晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

「斎王の宮」3階廊下“斎王群行”の絵

2009年11月09日 | 「斎王の宮」試泊体験記
その4の続き。


では、廊下に飾られていた「斎王群行(さいおうぐんこう)」の絵をご紹介させていただきます。


 斎王群行とは

斎王が都から伊勢へ赴くための行列は、女官や役人たちを含め500人を超える大移動だったのだとか。
途中、頓宮(とんぐう)と呼ばれる仮の宮で休みつつ、都から5泊6日かけて伊勢の斎宮へ入りました。
この旅を群行(ぐんこう)といいます。

群行での具体的な人員配置は不明です。



枚目


斎王が乗られている輿(こし)を葱華輦(そうかれん)といいます。
牛車に乗ることよりも輿に乗ることのほうが格上なのでした。
葱華輦(そうかれん)は皇后や皇太子など、限られた皇族のみ乗用を許される輿です。



*葱華輦(そうかれん)部分を拡大!斎王がちらりと見えます。




枚目


牛車には、斎王の乳母(めのと=養育者)や女孺(にょじゅ・にょうじゅ=女官)といった斎王の近くで仕える女性が乗車しました。


枚目



枚目


枚目




*☆*―――――――――――――――――――――――――――*☆*

 「斎宮歴史博物館」「いつきのみや歴史体験館」もオススメです。

「斎宮歴史博物館」では、復元された葱華輦(そうかれん)や斎王群行の様子を再現された模型が展示されています。


↑画像をクリック!!大きなサイズでご覧になれます。


「いつきのみや歴史体験館」では実物大の葱華輦(そうかれん)に乗ることも可能ですよ。

*☆*―――――――――――――――――――――――――――*☆*



大変長らくお待たせしました。
次回からは、いよいよ宿泊させていただいたお部屋の中をご紹介します。

その6へ続く。


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「斎王の宮」3階エレベーターから廊下

2009年11月09日 | 「斎王の宮」試泊体験記
その3の続き。

私たちが宿泊するお部屋のある3階に到着しました。



3階のエレベーターの扉は蝶が舞っている絵でした。
ほかの階の扉はどうなのでしょう。
エレベーターの外と内部のボタンが大きいのは、押しやすくていいなと思いました。




お部屋へ通じる廊下には几帳(きちょう)が飾られていました。
平安時代好きには胸キュンものです。

几帳の文様を拡大!



地文(じもん)は三重襷(みえだすき)に花菱(はなびし)・・・かな。
上文(うわもん)は浮線菊(ふせんぎく)ですね。

二陪織物(ふたえおりもの・ふたべおりもの)で素敵。

うちもこんな几帳欲しいな~。
置くところがありませんが。(笑)


そして視線を移すと・・・



伊勢型紙が額に入れて飾られていました。
繊細な切絵を見ているような気分です。うっとり。




伊勢型紙の額の下には、伏籠(ふせご)と香炉(こうろ)のミニセットがありました。
香りを衣裳にうつすための道具ですが、インテリアにも用いられます。




廊下の様子。夜に撮影。

廊下の壁には、「斎王群行(さいおうぐんこう)」の様子が描かれた絵が飾られていました。
「斎王群行(さいおうぐんこう)」の絵は次の記事にてご紹介させていただきまーす。


その5へ続く。


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「斎王の宮」入り口~1階エレベーター

2009年11月09日 | 「斎王の宮」試泊体験記
その2の続き。

いよいよ、「千の杜」の別館「斎王の宮」に入ります。



渡り廊下を歩き、階段を下りていきます。



↑この写真は夜に改めて撮影したものです。

明かりが風情ありますね




入館すると、「伊勢の斎王」の絵が

拡大!



『斎宮歴史博物館』(三重県多紀郡明和町)で展示されている「祈る斎王像」を描かれた絵ですね♪
斎王(さいおう・いつきのおおきみ)は伊勢神宮に仕えた内親王または女王でした。


↓斎宮歴史博物館で撮影した「祈る斎王像」(画像をクリック!!)


神秘的・・・
都から遠く離れた伊勢国 (いせのくに)で斎王は、何を想い何を感じて過ごしたのでしょう。

もちろん、斎王は一人で都から派遣されるわけではなく、大勢の女官や役人とともに伊勢へ下向しており、神事に関すること以外においては都と変わらぬ雅な生活をおくったようです。

というわけで、私たちも「斎王の宮」では姫のような気分で過ごさせていただきまっす。




1階エレベーターの扉はこんなデザインでした
向蝶文(むかいちょうもん)がインパクトありです!


では、3階に参りまーす。


その4へ続く。


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