晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2008年10月撮影 平安朝の年中行事~仏名会~

2015年07月27日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

六條院移徙 その2 に引き続き、
2008年10月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

東の対では
『源氏物語』<幻>より
「平安朝の年中行事 ~師走(しわす) 仏名会(ぶつみょうえ)~」
場面が展示されていました。




<博物館レジュメより>

源氏52歳の12月(旧暦)、六條院で仏名会(ぶつみょうえ)が執り行われた。
昨年8月14日には紫の上が43歳で亡くなっており、一周忌を終えた年の暮れ、この年最後の六條院の参会行事に親王や上達部の多くが訪れた。
この仏名会は12月の末、初夜・中夜・後夜の3夜にわたって行われた仏事で、一年間の終わりにその年の六根(ろっこん)の罪障(ざいしょう)
を懺悔し、過去(法蔵比丘/ほうぞうびく)・現在(阿弥陀如来)・未来(弥勒菩薩)の三世の諸仏の三千仏名(さんぜんぶつみょう)を唱えることで、滅罪(めつざい)されると信じられ、心身ともに清らかになって新しい年を迎えることを願う仏事で、神道の「大祓(おおはらえ)」の行事に相当した。




女房たち。


散華をする僧たち。


僧侶たちの奥にいる直衣出衣(のうしいだしぎぬ)姿の男君が源氏です。

源氏は准太上天皇。



角度を変えて撮影。

写真左側:源氏
写真右側:僧(導師/どうし)

御帳台(みちょうだい)の中には
三世の三千仏(さんぜんぶつ)が掲げられています。



母屋や廂には、親王たちや上達部が座しています。






廂には地獄絵の屏風がたてられていました。

※地獄絵屏風は北野天満宮所蔵の「北野天神縁起絵巻」を参考に制作されたそうです。






 源氏物語千年紀 「紫式部日記」より 御冊子つくり へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2008年10月撮影 六條院移徙 その2

2015年07月26日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

六條院移徙 その1 に引き続き、
2008年10月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。


庭には正装の汗衫姿の女童たち、
寝殿 簀子には唐衣・裳姿の女房たちが控えています。





牛車<網代車>から降りる女房。
唐衣・裳姿。


横から見た牛車<網代車>。



女房達が乗っている牛車<網代車>。








 平安朝の年中行事~師走 仏名会~ へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2008年10月撮影 六條院移徙 その1

2015年07月26日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

2008年5月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿において
『源氏物語』<少女>より
「六條院移徙(わたまし)」の場面が展示されていました。



<博物館レジュメより>
源氏35歳(太政大臣)の8月彼岸の頃、慣れ親しんだ二條院を離れ、新しく完成した六條院へ引き移った。

この夜、紫の上と源氏は、二條院より牛車15両(牛車1両の定員は4人)を連ね、人払いの前駆(ぜんく)には四位、五位の者と、相応しい六位の殿上人だけを選び、あまり仰々しく儀式ばった様子ではなく行われた。

移徙(わたまし)とは・・・居処を変えること



糸毛車(いとげのくるま)から降りて
寝殿に上がる源氏と紫の上。


源氏(太政大臣)。
直衣出衣姿。

紫の上。
小袿姿・・・高貴な女君の褻(け)の装束で、略礼装にあたります。
国宝『源氏物語絵巻』<宿木二>で描かれている六の君の小袿姿を参考に制作されたのだとか




源氏、紫の上に引き続き、
糸下車から降りている明石の姫君。



明石の姫君。
袿姿。



糸毛車(いとげくるま)
牛車の一種で、絹の縒糸(よりいと)で屋形の外部を覆い飾り、上に金銀のか文を散らして糸の押さえと装飾をかね、腰下(こしした)と庇の先端に糸を垂らしたもの。
身分の差により屋形の前後の軒下に庇を設けた庇差(ひさしさし)の糸毛車と庇なき糸毛車の様とがあった。


※か=穴のしたに果






 六條院移徙 その2 へ続きます。




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【情報】 よみうりホールにて講座 「物語」がはじまる―『竹取物語』から『源氏物語』へ 開催!

2015年07月25日 | 情報
 源氏物語に関連した講座の情報です。

JR東海生涯学習財団のサイトによると、
東京都千代田区にあるよみうりホールにて
講座「歴史の歩き方―日本を見つける知の探訪―」
開催されます。

 (第72回)「物語」がはじまる―『竹取物語』から『源氏物語』へ

 【日時】 9月11日(金)18:00~20:45

 【会場】 よみうりホール

 【講師】 河添房江(東京学芸大学教授)・藤井貞和(詩人・東京大学名誉教授)


ハガキにて事前申し込みが必要です。
平成27年8月10日(月)必着。


 ※講座 歴史の歩き方 ―日本を見つける知の探訪―
 ⇒ http://www.jrtf.or.jp/history/




お近くにお住まいの方もそうでない方もどうぞ。





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【本】 「図説 王朝生活が見えてくる!枕草子」 (監修:川村裕子)

2015年07月24日 | 本・漫画
 枕草子に関する本のご紹介です。

2015年7月に青春出版社から発売された本、
「図説 王朝生活が見えてくる!枕草子」を読みました。



 ※青春出版社の紹介ページより
 ⇒ http://www.seishun.co.jp/book/16237/


 “宮仕え・節句・化粧・薫物・後朝の歌・噂話
 …雅とされる宮中での生活は一体どんなものだったのか!
 日本三大随筆の一つ「枕草子」に描かれた平安貴族の暮らしぶりと、
 清少納言の秘められた胸の内をふんだんな図版で読み解く一冊。
 王朝生活が手に取るようにわかります。



 
 図説 王朝生活が見えてくる!枕草子 (青春新書インテリジェンス)


「枕草子」を全く読んだことがない方よりも
一通りざーっとでも読んだことがある方のほうが
楽しめるような気がします。

なるほど!と思えるエッセンスが盛りだくさん。
図版も多くてわかりやすいです。

この夏、オススメの一冊!!




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