白いことを見つけ、

長い間大切にしまいこんで、後日それを作品にする才能の持ち主だったそうです。

その根底にあるのは「本質を見る目」です。

遠いところを見ることができる人や、動体視力に優れた人がいるように、

作家や詩人には彼女のように物事の深いところを見る「洞察視力」が優れた人がいます。

文章を書くうえでこの「洞察視力」は重要で、この力はきたえればきたえるほど強まっていきます。

きたえる方法としては、①ものごとを良く見る ②見たものを文章にする ③人の書いたものを読む

のが良いでしょう。

 

最後に、今回の課題は「わたしについて書く」です。

・私はこういう人である

・私はこういう問題を抱えている

・私とはそもそも何者であるか

等々、考察してください。創作でも良いです。長さや型式も自由です。

書くにあたって、役物(、。「」など)の使い方をまとめたプリントをもらって、この日は終わりました。

さあ皆さん、配られた資料を手引きにして、今日教えてもらった現場感覚のある、洞察視力に優れた文章を書いてください。

よろしくお願いいたします。

 


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