年内最後の授業です。
本日の基礎クラスは「色」がテーマです。
イラストは視認性、目にしてすぐわかることが大切です。
見せたいことがパッと目に飛び込んでくるような、色使い・描き方について学びました。
「明度」と「彩度」について。
明度は色の濃度で、明度が高いと明るくなり、低いと暗くなります。
彩度は色の鮮やかさで、彩度が高いと純色に近づき、低いと無彩色になります。
明度はすぐにイメージできても、彩度は理解するのが少し難しい様子。
「色相環」のプリントを見ながら詳しく見ていきました。
まずは前の席の人の顔を、大まかに髪の毛と顔で2色に分けて描きました。
続いて、今度は人物と背景全てを白抜きなしで色を塗りました。
メインは人物。人物を三原色で描きます。
※色で目立たせる以外にも、輪郭線を付けて描くか、もしくは境界線を白抜きにする方法もあります。
次に背景の時計、机、最後に壁、地面を描いて仕上げます。
メインの人物が目立つよう、人物の色を損なわないように、周りをどんな色味にするか注意して選びます。
背景を描く場合も、隣り合う物同士が同じような濃度だと、異なる色であっても何が描かれているのかわかりません。
そんな時は、どちらかの濃度を濃くするか薄くします。
薄くする方法は、画材によっても異なります。
クレパスなら削り落とすか白を加える、色鉛筆なら消しゴムでぼかすなどしてみて下さい。
背景に便利なのがグレーですが、使い過ぎると冷たい印象に見えてしまうため他の色を足したり調整も必要です。
プロの方が背景をどんなふうな色を使っているかも参考にすると良いです。
描いた絵を離して見て、時々チェックしながら完成させました。
今回描いた方法は、メインと背景の描き分けの指針です。
これが全ての方法ではないですが参考にしてみて下さい。
授業後は教室で懇親会。
食べたり飲んだり話したり、交流を深めました。
次回は来年1月16日(土)です。
「花」を描きます。各自、花を1輪持って来て下さい。
課題は、これまで描いたモチーフで一番楽しかったもの(人物・物・風景・動物)を
冬休み中に自由に描いてきて下さい。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。