金沢の観光スポットレポート その1100(No.1546)
◇金沢の桜 -1 兼六園 ⑱ 完 福桜、兼六園菊桜
兼六園のさくらは園内の池や曲水、灯篭、石塔、松などの樹木とのバランスがなんとも言えない落ち着きと華やかさが魅力です。ここ6年”とりこ”なっています。今年もぜひご覧ください。
49)福桜(ふくざくら)
千歳台のある福桜、外弁・内弁およそ200枚の花弁をもつ、幾つかの雄しべ雌しべがある福々しい桜です。ヤマザクラ系の里桜です。
■写真は福桜(2019.4.30)
■写真は福桜(2019.4.22)
■写真は福桜(2019.4.26)
■写真は福桜(2019.5.3)
■写真は福桜(2019.5.7)
50)兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら)
金沢の桜の大トリはやはり兼六園菊桜である。
先代の「兼六園菊桜」は、国の天然記念物であったが、昭和45年(1970)に枯死しました。現在、兼六園に植えられている1本は、佐野籐右衛門さんらのご努力によって、先代の枝から「接ぎ木」に
よって増殖された三代目です。今は、国の天然記念物ではありません。
菊桜は八重桜の類で、花弁がおおむね70枚以上になるものを「菊桜」と呼ぶようで、石川県には、菊桜が特に多く、「気多白菊桜」「阿岸小菊桜」「火打谷菊桜」「名島桜」「善正寺菊桜」「来迎寺菊桜」等の菊桜が知られている。他の菊桜の多くは花弁数が200枚程度であるのに比べて「兼六園菊桜」では250枚くらいあり、また、年とともに多くなる傾向をもつということで、 二代目は300枚くらいになっていたという。
■写真は兼六園菊桜(2019.4.30)
つぼみ時は濃紅色。咲きだすと外側の花弁が淡紅色で中心部は濃紅色。満開時にはうすいピンク。散りぎわには白。花が終わったときに、花弁が散るのではなく、花柄(かへい)ごとポロリと落ちることも特長とされている。
菊桜は全国に30種あり、そのうち20種が北陸3県にあるという。
■写真は兼六園菊桜(2019.4.23)
■写真は兼六園菊桜(2019.4.27)
■写真は兼六園菊桜(2019.5.3)
前回⑯の梅護寺数珠掛桜、名島桜と⑰の福桜、菊桜は5/3現在散っておらず後日取材し追加したい。
■写真は兼六園菊桜(2019.5.7)
今年の金沢のソメイヨシノは例年より3日位早く開花したが、その後4月上旬に約1週間寒波があり、平年並みの満開を迎えた。今年は金沢城・兼六園研究会の樹木研究に参加したため、各品種の愕や小丙などがわかるように撮影を行った。残念ながら、一葉と近畿豆桜を確認しようとしたがでずに終わった。
(兼六園の桜2019 完)