金沢の観光スポットレポート その729(No.1096)
◇金沢の商業看板② 尾張町周辺-2
金沢は藩政期、明治、大正、昭和、平成の「バームクーヘン都市」といわれ、その時代の建築物や工芸文化、食文化などが受け継がれ、現在と融合しているのが大きな魅力ではないでしょうか?
商業用看板もその時代に造られたものを継承・保存したものや、新しく作ったものがあり、建物全体の雰囲気を醸し出しているのです。今回は、日頃はあまり意識をしない看板に焦点を合わせ、金沢市内中心部を取材し、バームクーヘン都市の魅力を探ってみました。
6)福久屋石黒傳六商店
福久屋石黒傳六商店は、薬種業を営んでいた石黒傳六家の店舗兼住宅である。腕木構造の大屋根を持つ大型の建物で、金沢市の保存建造物に指定されており、外観のみ見学することができる。建造は1852年であることが、当家に残る普 請帳から判明している。
住所:金沢市尾張町1丁目10-8
TEL:076-221-3960
■写真は福久屋石黒傳六商店
7)金澤コクヨ
現在は営業をしていない。場所は尾張町老舗交流館の斜め向かい。
■写真は金澤コクヨ
8)黒田香舗(黒田永一商店)
沈香や伽羅といった高級香材にこだわって作った特製の線香が販売されている。店内には年代物の鳳凰の着いた看板がある。
住所:金沢市尾張町1丁目9-8
TEL: 076-231-5447
■写真は黒田香舗
9)森忠商店
天保13年より続く、老舗の塗装専門店。一般建築用資材はもちろん、家庭用のスプレーなど各種取り揃えている。自然塗料「柿渋」は当店でも人気の品で、他に壁紙、接着剤、カーテン、障子紙なども。歴史が続く、趣きある建物も自慢。
住所:金沢市尾張町2丁目11-24
電話番号:076-262-2345
■写真は森忠商店
10)三田商店
1920年(昭和5年)に建てられた、石張りの壁面、柱の彫刻、バルコニーのある西洋建築。金沢市の指定保存建造物になっている。
住所:金沢市尾張町1丁目8?5
営業時間:10:00~18:00
電話: 076-222-0056
■写真は三田商店
(つづく)