絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2024年10月20日(日)絵本レベルアップコース・松田素子さんの授業内容

2024-11-21 18:24:01 | 絵本レベルアップ

今日で今期の「絵本レベルアップコース」も最終授業です。先ずは絵本『ぐりとぐら』のお話。

ぐらのエプロンは赤ですが、これは思いつきでこの色にしたのではなく、なかがわさんはこの絵本を作るにあたって「ネズミ」の剥製を数限りなく見てその中に、グレーではなくオレンジ系のネズミを見つけて、この色にしたそうです。

このように、作り手は絵本であってもその中でリアリティーを考えています。

因みに原画では玉子はピンク色ですが、絵本では白にしています。

 

さて今日は課題の好きな詩を選んで絵をつける、でしたね。ここで注意することは、詩をテキストにする場合、文章は勝手に変更してはいけません。

平仮名を漢字や片仮名、漢字を平仮名や片仮名に変更をしないでください。

  

今日は全員の方が課題を持ってきました。すごい!

まどみちおさんの詩で絵を付けている方が、多くいました。

ではまたお会いできる日を楽しみにしています。アディオス!


絵話塾・村上政行


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年10月6日(日)絵本レベルアップコース・松田素子さんの授業内容

2024-11-21 18:11:53 | 絵本レベルアップ

今期の「絵本レベルアップコース」も今日を入れてあと2回です。

松田さんのお話はあとでしますので、今日はダミーの発表からすすめていきます。

全体的にいえることは、作った絵本を読者が何回も読んで楽しいかどうか。1回読んだだけで終わる絵本より、2、3回と読んでも面白いか、新たな発見があるか、を考えましょう!


絵本『ふきふきぱっ!』のお話

この絵本の誕生秘話をすこしお話します。

内容は、動物たちが乗ったバスが出発しようとすると、ばっしゃーん!と泥がかかっ てしまいました。あらあら、窓がどろだらけ。さあ、ぞうきんで、きれいにふ きふきしてあげましょう。窓をふくと、次々と動物たちがにっこり!

バスの窓に泥が掛かって雑巾で拭くのですが、最初はバスに乗っている動物のシルエットを描いていたのです。しかしこれでは読者はどんな動物か分かってしまうので、動物のシルエットはなくして窓には泥だけを描いています。また雑巾を拭いている時に人の手を描いたのですが、あくまで拭くのは読者なので、手は省略しました。このように出版社や編集者、作家がああでもない、こうでもないと考えて1冊の絵本が完成します。
さあ、次の授業で絵本レベルアップの授業は最後です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年9月22日(日)絵本レベルアップコース・松田素子さんの授業内容

2024-11-21 17:49:11 | 絵本レベルアップ

本日は「絵本レベルアップコース」松田素子さんの授業です。

先ずは日本の絵本の黎明期に多大な影響を及ぼした、福音館のお話。

1916年、カナダ人の宣教師によりキリスト教関係の図書を扱う書店として石川県金沢市で創設された「福音館」は、昭和初期に一般書籍も扱う書店に移行していきましたが、第2次世界大戦が始まり、カナダ人宣教師が日本から引き揚げるのを機に、1940年、日本人経営者に譲渡されました。

戦後、受験用問題集やキリスト教会向け冊子などの制作、販売を手がけるようになり、書店事業とともに出版活動への取り組みをはじめました。

 

松居直さんのお話 月刊

「こどものとも」初代編集長、松居さんは大学卒業後福音館に入社して、編集者としては経験もなくゼロからスタートしました。

1956年毎月一冊の絵本を届ける、当時としては画期的な形態の月刊絵本「こどものとも」を創刊しました。

当初は販売が伸びなくて廃刊が検討された頃、第4回産経児童出版文化賞に「こどものとも」が選ばれ、続刊することになりました。

松居さんは固定観念に捉われず、多様なジャンルで活躍する方に絵本制作を依頼していきます。

雑誌「anan」「BRUTUS」などのロゴを手がけたグラフィックデザイナーの堀内誠一さん、漫画家として活動していた長新太さんなど…。

また絵本制作において、それまで絵本の文字はタテ打ちが主流でしたが、あえて横打ちの文字で判型もさまざまな形を世に送り出しました。

日本で最初の横長の形で横書き文字の絵本『とらっく とらっく とらっく』を編集しました。

また、翻訳絵本も日本に初めて紹介。ディック・ブルーナの『うさこちゃん』、ハンス・フィッシャー『ブレーメンのおんがくたい』、『てぶくろ』『三びきのやぎのがらがらどん』など多数あります。

松居さんが日本の絵本業界に多大な影響を及ぼしたことは言うまでもありません。

 

授業中に紹介しました絵本


『ふきふきぱっ!』 作: 矢野アケミ 出版社: アリス館

 

『きょういちにちのラッタッタ!』 人形:柚木沙弥郎 絵とことば:荒井良二 出版社: アリス館


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年9月8日(日)絵本レベルアップコース・高畠純先生の授業内容

2024-09-18 14:51:26 | 絵本レベルアップ

ブログの前に、絵話塾のガイダンスをお知らせします!

【絵本とイラストの塾、絵話塾の9月ラストガイダンス】

いよいよ、

絵本ゆっくりコース 9月29日(日)

絵本わくわくコース 9月25日(水)

イラストじっくりコース 9月28日(土)からスタートします!

入塾を考えている方は絵話塾までお気軽にお問い合わせください。
お待ちしています。

・9月21日(土) 11:00~ 14:00~

・9月23日(月祝)11:00~ 14:00~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

9月1日高畠純さんの授業は台風のため、9月8日に変更になりました。

今日はコラージュのワークショップをします。「コラージュ(collage)」は、「糊で貼り付ける」という意のフランス語の動詞「coller」に由来する言葉です。雑誌などの切り抜きや紙に色をつけて、ハサミなどを使って糊で貼っていく技法です。筆で描く絵と違って大胆なフォルムを表現できます。

絵本でもコラージュを使った作品が多くみられます。

今日は雑誌などを使わずに、コラージュの素材から作っていきます。

 

先生が見本を制作

 

コラージュの素材作り

A4の白い紙(コピー用紙・うすい水彩紙など)に下記の色を一枚ずつ塗っていきます。

均一な色よりムラがあるほうが良いアジがでます。

何も考えず気持ちの赴くままに塗ると、意外と良い素材ができます。

下記の7種類の素材を制作します。

①黄色系 ②赤色系 ③茶色系 ④青色系 ⑤緑色系 ⑥灰色系 ⑦ミックス

コラージュで動物や自由作品を制作

白い紙(少し厚め)に下記の動物または自由作品をひとつ選んで、作ったコラージュの紙をはさみやカッターナイフを使って作っていきます。

●ゾウ・ワニ・キリン

●動物以外

point
固有色にとらわれないで、ゾウは赤でも、ワニは黄色でもよい。また手足は違うコラージュの紙を使ってもOK。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年7月7日(日)絵本レベルアップコース・高畠純先生の授業内容

2024-08-20 18:28:18 | 絵本レベルアップ

ブログの前に【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)8月の日程】をお知らせします!

・ 24日(土) 11:00~ 14:00~

・ 25日(日) 11:00~ 14:00~

・ 31日(土) 11:00~ 14:00~

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

本日は前回(6月2日)の高畠さんの宿題の発表です。3つの言葉を組み合わせて絵と文章を考えます。

さて今日は人物の描き分けの練習です。

テーマは、

①赤ちゃん

②女の子(子ども)

③男の子(子ども)

④女の子(若い30代)

⑤男の子(若い30代)

⑥おじさん

⑦おばさん

⑧おじいちゃん

⑨おばあちゃん

①〜⑨を全て胸から上で正面からの顔。

注意点として、点だけの目はNG。

 

上記の①〜⑨の中からひとつ選び、下記の表情をつけてください。

①笑う

②泣く

③怒る

④ぼーとしている

⑤悔しがっている

⑥寂しい表情

すこしリアルぽっく描きます。

ポイントは
絵は記(絵文字)になってはいけない。

では次の授業は9月1日です。
絵本レベルの授業もあと4回で終了です。
次期は11月17日からスタートです。
ただいま生徒募集中です。興味のある方は、絵話塾までお問い合せください。
kaiwajuku@galleryvie.jp
tel.078-332-5808


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする