晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2009年8月撮影 局~女房の日常~

2015年08月19日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

雪まろばし に引き続き、
2009年8月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

局(つぼね)では
「~女房の日常 装束の誂え・裁縫、もう一つの装束・伏籠、暗闇を照らす燈台~」
が展示されていました。


 装束誂え・裁縫




冬支度をするために、
細櫃(ほそびつ)に綿をひきかけて
綿入れの用意をする女房たち。



単の装束を糊(のり)をつけて「ひねる」女房。


装束を仕立てる女房。
手もとは「高坏燈台」で明るく照らしています。



 もう一つの装束・伏籠(ふせご)



<博物館レジュメより>
直接男女が顔をわせる機会が少なかった平安時代、趣味の良さを相手に伝える手段としての一つが、香であった。
装束とともに、香りを纏うという意味で、もう一つの装束ともいえる。
自分の好みに調合した練香を、火取香炉(ひとりこうろ)で燻らし、その上に伏籠(ふせご)という竹の籠を置き、その上に装束をかけて香を移すのである。







吊香炉(毬香炉)を吊るす女房。
碁盤を踏み台にしています。




 室内照明器具・燈台


高坏と「高坏燈台」。

本来は食事用の台である高坏を逆さにし、底の部分に油坏を置き、燈心を油に浸して火を灯した「高坏燈台」と呼ばれる応用の照明器具も使われた。



「高坏燈台」と「高燈台」の比較。

高燈台は、室内をある程度広範囲に照らす場合には重宝するが、書写や裁縫、絵巻を見る場合には不便”でした。







 月の宴 へ続きます。







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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2009年8月撮影 雪まろばし

2015年08月18日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

一条帝の土御門第行幸~親王宣下に寿ぐ道長の栄華~ その3 に引き続き、
2009年8月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

『源氏物語』<朝顔>より
「雪まろばし」の場面が展示されていました。

舞台は、二條院寝殿に見立てられています。



<博物館レジュメより>
源氏32歳の11月(旧暦)、二條院に雪が大層降り積もった冬の夜、香爐峰の雪の如く女房に御簾を巻き上げさせた源氏は、女童達を庭に下ろして雪まろばしをさせ、その様子を紫の上と楽しんだ。

~雪まろばし とは~
「雪転ばし(ゆきまろばし)」と書き、「雪丸げ」ともいい、雪を丸くころがして大きな玉を作る遊びで、その玉で雪山をつくることもあった。




女童たちが雪で遊ぶ様子を眺める源氏と紫の上。


源氏。
袿姿。

*男性貴族が家で一番くつろいだ姿として、女性と同じく袿姿があげられる。



紫の上。
小袿姿。



庭に降りて雪まろばしをする女童たち。



御簾をかかげる女房たち。



女房たち。
唐衣を略して裳をつけた姿でした。



展示全体の様子。




局~女房の日常 装束の誂え・裁縫、もう一つの装束・伏籠、暗闇を照らす燈台~ へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2009年8月撮影 一条帝の土御門第行幸 その3

2015年08月17日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

一条帝の土御門第行幸~親王宣下に寿ぐ道長の栄華~ その2 に引き続き、
2009年8月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

一条帝行幸のために土御門第の池では
龍頭鷁首に乗った楽人たちによって雅楽が奏でられました。




池の様子。





龍頭船に乗った左方の楽人たち。





龍頭船に乗った左方の楽人たち。



池に架かる橋。





鷁首船に乗った右方の楽人たち。



 舞楽「万歳楽(まんざいらく)」の準備をする童たち







万歳楽は、
唐楽(左方)代表の典型的な平舞。(文の舞。剣や鉾を持たないで舞う曲)の名曲。




 雪まろばし へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2009年8月撮影 一条帝の土御門第行幸 その2

2015年08月17日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

一条帝の土御門第行幸~親王宣下に寿ぐ道長の栄華~ その1 に引き続き、
2009年8月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。


寝殿 南廂の東の間(ま)にたてられた
一条帝のための御椅子(ごいし/正式の玉座)。




左京の命婦。


筑前の命婦。



寝殿 西廂では御膳の準備をする女房たちの姿がありました。






『源氏物語』『紫式部日記』執筆者・紫式部。
行幸の盛儀の様子を、中宮彰子に仕える紫式部は
御簾の内より目に焼き付け
ました。



御膳。


御膳の準備をする女房。





 一条帝の土御門第行幸~親王宣下に寿ぐ道長の栄華~ その3 へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2009年8月撮影 一条帝の土御門第行幸 その1

2015年08月17日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

2009年8月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿において
『紫式部日記』より
「一条帝の土御門第行幸~親王宣下に寿ぐ道長の栄華~」
の場面が展示されていました。

展示内容を3つの記事に分けてご紹介します。



舞台は、藤原道長の邸宅・土御門第寝殿に見たてられています。


<博物館レジュメより>
寛弘4年(1008年)旧暦10月16日、左大臣藤原道長(43歳)の邸である土御門第に一条帝(29歳)の行幸があった。


団欒の様子。



一条帝。
麹塵(きくじん)御袍姿。


三種の神器のひとつである勾玉の御筥を持ち控えた内侍。


三種の神器のひとつである草薙剣(御佩刀/みはかし)を持ち控えた内侍。


藤原道長<左大臣・二位>。
束帯姿。


道長は彰子が産んだ若宮を抱いて一条帝の前に参上しました。
一条帝により若宮を親王とする宣下が下され、
若宮は敦成(あつひら)親王と命名され
ました。

敦成親王はのちに後一条帝として即位します。



御帳台の中に座す中宮彰子(21歳)。(道長の娘)
小袿姿。


源倫子。(道長の正妻。彰子の母。)
唐衣・裳姿。



若宮誕生の折に一条帝より賜った若宮守護の
御佩刀(みはかし)を捧持した弁の宰相




写真左から
弁の宰相、源倫子、中宮彰子。




東の対の公卿の座では、
道長の息子・藤原頼通や
右大臣の藤原顕光らがいました。



さらに、
中宮の亮(藤原実成)、
頭の弁(源道方)、
左衛門督(四条大納言・藤原公任)、
右衛門督(宮の大夫・藤原斉信)の姿も。




 一条帝の土御門第行幸~親王宣下に寿ぐ道長の栄華~ その2 へ続きます。






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