金沢の観光スポットレポート その962(No.1374)
◇発掘された日本列島 新発見考古速報 2018 -1 国内編①
2018年8月4日~9月4日まで石川県歴史博物館おいて「発掘された日本列島新発見考古速報 2018」が開された。
ちなみに、この展示は6月2日~7月22日東京都江戸東京博物館で開催され。9月22日~10月31日岐阜市歴史博物館。11月14日~12月24日広島県歴史博物館。2019年1月8日~2月17日川崎市市民ミュージアムで開催される。
■写真は石川県歴史博物館外観
<概要>
日本各地で毎年約8,000件の遺跡の発掘調査が行われています。この展覧会では、近年発掘された遺跡や調査成果のまとまった注目の遺跡を速報で展示します。
さらに、特集展示として、墓室に文様や彩色が施された装飾古墳の魅力とその保護の取り組みも紹介します。
石川県内でも、北陸新幹線の建設や史跡整備等に伴う発掘調査で重要な発見が相次いでいます。全国を巡回する中核展示に加えて、県内遺跡の調査成果を紹介する地域展示「いしかわ歴史発掘」も同時に開催します。
(石川県歴史博物館ホームページより)
■写真は会場2Fへの階段
〇神田・三木古墳群 人物埴輪(藤枝市教育委員会蔵)
■写真は神田・三木古墳群 人物埴輪
〇旧石器時代概要
日本列島における人類の歴史は、約38,000年前の記浮き石器時代に始まることが確実です。人々は遊動し狩猟をしながら、簡素なテント状の住まいや岩陰などに暮らしていたとみられます。各地で使用する石器に違いがあり、環境の違いに応じた生活を営んでいたと見られます。
(石器時代約38,000年前~15,000年前)
■写真は石器時代石槍
〇縄文時代概要
土器の使用が始まり、日本列島各地でそれぞれ独自に強い装飾性豊かな土器(縄文土器)が作られました。人々は穴の上に屋根を覆う竪穴建物で定住に近い生活を送り、狩猟、採集や漁労、地域によっては簡単な栽培などを営みました。人々の間には基本的には身分の格差はなかったと考えられています。土偶や石棒などさまざまな祈りのための道具のほか、耳飾りやペンダントなど装飾品があり、豊かな精神文化を持っていたことがわかります。(約15,000年前~約28,00年前)
■写真は土器
■写真はみみずく土偶、山形土偶
■写真は牙製垂飾、貝輪他
〇弥生時代概要
中国大陸や朝鮮半島から体系的な水田稲作が伝わり、青銅器や鉄器などの金属器が使われた時代です。人々は簡素な素焼きの弥生土器を使い、銅鐸や銅剣、銅矛といった青銅器を使用した祭祀を行いました。やがて社会の階層分化が進展し、各地域の社会が統合されていきました。北海道と沖縄には稲作文化が伝わらず、それぞれ縄文文化からつながる文化が営まれました。北海道では続縄文時代、沖縄では貝塚時代と呼ばれています。東北北部や北海道と南島には古墳文化は広がらず、それまでの文化を発展させていきました。(約2800年前~1750年前)
■写真は赤漆塗木製剣柄・番部
■写真は青銅器鋳型
■写真は土器他
撮影日:2018.9.2
(つづく)