金沢の観光スポットレポート その1146(No.1601)
◇金沢の夏2019-2 金沢城公園・鼠多門の工事
〇金沢城公園の鼠多門復元、鼠多橋再現工事
金沢城公園の整備事業の目的は①歴史的建造物を継承②兼六園と並ぶ金沢のシンボル公園化③文化、伝統、歴史を引き継ぐことの具現化が柱となり、その流れの一環で、金沢城の新たな名所となる、鼠多門復元、鼠多門橋再現工事が行われている。
■写真は工事中の鼠多門(19.6.13)
鼠多門は、金沢城の西側の廓である玉泉院丸に位置し、水堀を跨ぐ木橋(鼠多門橋)により接続される金谷出丸からの入り口として機能していた二階建ての櫓門です。
創建年代は明らかになっていませんが、江戸時代前期ににはすでに存在していたことが絵図等から判明しており、城内の多くの建物が失われた宝暦9年(1759)の大火でも焼失を免れ、修理等を経ながら明治期まで存在したいた。
■写真は玉泉院丸と金谷出丸古図
明治4年(1871)の廃藩後は旧陸軍の直轄に置かれ、倉庫などに利用されていたが、明治17年(1884)に火災により焼失し面影は失われた。
2014年より復元に向けた発掘調査や絵図・文献等調査を行い、調査結果基づき史実に沿った木造による復元を行うこととし、2018年6月に着工、2020年の完成を目指しています。
■写真は明治初年の鼠多門
■写真は見学場所にある説明と完成予想図
■写真は2019.3.8撮影
■写真は2019.6.13撮影
■写真は2019.7.11撮影
(つづく)