本日は、学研おはなしプー力の編集長をされている木村真先生の初回授業です。
テーマは「食べ物」がキャラクターの絵本について。まずは生徒さん達に「食べ物」が印象的な絵本を発表してもらいました。『ぐりとぐら』『アンパンマン』『はらぺこあおむし』『大きいかぶ』『そらまめくんとめだかのこ』などです。どれも記憶に残る絵本ばかりですね。
今回木村先生が編集されたもので
紹介して下さった新作絵本は
・『パンのミミたろう』作・絵 及川賢治 竹内繭子
月刊絵本の
・『おもちのおふろ』…作 苅田澄子 絵 植垣歩子
・『うめぼしくん』……作・絵 わたなべあや
・『コロッケころころ』作・絵 西村敏雄
どれも子どもはもちろん大人にも大人気だそうです!「食べ物」がキャラクターの絵本は今売れている分野とのことで、今回の授業テーマにして下さいました。
食べ物を主人公にした絵本の特徴の一つとして、最後にそれが食べられるか食べられないかがポイントになります。食べられても、例えば「アンパンマン」のように復活できるとその後のシリーズ化が可能です。
それと、食べ物の特性を生かすこと。
『おもちのおふろ』は、おもちが伸び縮みする。『うめぼしくん』は、酸っぱさ。『コロッケころころ』では、転がるイメージ。それらをお話の中にプラスすると絵本の世界がグンと拡げやすくなります。
そして、キャラクターの命を吹き込むために、形・色・名前を深く考えてみる。形としては、丸みのあるものは人から好まれやすい傾向があります。(ドラえもん、ミッキーマウス、ミッフィー、ペコちゃん等)
また、描かれる食べ物はリアルですごく美味しそうに描かなければいけないかというと実はそうでもなく、それよりもまず話が面白いことに加えて色味をきれいに見せること。読者に美味しそうな様子をプラスさせるような想像の余白があると良いです。具体的にどう見せるかは作家の工夫次第です。
生徒さん達に食べ物のキャラクターを考えてきてもらい、その発表もしました。
後半30分で、そのキャラクターを更に突き詰めてアイデアの練り直しをしました。
次回の木村先生の授業は、来年4月5日です。その時には今回考えた食べ物のキャラクター絵本のダミー本と余力のある人は1見開き分、色を付けた絵を用意して下さい。