晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2012年6月撮影 草子つくり その1

2016年04月14日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

明石姫君の裳着 ~姫君の通過儀礼・成人~ に引き続き、
2012年6月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

東の対 東廂では
『源氏物語』<梅枝>より
「草子つくり ~明石姫君婚礼仕度~」
の場面が展示されていました。

ふたつの記事に分けてご紹介します。





舞台は、六條院春の御殿 寝殿にみたてられています。

<博物館レジュメより>
桜の盛りも過ぎて浅緑の空がうららかな頃、源氏は寝殿に独り離れ、御簾をあげわたして端近くで脇息の上に草子を置き、くつろいだ袿姿で草子を書くことに心砕いている。御前には草紙の情趣が解せる女房二三人ほどだけが伺候し、墨を擦らせている。そこへ、兵部卿宮が依頼の草子を持参し、風流人として名高い兵部卿宮は香合わせに続き、源氏のもとへ集められた草子を様々に評論した。





源氏:袿姿

平安時代、男性の袿姿は一番くつろいだ服装で、客人はもとより、目上の家族であっても人前に出るには憚られる服装であった。それが故に、限られた者のみが目にする、貴公子のくつろぎの姿には艶(つや)が増す。この場面の草子つくりに熱中する源氏のくつろいだ姿も「飽く世なくめでたし(いつまでも見飽きない美しさ)」と賞賛されている。






墨を擦る女房



草子を持参した蛍兵部卿宮




 草子つくり その2 平安時代の御冊子つくり へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2012年6月撮影 明石姫君の裳着

2016年04月13日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

明石姫君の入内 ~姫君の通過儀礼・婚礼~ に引き続き、
2012年6月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

東の対 南廂では
『源氏物語』<梅枝>より
「明石姫君の裳着 ~姫君の通過儀礼・成人~」
の場面が展示されていました。





舞台は、六條院秋の御殿 寝殿にみたてられています。


明石の姫君と秋好中宮

<博物館レジュメより>
源氏39歳の2月11日(旧暦)、六條院秋の御殿において、源氏の唯一の愛娘である明石の姫君の裳着が行われた。11歳で迎える明石の姫君の裳着は、腰結の役を秋好中宮自らが務めるという、先例のない盛儀であった。



明石姫君:濃長袴(こきながばかま) 白単 白五衣 白表着 白唐衣 白裳


秋好中宮:唐衣・裳姿
明石姫君の裳(も)の小腰(こごし)を結びます。




源氏:冠直衣姿


紫の上:唐衣・裳姿




鏡と鏡箱


理髪道具





髪上げの内侍






髪上げの内侍のための禄が用意されています。



女房たち


汗衫姿の女童





草子つくり ~姫君の通過儀礼・婚礼準備~ へ続きます。






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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2012年6月撮影 明石姫君の入内

2016年04月12日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

2012年6月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿において
『源氏物語』<藤裏葉>より
「明石姫君の入内 ~姫君の通過儀礼・婚礼~」
の場面が展示されていました。



<博物館レジュメより>
源氏39歳の4月20日頃(旧暦)、愛娘の明石の姫君が11歳で東宮のもとへ入内した。この年の2月11日の“裳着(もぎ)の儀”より様々な贅美を尽くした準備が盛大に進められ、ようやく迎えた入内であった。明石姫君入内の夜は、源氏の北の方として紫の上が付き添って参内し、入内の儀式で最も重要な婚礼の三日間を姫とともに過ごし、その後、紫の上は宮中を退出した。”


寝殿南廂にいる紫の上:唐衣・裳姿



写真中央:紫の上
手前の女性:紙燭をかざす下仕の女房







牛車の一種・糸毛車(いとげのくるま)に乗る明石の姫君。
そばにいるのは源氏。

明石の姫君:唐衣・裳姿



源氏の後ろ姿



糸毛車に乗る明石の姫君。別の角度から。



糸毛車と車副(くるまぞえ)





唐車と糸毛車



唐車



牛飼と牛



網代車




2012年から2015年までの展示において
透渡殿(すきわたどの)の下がくぐれるようになっていました。






 明石姫君の裳着~姫君の通過儀礼・成人~ へ続きます。






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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2010年9月撮影 実物大展示室

2016年04月08日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

女房のお勤め 御格子参る に引き続き、
2010年9月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

実物大展示室では
直衣姿の男君、
細長姿の姫君
唐衣・裳姿<十二単姿>の女房、
衵(あこめ)姿の女童が
展示されていました。





母屋にいる直衣姿の男君。



細長、唐衣・裳<十二単>、衵





細長姿の姫君






唐衣・裳姿<十二単姿>の女房



衵姿の女童





着装体験。 

風俗博物館、実物大展示室には
洋服の上から自由に羽織ることができる
装束がありました。

 ・男性用・・・狩衣姿(狩衣と指貫)
 ・女性用・・・袿姿(単と袿)

※2016年現在、着装体験コーナーはありません。


写真右側にいるのが袿姿の私です。




以上、2010年9月における風俗博物館の展示の様子でした。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2010年9月撮影 女房のお勤め 御格子参る

2016年04月08日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

歳暮の衣配り に引き続き、
2010年9月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

寝殿 西廂では
『枕草子』『紫式部日記』『源氏物語』<末摘花>より
「女房のお勤め 御格子(みこうし)参る」
が展示されていました。


全体の様子。

<博物館レジュメより>
格子は表裏ともに黒漆塗りで、その間に胡粉塗りの薄い板が挟んであるのが正式で、格子の種類には一枚格子と二枚格子があり、一枚格子は寝殿や対の屋の南に面した、儀式や行事の多い場所に使われた。
これらの格子を朝夕上げたり下げたりすることを「御格子参る(みこうしまいる)」と言い、女房達の大切な仕事の一つであった。







一枚格子を内側に押し上げる女房たち。
碁盤を踏み台として使っています。

格子は一枚格子の場合、建物の内側に押し上げ、吊り上げるので、御簾も格子の外に懸けられる。




二枚格子の上の格子を外側に吊り上げる女房たち。


二枚格子の下の格子を取り外して運ぶ女房たち。

二枚格子は上の格子を外側に吊り上げ、下の格子は用途によって取り外し、御簾は内側に懸けられた。







食膳を運ぶ女房






 実物大展示室へ続きます。





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