絵本作家の市居みか先生は、絵話塾が始まって以来12年前からずっと講師として来て頂いています。
市居先生の授業は、一年間で一冊のオリジナル絵本を作ることを目標としています。
授業も後半になり、今日は完成の一歩手前「ダミー本」の講評を4時間かけてじっくり見ていきました。
※ダミー本…仕上がりを想定した絵本の設計図のようなもの。
色を塗っても塗らなくても良いが、ポイントになるページには色を付ける。このダミーの段階でしっかり練ることが大切。
一人ずつ発表後、それ以外の方は、その作品を見た感想を書いて後でご本人にお渡しします。
良いところと、それから、もっとこうした方が良いのではというところも書きます。
今日は出席者が少なめでしたので、皆で囲んで話合いのような雰囲気になりました。
先生はもちろん、生徒さん同士もどんどん意見を交換していきます。
ある程度の制約があるなかで工夫する。
夢だった…でお話が終わると、何でも起こり得て面白味がないことも。
例えば、空が飛べるだったら、なぜ飛べるのかをお話の中できちんと説明する。
ちゃんとした理由があれば、成立する。
何の理由もなく何でも出来てしまうのは、読者はつまらない。
最初は文と絵を思うまま、描きたいままに描いていって良い。
その後、削る作業をする。削るところ、残しておくところ、それを選択していくのが大切。
途中で休憩もはさみながら進めていきました。
授業の後半に、画材のお話。
自分の作品がどんな画材に適しているのか、まずは試さないとわからないので買って試すこと。
4/24(日)市居先生の最後の授業で、完成した絵本を発表します。
モノクロの方は、モノクロで、着色される方は色を付けた原画を
カラーコピーします。文字は原画には直接入れず、コピーしたものに入れて下さい。
パソコンで文字を打ったものでも、手描きでも良いです。
今日皆さんからもらった感想を参考に、最後に選択して作るのは自分自身です。
100%納得できなくても、とにかく一冊完成させることでわかることも多いです、と市居先生。
皆さん、あと一ヶ月弱、ラストスパート頑張って下さい。ファイトー!!