柿ぴーのつれづれ日記

食べるの大好き,旅行大好き,お菓子作り大好きな柿ぴーの日記(-△ー)ノ

エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル

2018年11月10日 | コンサート・観劇など
『エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル』のため大阪のザ・シンフォニーホールへ。





辻井さんも好きだけどキーシンも大好き。
だけど一度も生で聴いた事がない。

すんごい昔、日本でブーニンブームのあとキーシンが話題になった事がある。
そして来日した時、岡山県にも来るはずだった。
オーケストラとの共演だったが、私はチケットを買った。
で、会場に赴くとそこには、都合でキーシンではなく別の人がピアノ弾きますと張り紙がしてあった。

がーーーーん

それ以来、映像でしかキーシンは観た事がない。

そんなこんなで、今日は念願の生キーシンにお目にかかれることとなり、大変に嬉しいのです
拍手と共に登場したキーシン。にっこり笑顔。
勝手に白いジャケットのキーシンを想像してたけど、上下とも黒色だった。
若干中年太り?していた。
でも、彼の弾いている姿には、昔の天使のようなキーシンが、まだ太っていない大人のキーシンが重なって見えた。

演奏はめちゃめちゃ力強い。
もちろん、キラキラした繊細な音も出しますが、なんというか、全体的に重みがある。

そして、やっぱりキーシンはオーラというか存在感がすんごくあって、皆もの音ひとつ立てずに聴いてる。
ラトルさんの時のように、息を詰めて聴いてる感じ。

前半が終わって拍手を浴びるキーシン。
えっ?ちょっと機嫌が悪い?
なんか調子悪かった?と思わせる表情。
しかし、休憩後は又笑顔で登場。
ほっ、良かった、となんとなく安堵。

後半も力強く弾き終えた後、盛大な拍手は鳴り止まない。
キーシンは、そんな会場の熱気を落ち着けるかの様に、アンコールに「シューマン 子供の情景より第7曲 トロイメライ」を静かにしっとりと弾き始めた。

アンコールの後、やっぱり盛大な拍手が鳴り止まない。
今日の会場は、2階席に少し空席があるものの、高いチケット代だったにもかかわらず、ほぼ満席だった。
そんな客席からの降るような拍手、立ち上がっている人もちらほら、フラボーの声も飛び交う。

キーシンも前後ろと丁寧にお辞儀をする。

拍手に応えるように2回目のアンコール。
これはキーシンの自作曲だったようだ。



タンゴとあるからにはタンゴだったのだろうか?
ちょっとジャズも感じさせるような部分があったり、モダンな感じのかっこいい曲だった。

これにもやっぱり盛大な拍手は鳴り止まず、出てくるたびにキーシンもニコっ。
このへんの感情表現は不器用そうだけど、嬉しいよね、絶対。

そして3度目のアンコールは、馴染みのある「ショパン 英雄ポロネーズ」。
キーシンの英雄ポロネーズは、もう、すげー迫力だった
渾身の演奏だった。
多分、みんなの拍手でキーシンも乗ってきたんじゃなかろうか。

演奏し終わったあとは、今日最大の拍手が鳴り止まない。
私も思わずスタンディングオベーション
いや、周り見たらみんな立ってたわ

もう、この興奮状態の会場は何なのでしょう
辻井さんの10周年コンサートがこんな感じだったみたいですが、
ほんとにもう、一大イベント状態。
ブラボーも口笛もすごいです

そんな中キーシンが引っ込んでも、なかなか会場の電気がつかない。
皆も拍手を止めない。
どうなるんだろうと思っていたら、しばらくして電気がついて、終わりの合図。

いやー、真面目なのに楽しいリサイタルでした
キーシンってやっぱりスターだわ、と実感。

またの大阪近辺でのリサイタル、よろしくお願いしまっす
あ、コンチェルトも聴きたいです

そういや、いつの段階だったかのカーテンコールで、キーシン大きな口開けて会場がクスってなったんだよね。
私は何だったの?と思ってたんだけど、あくびだったみたい。
時差ボケ?か何か分からないけど、お疲れだったんだね。
そんな中、渾身の演奏をありがとー
コメント (2)
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